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山本 裕二 助教が地球電磁気・地球惑星圏学会【大林奨励賞】を受賞しました

  本学海洋コア総合研究センターの山本 裕二 助教が、平成19年9月30日(日)に名古屋大学で開催された第122回地球電磁気・地球惑星圏学会 総会において地球電磁気・地球惑星圏学会【大林奨励賞】を受賞しました。

  地球電磁気・地球惑星圏学会は、会員相互の連絡を図り地球電磁気学および地球惑星圏科学に関連する学術ならびにその応用技術の進歩に寄与することを目的に1947年に発足し た学会です。この賞は若手会員の中で地球電磁気学、超高層物理学、及び地球惑星圏科学において、独創的な成果を出し、さらに将来における発展が充分期待できる研究を推進している者に贈られます。

  受賞研究題目は「絶対古磁気強度測定の信頼性と過去5百万年間の平均地磁気双総極子モーメントの研究」であります。過去に形成された火山岩は当時の地球磁場強度の情報を記録していますが、この情報を従来よりも精度良く復元する手法の開発・実用化に成功し、この新手法を実際の火山岩に適用することで、過去5百万年間の平均地磁気双極子モーメントの大きさが現在の約半分である可能性を示唆した一連の研究が評価され、今回の受賞となりました。この研究結果が意味するところは、過去5百万年間、つまり地質学的なタイムスケールで見た「最近」と比較すると、現在の地球磁場強度はとても強い状態(平均の約2倍)にある可能性が高いということです。



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