農学部門 藤原拓教授らの研究が科学技術振興機構のCREST事後評価で、最高評価をうけました

2016年1月6日

 農業地域には再生可能なエネルギー・資源としての水・バイオマスが豊富に存在する一方で、施肥、家畜排せつ物、農業系廃棄物等に起因する水質汚染に対しては対策が困難な現状にあります。
 藤原拓教授らの研究グループは、このような課題の解決を目指し、平成21年度~26年度にかけて科学技術振興機構(JST)CRESTにおいて、「気候変動を考慮した農業地域の面的水管理・カスケード型資源循環システムの構築」と題する研究を行いました。この研究は、農業地域で発生する廃水・廃棄物から価値ある製品を産み出す革新的なリサイクル技術を開発することにより、農業地域の水質汚染抑制と付加価値創出を同時に実現することを目指すものです。その結果、以下のような研究成果を得ることに成功し、世界の水分野に発信したことが評価され、CRESTの事後評価で最高評価のA+を受けました。
 なお、本研究は藤原拓教授が研究代表者を務め、北海道大学、国立環境研究所、埼玉県環境科学国際センター、京都大学、岡山大学、鳥取大学、愛媛大学との共同研究として平成21年10月~平成27年3月にかけて実施されました。 

 

【研究課題名】
 気候変動を考慮した農業地域の面的水管理・カスケード型資源循環システムの構築

 

【主な研究成果】
 地下水汚染を防ぎ価値を産み出す植物浄化技術を開発
 尿からの医薬品除去と遅効性肥料合成・リン回収を実現
 牛糞焼却灰からリン肥料を回収する技術を開発
 廃棄ユズ果皮を養魚飼料に添加した「土佐ゆずぶり」を開発
 面的水管理・カスケード型資源循環システムの評価モデルを開発

 

 

詳細は、以下をご覧ください。
JST-CREST
研究領域「持続可能な水利用を実現する革新的な技術とシステム」事後評価(課題評価)結果
http://www.jst.go.jp/kisoken/crest/evaluation/posteriori/1111074/kadai-j21.html
「気候変動を考慮した農業地域の面的水管理・カスケード型資源循環システムの構築」研究終了報告書
http://www.jst.go.jp/kisoken/crest/research/s-houkoku/JST_1111074_09154474_EE.pdf

 

※CRESTとは、JSTの戦略的創造研究推進事業の1つであり、国が定める戦略目標の達成に向けて、課題達成型基礎研究を推進し、科学技術イノベーションを生み出す革新的技術シーズを創出するためのチーム型研究事業のこと。


 

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