高知大学 農林海洋科学部 大学院 総合人間自然科学研究科農学専攻

新世代技術・維新! ~世界のニーズに高知から応える~


大学院を語る ざっくばらんTalk

フィールドは、最大限に活かして学べ!

河野:学部にせよ、修士・博士課程にせよ、教育研究において実際のフィールドを常に意識しながら取り組めるというのは、やはり、何よりも大きなメリットですね。

村井:その点、高知大学は、キャンパスの中に広大な圃場がある。圃場には、水田、畑、ハウス、果樹園、畜舎、放牧場、養殖池・・・と様々な研究現場があって、まさに現場を感じながら学ぶことができますからね。

河野:圃場だけでなく、キャンパスの目の前には土佐湾が広がっています。

村井:隣には、一級河川の物部川も流れている。鮎のDNAを研究している先生がおられますが、歩いて5分で天然の鮎がいますからね(笑)。

河野:山もそうです。普通だったら随分遠くまで行かなければならないのに、高知だと標高の高いところへもすぐに出かけられます。海もあり、山もあり、川もあり、農場もすぐ近くにある。農学を研究するにはベストな環境です。

村井:海底資源の世界的拠点である海洋コア総合研究センターも、同じ敷地内にありますしね。興味のある学生は、そこを利用することもできる。まさに海の底から山の上まで多様なフィールドを持っている。こんな大学、他にはないですよ!


何を目指して大学院へ進学するか?

河野:自分が目指すべき"将来の研究のネタ"みたいなものを、学部生のうちにちゃんと見つけている学生というものが、結局は大学院に来ることが多い。そうした学生は、それをもっと発展させて自分の活躍の場を広げようという、熱意を持っています。

村井:そうですね。

河野:特に外部からの進学希望者――関西や中四国、九州の私立大学などから希望して来る学生たちは、「この研究室に入りたい!」と、ピンポイントで研究室を指名して来ます。

村井:一方で、学部時代とは別の研究室に行くという学生も、少数ながらいますよ。例えば、学部では稲の栽培の研究をしてたんだけど、大学院では発展的な意味で化学の方に行くとか、中山間地域の研究に進むとかね。そういうことも、ままありますね。

河野:大学院というのは個人が非常に力を発揮する場なので、本人の興味・関心と希望、そして受け入れる側の研究室の能力とのマッチングが重要です。特に他大学からの進学希望者は、事前に研究室にアクセスして、研究内容を積極的に問い合わせてくれるといいですよね。

村井:先生のところはどんな感じですか?

河野:大学院の受験の機会は基本2回、9月と1月にありますので、その数カ月くらい前にアクセスして来る学生が多いですね。直接メールして研究室を訪ねてくるとか、自分が今いる大学の先生を通してとか、形はいろいろです。研究室によって希望者の多い少ないはありますが、農学専攻全体では、そうした方法でのアクセスは結構多いですね。

農学専攻(修士)入試の、
外国語試験がTOEICに替わる!


平成29年度に実施する平成30年度入学生用の総合人間自然科学研究科農学専攻(修士課程)入学者選抜試験から、一般選抜において、英語の学力検査は筆記試験を行わず、英語能力テスト(TOEIC またはTOEIC IPテスト)のスコアにより評価します。 出願時にTOEICの成績を提出する必要があります。




少人数の環境で、研究を極める!

村井:高知大学の場合、1人の教員に大学院生が数人というのが普通ですよね。

河野:確かに、他の国立大学などと比べても人数が少ないので、一人ひとりが充実した研究を行える環境にありますよね。変なヒエラルキーもないですし(笑)。

村井:一部の学生だけに重点を置いて指導するなんてことはない。

河野:少人数なので、ファミリーのような雰囲気も強いですしね。学部生も院生も教員も、対等な関係で互いに協力し合いながらいろいろな研究をやっている。

村井:そういう学びの環境をベースに、企業との共同研究をしたり、学会に行ったりしている。

河野:学会で、自分の取り組んできた研究に対して評価を受ける、あるいは自分の知らなかった世界を知るという経験は、やる気を促進させる起爆剤になりますよね。

村井:高知大学では、修士学生が海外の学会に参加する数が多い。それは、国際学会で発表するための渡航費用を一部負担する「国際交流基金」の存在も大きいと思いますね。がんばっている学生を支援するいい制度です。

河野:あと、学生には教員や大学の持っている人脈をできるだけつないであげたいですよね。そういう意味で学会は、自分の研究内容をアピールできる場であると同時に、企業や他大学とコンタクトをとれる場でもある。

村井:関連企業も多く来ますからね。

河野:学会というのは効率のいい就職活動の場みたいな一面もあるというか・・・(笑)。少数精鋭の大学院でしっかり研究して成果を発表することが、まさに自分の将来につながるチャンスなんですよね。


企業が求める能力とは?

河野:どんな先端的な研究をするにしても、現場を実体験することはやはりすごく大切で、実際に自分の足を田んぼに突っ込んでみて、冷たい土だなとか、冷たい水だなっていうリアリティを感じた経験は、その人の土台になります。そういうことを、企業も考えていると思うんですよね。リアリティに触れるからこそ、どんどん成長していける。

村井:自分の目で見て、手で確かめて、自分でちゃんと考えて研究をやってきた学生のほうが、社会に出てから役に立つというかね。

河野:そうですね。研究というのは、単に順序に従ってやれば何かを発見できるわけではない。中には、トラブルも起こる。そういうのをいくつも経験して、じゃあ自分はどうやってそれを解決して次につなげていくかを学生は学びます。研究を通じて、自分の社会力を鍛えているとも言える。

村井:なおかつ、応用力を身に付けていますよね。


どんな環境でも、力を発揮できる人材に

村井:高知大学には、遺伝子実験施設をはじめ様々な研究設備が整っていますが、必ずしもその全部が最新・最高級の設備というわけではありません。そして、それは企業に行っても同じです。

河野:そういう意味では、万能な環境でしか研究していなかったら、社会に出て絶望するしかないかもしれない(笑)。環境の制約を受けながらも、いい研究をする。そこから自分の創意工夫や、いろんな技術も生まれます。工夫することで人類は成長してきたのですからね。

村井:潤沢な予算を使う最先端の研究があり、産業の最前線にはその応用研究があり、その企業の中にもいろいろな規模がある。

河野:それぞれの立ち位置に応じて、社会的な重要性があって、総体的に日本は動いている。

村井:それに、発展途上国など、最新の設備のない国や地域もありますしね。高価な最先端の技術を、知恵と工夫で比較的安価な技術として現場に応用していく。それを構築できれば、地域の産業、ひいては世界の産業に対して、大きな貢献につながりますよね。


大学院を目指す学生に、メッセージ

河野:学生のみなさんには、やはり現場、現実、リアリティの中で、社会の課題やニーズを実感してもらって、それを解決・改善していくことに自分の使命を見つけてほしいと思いますね。それが農学の使命でもあります。そして、これからの日本の将来をきり拓いてほしいと思います。

村井:高知大学では、産官学連携や地域貢献などたくさんの現場を持って研究活動が行われていますが、やはり現場が近いと課題が見えやすいし、学生もその中から自分の目標がつかみ取りやすいと思います。いろんな先生方の持たれている地域とのつながりや企業とのつながりを活かしながら、自分の道を見つけていってほしいですね。