高知大学農林海洋科学部・大学院総合人間自然科学研究科農林海洋科学専攻

進路・就職
ここでは、各学科のキャリアイメージと先輩たちの就活体験談、
就活サポート体制や取得できる資格についてご紹介します。

−先輩たちの就活体験−

農で高知を盛り上げる!
学びや経験を農業の現場に生かしたい

太田和成

暖地農学コース4年(2016年度取材)
岐阜県出身
JA全農こうち 内定

Q 就職活動を始めた時期を教えてください。

2年生の夏から筆記試験の勉強を始めました。3年生になってからは、大学が行う就職セミナーには必ず出て、今自分がやるべきことをしっかりと把握するようにしました。前年から就活スケジュールが変更になりましたが、就職セミナーで常に新しい情報が入手できたので対応できました。

Q どのような就職活動をしましたか?

自分が本当に行きたい会社以外は受けないと決めて、動き始めました。先輩に聞いたり、合同説明会に出たり、実際に受験する会社は7社に絞りました。どの会社も第一志望の気持ちで受験に臨み、最終試験まで受けた2社から内定をいただきました。
 祖母が農業をやっていて、専門ではないのでいろいろ苦労をしていたのを見ていました。いつか手伝いたいという思いがあって高知大学に来たので、その気持ちに立ち返り、JA全農こうちに就職を決めました。

Q 就職活動中、苦労したことはありますか?

卒論や実験と重なり、スケジュール調整が大変だったことです。ブルーベリーの研究をしていて、葉の大きさを測ったり、糖度を測ったりという作業を定期的に行う必要がありました。実験の圃場が大豊町にあったため、移動にも時間を取られました。

Q 就活中のエピソードを教えてください。

東京に行った時、就活のための練習を積んできたんだろうと思われる学生たちがいました。都市部の大学や私立の大学はいろいろな面でチャンスが多く、場数を踏んでいます。惑わされることなく、自分は自分らしく堂々と自信を持っていけばいいと気づき、その気持ちで臨みました。

Q 大学時代、一番よかったことは何ですか?

2年生の時に先輩と一緒に立ち上げた「MB」の活動です。大豊町の耕作放棄地を手入れする活動で、ほぼ毎週末大豊に通い、たくさんの人たちと出会うことが出来ました。イノシシ肉やシカ肉をふるまってもらい、高知の郷土料理に出合い、高知が好きになりました。
 当初4人でスタートし、今は30人ほどになって次の世代へ引き継がれています。とても有意義な大学時代でした。

Q 就職活動について、後輩にアドバイスはありますか?

大学の勉強はもちろん、遊びも学外の活動も積極的にやって、自分の引き出しをいっぱい作っておくことです。企業の面接では必ず、「大学時代に一番力を入れたことは何か」と問われます。自分が自信を持てるものを持っておくことが、強みになります。僕自身、人が経験しないことを積極的にどんどん経験してきたことが強みであり、誇りです。

Q 今後の目標を聞かせてください。

身近なところでは高知のニラと葉ニンニクを全国に広げていきたいと思っています。大学で学んだことを生かして、若者が就農したいと思える農業になるよう下支えし、高知の農業全体を底上げできるよう役立っていきたいです。