高知大学 農林海洋科学部 大学院 総合人間自然科学研究科農学専攻

就職活動Q&A

就活体験インタビュー 研究職就職

機械化促進で、農業の現場を楽にしたい!


松本将大
総合人間自然科学研究科2年(平成26年度)|大分県出身|
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター
2年在学時取材

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松本将大さん

Q 業種・職種はどうやって絞りこんでいきましたか?


A 私は学部・修士を通して実習で農業のきつさを体験したり、研究のために訪ねた農家のみなさんからお話を聞いたりする中で、農業の現場の省力化・自動化の重要性を実感しました。農家の人たちがもっと楽に効率的に仕事ができるよう、現場を支援する側に回りたいと考え、農業機械・資材分野の企業や研究機関を中心に就活を行っていきました。


Q 内定先を選んだ一番の理由は何ですか?


A やはり、6年間通して学んできた知識や経験を活かせる仕事がしたいという思いが強かったことです。
私の内定先である生物系特定産業技術研究支援センターは、農林水産業に関わる新技術や機械化促進のための研究開発を行う研究機関です。自分が一番やりたい分野であったこと、そして日本全体に貢献できる規模や先進性を持っていることが、最大の魅力でした。


Q 内定を勝ち取れたポイントは何だと思いますか?


A 生物系特定産業技術研究支援センターの最終選考では、周囲の学生は高偏差値の有名大学出身者ばかり。大学名を聞いただけで、もうダメだと内心思ったくらいです(笑)。けれど私は、とにかく自分の考え方をしっかり伝えることを大事にしました。面接官からは、研究や現場での経験について、かなり具体的に聞かれましたね。何点か突っ込まれたりもしましたが、高知大学では日頃から研究や実習において自分で考え判断し、行動していたので、自分の言葉でしっかりと答えることができました。


Q 修士での学びの中で、どういう点が将来につながりましたか?


A 私の場合は、卒論・修論で関わった施設園芸の新技術開発に関する地域との共同研究や、地域から依頼で行った環境計測など、学んだ勉強そのものを就活や将来の仕事につなげることができました。また、それらの研究活動を行うために高知県内外の様々な地域に出かけていったこと、そこで農家の方や行政の方からいろいろな話を聞かせていただいたことは自分の視野をぐっと広げてくれました。 この6年間、いろんな人に関わり助けていただいたので、これからは自分が周囲に恩返ししていきたい――そんな感謝の気持ちも学ばせてもらいました。


Q 今後の抱負を聞かせてください。


A 当面の目標としては、新しい分野についてもしっかり勉強して、学会発表などの実績を上げること。もっと大きな目標としては、自分が開発した機械で農業の現場を"楽"に変えること。それによって作業が効率化され儲かる産業になれば、若い人や新たな企業の農業への参入にもつながります。自分のできることに全力を尽くしたいと思っています。


つながる就職・研究複合エコ環境制御システム

私の修論テーマは、「中小規模園芸ハウスを対象とした複合エコ環境制御技術に関する研究」です。
 これは、エコキュート(ヒートポンプ技術を使った電気給湯器)を使い、従来は同時にできなかったハウス内の冷暖房とCO2制御を複合的に行う新しい技術で、高知県東部の芸西村でピーマンといちごのハウスを対象に、地域の農家や行政と共同で現場実証実験を行いました。
 一番苦労したのは、エコキュートの水を貯めておくタンクの改良です。解決できるまでは本当に大変でしたが、これに成功したことでシステムの導入コストや燃料費の低減だけでなく、エコキュートでためたお湯を夜間に局所加温の熱源として利用することで、収量も向上させることができました。
 また、修論以外にも、私は研究室が関わるいくつかの共同研究に参加させてもらいました。

現場実証実験の様子

現場実証実験の様子

研究成果をまとめたスライド(画像をクリックするとPDFにてご覧頂けます)

現場は仁淀川町のトマト栽培やいちご栽培、また岡山県のオリーブ園などです。実施内容は環境計測といって育てている作物の周辺の気温や湿度、地面の温度などを測り、その作物に求められている栽培条件を調べるというもので、これによって必要な栽培条件に対してハウスがどのような状況にあるのかを把握し、今後どうするべきかを検討することができます。計測の対象は自然環境でしたが、現場で農業の実態に触れ、農家の方からいろいろな話を聞いた経験が、日本の農業や自分の将来を考える土台となったと今、振り返って感じています。
 就活では、これらの地域の現場と大学を往復しての研究活動が、大きなアピールポイントにもなりました。高知で学んだことを、日本全体に活かし、還元していきたいと思っています。