

僕は高校3年生の時、ホームステイしたアメリカで食べ物をすぐ捨てる文化に衝撃を受け、世界の食糧事情に興味を持ちました。
土壌には、植物が生きていくために必要な必須元素が含まれています。しかし、世界の約7割の土壌が、必須元素の過不足や有害元素によって植物が栄養障害を起こす問題を抱えています。
化石燃料に代わる再生可能エネルギーの開発が急がれる中、新たな主役として注目が集まっているのが「微細藻類(=植物プランクトン)」です。その第一線で活躍する足立真佐雄教授にお話を伺いました。
高知大学のいいところは、研究室のすぐ隣に牛舎や放牧場があることです。私たち学生は、毎朝つなぎと長靴という格好で牛舎に行き、掃除やエサやりなど牛のお世話をします。
日本の西南暖地に位置する高知県では、その環境を活かして様々な農産物が生産されています。生産量日本一のショウガ、ニラ、ナスの他、ユズやミョウガなど独自の食材も多く、それら地域食材の持つ機能性は、産業や地域の活性化に直結する大切な"価値"と言えます。
地球の温暖化が進み、世界中で沿岸域の熱帯化が起きています。高知大学では、世界的な課題に対して先駆的な調査・研究が進められています。課題解決に向けて、海の中の状況をつぶさに調査し、環境変化の現状に向き合う中村洋平先生にお話を伺いました。
これまで活用するすべがなく山に捨てられていた端材や残材。それらを効率よく回収し、熱利用するしくみを構築することで、林業の再生や中山間地域の活性化、エネルギー問題の解決につなげようとする研究が、高知大学と地域との協働で進められています。その最前線をご紹介します。
僕の研究テーマは、深海底に生息する微生物の機能未知遺伝子の解析です。試料として用いたのは、高知コアセンターに保管されているJAMSTEC(海洋研究開発機構)が採取した海底コア。
僕の研究テーマは、「カジメ海中林の衰退と魚類群集構造の変化」。海水温の上昇に伴って、日本各地でカジメ場が縮小・消滅しています。高知県内では、黒潮町田野浦に唯一の天然のカジメ場がありますが、一時急激にカジメがなくなる現象があり、その後徐々に回復してきました。
日照時間が長い高知県は、古くから施設園芸が盛んな土地です。現在、ICTを活用した高度な環境制御技術による次世代施設園芸がスタートし、さらにNext次世代型施設園芸農業へと発展を遂げようとしています。
「農林・環境」「農芸化学」「海洋」に特化した3学科と特別プログラム
深海から山まで、農林海洋科学を学ぶ素材が全部揃う
最先端の教育研究施設で資源・環境・地域・地球に貢献する人材を育成
自然を体感する実学授業や現場重視の学習スタイルなど
高知大学農林海洋科学部でしかできない学び。