高知大学農林海洋科学部・大学院総合人間自然科学研究科農林海洋科学専攻

進路・就職
ここでは、各学科のキャリアイメージと先輩たちの就活体験談、
就活サポート体制や取得できる資格についてご紹介します。

−先輩たちの就活体験−

大学で得られた多くの人との出会いが僕を成長させてくれた

道原大貴

森林科学コース4年(2014年度取材)
広島県出身
株式会社ウッドワン 内定

Q 高知大学を選ばれた理由は何ですか。

植物や森が好きだったので、林業関係のことを学びたいと思っていました。そうした時に、高知県は森林率が84%と高く、高知大学なら林業について学ぶフィールドが整っているのではないかと思ったからです。
大学では、樹木学や測量学、林業工学などを学びました。それに、高知大学は演習林を保有しているので実際に演習に行くこともできます。そこには技術職員がいて、森林の管理について学びました。

Q 就職活動を開始した時期はいつですか。

最初はインフラを支える仕事に関心があり、鉄道や旅行業など興味を持った分野を広く回って行きました。けれど就職試験を受けていく中で最終面接まで行って落とされるということが何社か続き、そこで本当に自分が興味を持っていることは何なのかを見つめ直そうと、いったん立ち止まって考えました。その時に農学部に入学した理由を思い出し、やっぱり農業関係の仕事に就きたいと強く思って、JAグループに的を絞りました。

Q その後はどのような就職活動をされましたか。

気持ちを入れ替え、予約制で行われているハローワークの方からの指導や、就職支援室の履歴書添削、面接指導などもどんどん受けていきました。 面接指導では、「自分の長所を、もっと活かしていくべきだ」というアドバイスをいただきました。自分が他人にどういう第一印象を与えるか ―― "他人から見える自分"、そのことを意識して、志望動機などを組み立てるようにしました。
大事にしたのは、スケジュール管理です。空いた時間があれば会社説明会などの予定をどんどん入れるようにしました。そのうち旅行を計画しているような気分になったりして、最後の方は楽しくもありましたね。

Q 就活中のエピソードを教えてください。

特に印象に残っているのは、企業説明会で、ある企業の方から言われたこと。『就活は見合いのようなものだ』というお話です。『まず初めに説明会がある。説明会は例えればアドレス交換の場であり、次のステップである面接はデート。デートを重ねていく中で、最終的には結婚・・・つまり内定へとつなげていく』というような内容でした。"就活はお見合い"―― そう考えると結構明るい気持ちになれました。駄目だったときは、「ああ、この人とは合わなかった」、「この会社とは縁がなかった」と気持ちを切り替えやすくなりましたね。

Q 内定先を選んだ一番の理由は何ですか?

僕が内定をいただいた株式会社ウッドワンは木質建材メーカーです。この企業の行っている事業の一つに、ニュージーランドでの法正林施業に基づいた30年周期輪伐というものがあります。それは、森林を樹齢ごとに30区画に分けて育て、30年を迎えた区画のみ伐採・植林を行うという取組みで、つまり1年に1区画ずつ伐採し、1区画ずつ1歳の苗木を植えていく循環のシステムなんです。そうすることで、林業を持続可能な事業にしているところにすごく惹かれました。 また、ウッドワンは歴史のある企業で、ビジネスと環境への貢献を両立させています。そういう点が大きな決め手になりました。

Q この4年間でご自身が一番成長したと思うのはどのような点ですか?

サークルで合唱団に入っていましたが、3年生の時に団長をさせてもらったことは、よい経験になりました。サークルのメンバーは価値観もそれぞれ。コンクールを目指している人もいれば、軽い気持ちで始めた人もいます。どうすれば、みんなのやる気を一つにできるのか、団長として考え、努力しました。そのおかげか、相手の気持ちを察する観察力が身についたのではないかと思います。

Q 高知大学に入ってよかったことは何ですか?

多くの人に出会えたこと、それから、同じ学部の同級生やサークルの仲間と4年間を共有し、一緒に研究やサークル活動に取り組めたことです。多くの人との絆を深めることができました。それはすごく感動的でしたね。

Q 就職活動について、後輩にアドバイスはありますか。

とにかく充実した毎日を送ってほしいと思います。学業はもちろん、アルバイトやサークル、何でもいい。何かをすることで、自分が成長できるきっかけや人との出会いがあります。一日一日を全力で生きる。受け身ではなく、自分から積極的に行動を起こしていくことが充実した大学生活につながり、そしてそれが就活にも必ず活きてきます。4年間を思いっきり楽しんでほしいと思いますね。