第3回 物部キャンパスフォーラム
「持続型社会への試み:日本とキューバの経験から」

 21世紀は「食料の世紀」と言われ、世界規模の人口増加に伴う食料不足にどう対処するかが、人類に課せられた最重要課題の一つです。翻って我国の現状を眺めると、食料自給率は40%前後となり、多くを海外からの輸入に依存する現状です。欧米先進国の自給率が軒並み100%かそれに近い状況に比べ異常です。さらに、昨今顕著となってきた地球規模の異常気象や水資源の枯渇の問題、加えて隣国中国のプレゼンスの増大を考えると、将来的に海外に現在のレベルで食料を依存し続けることは不可能だと思われます。真剣に日本国内での最低限の持続的食料自給体制構築の方策を探る時期に来ていることは確かです。
 以上の認識に立ち、我国と短期間に食料自給率を40%から自給体制を曲がりなりにも実現したキューバを対象に、両者の比較を通して学ぶべき点を整理し、日本型持続的循環型社会のあるべき姿を、巨視的微視的な多様な切り口で示せればと思います。

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日 時 : 平成18年1月15日(日)13:00〜17:00

場 所 : 高知大学農学部5−1号教室(物部キャンパス)

プログラム

《講演》
1.地球環境を考えた楽しい生活の工夫
 高橋正征(高知大学大学院黒潮圏海洋科学研究科教授)

2.キューバの野球はなぜ強い?―スポーツ政策にみる持続可能な社会―
 後藤政子(神奈川大学教授:ラテンアメリカ現代史専攻)

3.キューバで魚は食べられているの?(仮)
 DR. Rogelio Diaz Fernandez(キューバ・ハバナ大学海洋研究所助教授)

4.持続型社会食糧自給から(仮)
 山下一穂(有機のがっこう・土佐自然塾塾長)

5.天然アユをまもるということ
 高橋勇夫(河川生物調査コンサルタント)

《公開討論・意見交換》

 

主 催 : 高知大学農学部 高知大学大学院黒潮圏海洋科学研究科
      高知大学海洋コア総合研究センター 高知大学遺伝子実験施設

問い合わせ先(申し込み先) :
〒783-8502
南国市物部乙200  高知大学物部地区事務課
電話:088-864-5112,5114  ファックス:088-864-5200
メール:mj03@jimu.kochi-u.ac.jp

※申込用紙(Word形式 / PDF形式)をご利用ください。(任意の様式でも構いません。)