高知大学 農林海洋科学部 大学院 総合人間自然科学研究科農学専攻

時代を先取る大学院での学び 山と川のフィールド編


山のフィールドから2 学部から大学院へ 学びの深化を目指して

 地域でのフィールドワークや産官学共同研究が盛んな高知大学では、学生がより早い段階から主体的に研究活動に関わっていけるよう、モチベーションや実践力を高める教育システムが組まれています。
 気づきを促す授業や研究の下地となる実験・実習を早期から学ぶことで学生はしっかりとした目的意識を持って研究室に入り、研究や諸活動に打ち込むことができるため、そこからさらに学びを深めたいと修士、博士へと進学する学生も少なくありません。
木材化学研究室 院生・学生それぞれの学び 大学院生 納得いくまで研究をやり抜きたい 今回きいたのはこの人! 中岡広子さん 修士1年
 私が大学院に進学したのは、学部の卒論研究の結果に自分が満足できなかったから。研究をやりぬき、納得のいく結果を出すことが今の自分に必要だと考えたからです。
 私が取り組んでいる研究テーマは、紙おむつのリサイクルです。紙おむつをオゾンで分解というこれまでにない新しいリサイクル技術の確立を目指しています。学部の卒論では、オゾン水を使って分解する際の最適条件を探っていましたが、現在はその技術を実用化する際の条件を詰めています。
 修士課程では、研究に対して自分が納得いくまで打ち込むことができます。また、国内外の学会などに参加することも大きな成長のチャンスです。自分に、研究に、とことん向き合える2年間、精一杯やり抜きたいと思っています。
学部生 より深く学び、専門性を高める 今回きいたのはこの人! 川原 悠さん 学部4年 修士課程へ進学予定
 もともと僕は環境やエネルギーの分野に興味を持っていて、森林分野に科学的に関われるような研究がしたいと高知大学に入学しました。大学院に進学を決めたのは、もっと研究を深めたいと思ったことと、教員免許の一種免許だけでなく専修免許も取りたいと考えたからです。
 僕のテーマは、温度に応答する温度応答性機能紙の研究。現在、残留農薬が問題になっていますが、病害虫や菌、雑草の発芽する温度に応答して農薬を放出する機能シートが開発できれば、最小限の量で農薬を使用できます。この研究を究めることが、大学院での僕の一番の目標です。
 師匠である市浦先生は、研究や学生指導、何事に対しても手を抜かず真剣に取り組む人です。やると決めたらとことんやり抜くその姿勢に、僕たちはいつも刺激を受けています。尊敬できる人が身近にいて、日々指導を受けられるのはとても幸せなこと。与えられた時間を大切に、自分の可能性に挑戦したいと思います。

林業工学研究室 こんな斬新な授業もあり!! 先生自慢の薪ストーブで手作りピザ焼き体験?!
 この日、林業工学研究室では木質バイオマスの薪利用に関して、その背景にある地域の現状や課題、また利用拡大の鍵となる薪ストーブの利点や使用方法を学部生にレクチャー。
 実習後は薪ストーブで手作りピザを焼き、先生、院生、学部生でいろいろな話を語り合いました。

授業の前日にピザ生地を捏ねて、一晩生地を寝かせる。

火を効率的におこすには・・・
熱利用の省エネ技術をTAが伝授!

手作りだけに、いろんな具を選べます。

火が"おき火"になったら、ピザの入れ時。
薪ストーブのパワーで2〜3分したら直ぐに焼き上がります。

薪ストーブで焼いたピザの味は格別!
こういうふうに五感を使い、
身を持って研究対象物の"良さ"を体験することも大事な学び。
体感することから思いがけない気づきや
自由な発想も生まれてくるのです!