国立高知大学農林海洋科学部 受験生向けスペシャルサイト

農林海洋科学部ならではの学び
大学での学び方や先生との関係、学生生活、サークルなどなど……。
高校とは違う大学でのリアルな生活を先輩たちに聞いてみました。

土佐あかうしの研究で高知を元気に!―畜産やりたい人、待ってます!

農林資源環境科学科2年(2021年度取材時) | 高知県出身中脇美香

動物が大好きで、土佐あかうしの研究がしたいと高知大学に進学した中脇さん。
1~2年生の学びについて教えてもらいました。

Q 1年生で印象に残っている授業は?

私たちの学年は入学してすぐコロナ禍で多くの授業がオンラインになりました。そんな中でも、「フィールドサイエンス実習」という農学の現場に入って学ぶ授業が実際に体験できたことは、農学への第一歩という感じでとても嬉しかったです。
実習では物部キャンパスの農場でみんなで田植えをしたり、果樹園でいろいろな果樹を見て回ったりしたほか、四国山地の中にある演習林にも行きました。演習林ではいろんな葉っぱを収集して硬さや色を比較したり種類を調べたりするフィールドワークがあり、それがとても面白かったですね。
このフィールドサイエンス実習があるおかげで、1年生から農林海洋科学の現場が体験できたのはすごくよかったと感じています。私は農場や山を回るコースを選択しましたが、他にも海や川に行くコースなどもあるので、それぞれが自分の希望にそった学びができると思います!


感染防止対策のもと、12月には農場で育てたもち米を使って餅つきを実施!
Q 先生との距離やキャンパスの雰囲気は?

農林海洋科学部の学生は、1年生は人文社会学部や理工学部、教育学部と一緒の朝倉キャンパス、2年生以降は農場のある物部キャンパスで学びます。私は1年生の時、少しでも早く現場の様子が知りたいと考え、思い切って土佐あかうしの研究をしている松川和嗣先生に「現場の様子が知りたいです!」とメールを送りました。すると快く対応くださって、コロナが落ち着いた頃、個人的に研究室を訪問させていただくことができました。
高知大学は、そんなふうに自分から動くと先生も喜んで応えてくれる雰囲気があります。授業の質問などもしやすくて、とても学びやすい環境だと感じています。

Q 2年生で印象に残っている授業は?

2年生では農場実習があります。学生一人ひとりに2メートルくらいの畝が割り当てられ、そこで各自が自分の畑を管理します。1学期は決められた野菜を植えますが、2学期になると自分の好きな野菜を植えることができ、私は白菜とキャベツ、ブロッコリー、ホウレンソウ、カブを植えました。水やりや除草も全部自分でやりますが、農場は講義棟に隣接しているのでぜんぜん苦にはなりません。収穫した野菜は持ち帰って自分たちで食べましたが、とても美味しかったです! 他にも、ハウスや果樹園での実習もあり、米、果樹、花卉園芸など幅広い学びを体験できます。


農場実習:シクラメンの葉組 葉が多く茂っているほど市場価値の上がるシクラメン。その状態に育つよう葉を整える作業を体験。
農場実習:みかんの枝の剪定 採りやすい位置に実が多くなるよう、また日光が内側の実までよく当たりるように、伸びた枝を整えます。
Q サークルや部活動は?

私は学生狩猟団体「土佐の掛橋 ハンプロ」に入っています! 狩猟女子、狩りガールとか、聞いたことありますか? 高知は農作物の害獣被害の多い地域。私たちはイノシシやシカなどの害獣駆除を目的に山に入って自分たちで罠を仕掛け、害獣を狩猟して解体して食べるということをやっています。
現在メンバーは20人弱くらい。私も含めほぼ全員が罠猟の免許を持っています。狩猟期間中(11月15日~2月15日)は、仕掛けた罠は毎日見に行く感じです。
自然に感謝し、自然と共生するという点は、農学とも通じます。興味ある方はぜひ一緒に狩猟しましょう!


捕獲直後のイノシシやシカ。微力ながらも里山保全の一役を担っています。
Q 今後やってみたい研究テーマは?

「土佐あかうし」に関する研究の中でも、当初はフリーズドライ精子やゆずを飼料に育てた牛「ゆずだっこ」などに興味を持っていましたが、今考えているのは、自分の出身地である四万十町の特産・栗焼酎の製造工程で出る搾りかすを牛の飼料に活用できないかということです。そういった地域の中にある廃棄されている資源や未利用資源を土佐あかうしの付加価値化と結び付けていけたら面白いし、高知県にも貢献できるのではないかと考えています。 研究室に配属されるのは3年生2学期なので、無事に土佐あかうしの研究室に入れたら先生に相談してみようと思っています。今はまず配属に向けて、勉強をがんばっているところですね。

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