院生Talk 日本人大院生×留学生
高橋 亮
修士課程1年 日本
(取材時:平成25年度)
ニックネームは「Takami」。
学部生の頃は囲碁将棋部に在籍していた頭脳派。
現在は研究一筋。
Mugo Andrew Njagi
博士課程2年 ケニア共和国
(取材時:平成25年度)
ニックネームは「Mugo」。
人が大好きで留学生のリーダー的存在。
特技はバドミントン。
まずはやっぱり研究Talk
 
  ムゴーさんはもともとケニアの大学では食品について研究していたんですよね。
 
 
そうです。インターネットで日本の研究者を調べて、ビタミンB6の研究をしている教授がおられたので興味を持って高知大学に来ました。最初はビタミンB6の分解酵素の研究に取り組み、今は食品だけでなくいろいろな酵素について研究しています。  
 
 
  僕、学部生の頃にSDS-PAGEの操作が全然うまくいかなくて、ムゴーさんからアドバイスをもらったことがあるんです。あの時はムゴーさんが日本語で教えてくれて、すごく助かりました(笑)
 
 
私が最初にこの研究室に来た時、タカミも私に実験道具の場所とか親切にいろいろ教えてくれて、とてもうれしかったです。  
 
 
  僕たちの研究の共通点は「酵素」です。
やってるテーマは全然違うけど・・・
 
 
私は酵素の立体構造の解明に取り組んでいます。  
 
 
  僕は、海洋の未利用資源からのバイオエタノールの生産を目指して、海藻に含まれているカラギーナンという多糖類の分解酵素の研究※1をしています。今、その中で、分解酵素の立体構造確定の部分をムゴーさんが協力して下さっていますが、僕の目標はできるだけこの研究をがんばって進めて、ムゴーさんが日本にいる間に学術雑誌に論文を投稿することです。ムゴーさんと共同で発表できたらいいなと思っています。
 
 
私が取り組んでいる酵素の立体構造の解明は、とても時間がかかる仕事です。待っている時間がすごく長い。だから私はいくつかの酵素について並行して研究を進めているのですが、その一つがタカミの研究に役立ち、よい結果に結びつくとうれしいですね。  
 
研究紹介
アルコール発酵を行う酵母は、ガラクトースを体内でグルコースに変換してエタノールを生成する。高知大学では熱帯性の紅藻類キリンサイが生産するガラクトース多糖の一種カラギーナンに着目し、カラギーナンを完全に分解し炭素源とすることのできる細菌を探索。新規細菌の発見に成功し、分解酵素について現在、遺伝子レベルでの解析を進めている。この一連の研究に、高橋さんとムゴーさんもメンバーとして参画している。
そして気になる日常Talk
 
  外国人留学生のみなさんって、本当に勉強熱心じゃないですか。その真摯な生き方というか、勉学への熱意にあふれた姿を見ると、とても刺激になります。僕、実は大学の図書館でバイトをしてるんですけど、僕がバイトしている間、ムゴーさんはいつも図書館で勉強をされている。その熱意を僕も見習わなければと思っています。
 
 
タカミも研究室で一番まじめに取り組んでいて、研究室の掃除もさぼらないし、時間に遅れたりもしない。私はケニアでも日本でもいろんな研究室を経験してきたけれど、その中でも最もきちんとしている1人だと思います。  
 
 
  いや・・・(照)。うれしいけど、自分の机の上はちゃんと整理できてないので、そんなに言ってもらっていいのかどうか(笑)。ありがとうございます。
ところでムゴーさんはすごく優秀な方ですが、意外な一面も実はあって・・・
 
 
Wow(笑)!  
 
 
  低温室という4℃に保たれた部屋があるんですが、そこに2人で一緒に入った時、ムゴーさんが先に出て、僕がいるのを忘れてガシャンと扉を締めてしまった(笑)。
 
 
いやぁ、なぜかは覚えてないけど、いつも通りにドアを閉めて、電気を消して出て行ってしまったんですよね。タカミがいるのを忘れて中に置いたまま・・・(笑)。  
 
 
  扉はむりやり開ける方法があって、何とか脱出はできましたが、そんな“事件”もいい思い出です(笑)。
 
そして気になる日常Talk
 
  僕は、とにかく今やっている研究をできるだけがんばって、結果を出したいですね。
カラギーナンを含むキリンサイという海藻は、高知大学の海洋生物研究教育施設がある宇佐の海で養殖が試みられていますが、こういった海洋資源がバイオエタノールなどに有効活用できれば、資源の乏しい日本の新たな希望になるかもしれません。
 
 
私も、今学んでいる専門知識や技術を活かして、母国のために役立ちたいという思いを持っています。それに、研究も好きですが、私は人間がすごく好き。知らない人、新しい人ともっともっと関わっていきたいですね。  
 
 
  日本の中に閉じこもっていては視野も広がらないと思いますが、物部キャンパスは留学生が多いので、日本にいながらにして国際交流できるような環境です。僕も刺激をもらいながら成長していきたいと思います。
 
研究室によっては、留学生は留学生でかたまっているところもありますが、ここでは留学生も日本人学生も、また院生も学部生も交じり合って学んでいます。互いにいい影響を与え合っていると思いますよ。
大西 浩平 教授
専門領域:微生物分子遺伝学
研究テーマ
細菌と植物との相互作用における遺伝子発現調節機構の解明
多糖分解微生物の探索と産業利用
環境細菌のメタゲノムDNAを利用した有用遺伝子の探索
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