【えんむすび隊】じねんじょを収穫しに行こう!(安田町)

2019年12月25日

2019年12月1日(日)「じねんじょを収穫しに行こう!」

日が昇る前から高知大学の朝倉キャンパスと物部キャンパスに集合してくれたえんむすび隊6名が、安田町中山地区にお伺いしました。

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5月に「じねんじょ」の植え付けに参加した学生もリピーターとして参加してくれて、じねんじょがどのように成長しているかどきどきわくわくしていました。
6年目となった安田町での えんむすび隊は、地域の方とも仲良くなり、毎回安田町のみなさんとの交流を楽しみにしています。
また、今年の10月に中山地区での運動会にも参加した学生は、名字ではなく名前で地域の方から呼ばれて親しまれています。

 

朝は12月らしく冷え込み始めた空気でしたが、午前中は曇りがちで作業をするのにはちょうどの天気です。
小中学校を改築した「集落活動センターなかやま」にて地域の方々にご挨拶をした後は、さっそくじねんじょの収穫に取り掛かります。
春から秋にかけて地中の芋を太らせるじねんじょは、外から見ると枯れた葉やつるに覆われて見えないのですが、それらを取り除いて優しく土を掘っていくと…

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今年のじねんじょは、雨が多く降ったことやうまく植え付けできていなかったことから、折れたり痛んだりして長く太いじねんじょはあまり収穫できませんでした。
安田町のみなさんが大切に育てているじねんじょですが、植え方や普段の手入れ、肥料、支柱の立て方、自然災害、農業をする上で大事にしていることや食料を作ることの大変さ、食べ物のありがたさを作業をしながら教えていただき、知ることができました。
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この日は、えんむすび隊のほかに、同地区で活動する学生団体「安田(あんた)の食応援隊(通称「あんたべ」)」の学生や、近くの中芸高校の2年生も収穫作業を手伝いました。
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今日収穫したじねんじょは、翌週開催される「なかやま山芋まつり」にて販売されます。

まっすぐ伸びた綺麗な芋ほど、お歳暮などの贈答品になり価値が高くなるそうです。春にトタンの波板を敷いて種芋を植え付けた理由に「なるほど」とうなずくリピーターの学生たちでした。
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収穫がひと段落すると、地域のお母さんたちが作ってくださったお昼ご飯をいただきます。収穫期ということもあって、山芋汁からむかごご飯まで「じねんじょ尽くし」のメニューをごちそうになりました。
ヅガニと呼ばれるカニのおいしかったこと。

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午後からは、学校時代は家庭科室として使用された部屋でお昼ご飯の片づけを行い、地域の女性たちと話が弾みます。その後は、翌週に備えて会場設営の準備をお手伝いしました。
えんむすび隊はスタディツアーですので、高知県東部地域の状況を人口、産業、暮らしの特徴を学んだうえで、この集落支援センターができるまでと現在の課題も学ぶことができました。

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ちょうど安田町出身の学生もいたので、子ども達が学校で勉強していた時代のことを教えてもらい、中山地区の将来を考えるときもありました。

今回、じねんじょ収穫だけでなく、安田町の皆様が学生との交流に参加してくださったことで地域を構成するのは自然や産業ばかりでなく、そこに暮らす人も重要な要素であることを学生は自らの目と耳で知ったのではないかと思います。
なかやま集落支援センターには、これまでのえんむすび隊の足跡が寄せ書きから知ることができるよう飾られていて、大学生たちの活動に対する期待の大きさを感じます。
地域のみなさまに暖かく受け入れていただき、また今回ご縁を結ぶ機会をいただきまして、本当にありがとうございました。


以下、学生たちの声を紹介します。
●人文社会学部 2年 女性
自然薯の収穫と地域の方とたくさんお話ができてよかったです。中山の方も私たちに家庭のことや農業、料理、昔から伝わる大蛇伝説の話などたくさんしてくださり、優しく迎えてくれて嬉しかったです。やまいも祭りにも必ず来ようと思いました。自然薯の植え付けや収穫は重労働で大変ですが、温かい歓迎がうれしく、おいしい料理も食べることができ、人に勧めたい活動だと改めて思いました。やまいも祭りに友人を誘おうと思っています。

●理工学部 3年 男性
今年は自然薯の収穫量が少ないと思った。黒くなっていたりもともと育っていなくて掘っても出てこなかったりと、きれいな1本の自然薯が収穫できたのは珍しいほどだった。長雨のせいと地元の方に聞いたが、農業の難しさを知った。

●農林海洋科学部 4年 女性
大人数で集まって活動をするとみんなで協力しあえたり、色々なことを話せたりするいい機会になるだろうと思った。昼食など地域の方が集まれる場所があるということはいいことだと思う。ここは駅から少し遠く、観光客もなかなか来ることはないかもしれないが、えんむすび隊のような活動を通して少しずつでも活気づけていけたらいいなと思いました。農作業をする機会が得られて、食料を作ることの大変さや食べ物の有難さを改めて感じることができました。

●人文社会学部 2年 男性
自分たちで植えた自然薯を収穫しました。いい自然薯を出荷するために丁寧に波板を取り出しましたがとても難しかったです。栽培する過程のほんの少しだけ体験できましたが、肥料をあげたり、マルチや支柱を立てたり、まだ知らないこともあるので管理している方にそのお話を聞くことができてよかったです。

 

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