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増田寛也氏講演会を開催しました

2016年6月30日

 

地方創生の現状と課題、若者が地域で学ぶ意義などについて考えるため、6月22日(水)、日本創成会議座長で東京大学公共政策大学院客員教授の増田寛也氏をお迎えし、高知大学朝倉キャンパス内のメディアホールで講演会「地方消滅を食い止めるために学生への期待~若者が地域で学ぶ意義~」を開催しました。講演会は社会人師匠講座「シリーズ俺を超えて行け!」第3弾も兼ね、高知大学地域協働学部をはじめとする学生と社会人の計120名が、「地方消滅を食い止めるために学生への期待~若者が地域で学ぶ意義~」について学び、熱心に聴講しました。

講演は、当日香南市西川地区で集落活動センターを拠点に地域住民の方々と学生がともに活動している様子を見学し、深く感銘を受けたとの話から始まりました。その後高知県の現状に触れ、高知県の将来推計人口では人口減少局面に入って30年が経っているが、65歳以上の人口は2020年までは増加傾向が続く一方で、進学や就職などによる15歳から24歳の若年層の転出超過が継続しているため、本気になって若者流出を防ぐ事業を進めていくべきだと述べられました。そのために地方で講じられる対策として、(1)地方創生事業で進める雇用の場の創出による地域活性化、(2)一億総活躍プランの議論で登場している「働き方」改革、(3)人工知能(AI)、ロボット、ICTを活用したイノベーションがあり、そのほか海外からの移民受け入れや事実婚を積極的に認めていくことで人口減少を抑えていく考え方もあると紹介されました。
 
地域で活動している学生に対しては、「私自身、岩手県知事を12年間務めた中で、どれだけ地域の本音を引き出せたのか忸怩たる思いがある。地域に住む人たちの多様な価値観・本音をきちんと聞くことができれば8割は成功したようなものだ。住民と学生がともに意識改革をして成長できるように願っている」とのメッセージをいただきました。
 
質疑応答では、学生から多数の質問があり、その一つ一つに丁寧に答えられました。地域で学ぶことへの意義を問う質問に対しては、「地域協働学部のような長い時間地域に向き合って学べる環境はすばらしい。たくさんの学びを苦しいと思うかもしれないが、成果はきっと出てくるだろう」との心強いコメントがありました。
 
 

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