自然科学系理学部門 池原教授らの2億1500万年前の巨大隕石衝突による海洋生物絶滅の証拠を発見した研究成果が、Nature系科学誌「Scientific Reports」に掲載されました。

2016年7月11日

 本学自然科学系理学部門 池原教授が参加する熊本大学、海洋研究開発機構、高知大学、東京大学、新潟大学、千葉工業大学の研究グループ(代表:熊本大学先端科学研究部 准教授 尾上哲治)は、今からおよそ2億1500万年前の三畳紀後期(注1)という時代に、直径3.3〜7.8 km の巨大隕石が地球に衝突し、海洋生物である放散虫(注2)やコノドント(注3)の絶滅を引き起こしたことを明らかにしました。2013年に同研究グループは、岐阜県と大分県の地層から、三畳紀後期に巨大隕石が地球に衝突した強固な証拠を発見しましたが、この衝突が当時の生態系に与えた影響については不明でした。本研究成果は、7月8日に、英国のNature系科学誌「Scientific Reports」に掲載されました。

 

論文名:Bolide impact triggered the Late Triassic extinction event in equatorial Panthalassa

 

著者名:Tetsuji Onoue, Honami Sato, Daisuke Yamashita, Minoru Ikehara, Kazutaka Yasukawa, Koichiro Fujinaga, Yasuhiro Kato and Atsushi Matsuoka


雑誌名:Scientific Reports(2016年7月8日版)
http://www.nature.com/articles/srep29609

 

(注1)三畳紀という時代(紀)は、前期、中期、後期の3 つの時代(世)に細分される。このう
ち三畳紀後期は、今から2 億年前〜2 億3700 万年前の期間をさす。この時代の特徴として、
それまで陸上生態系で主要な位置を占めていた哺乳類型爬虫類が絶滅し、代わりに恐竜が
進化発展したことが挙げられる。最古の哺乳類化石が発見された時代としても知られてい
る。


(注2)放散虫とは、海生の動物プランクトンであり、原生動物の一群。大きさは、0.1〜0.2 ミリ
程度。ケイ酸質な骨格を持つことから化石になりやすく、カンブリア紀から現代までの広
い時代範囲でみつかる。さまざまな時代で示準化石として利用されている。


(注3)コノドントとは、大きさは0.2〜1 ミリ程度の歯状の微化石。燐酸塩鉱物から構成され、化
石としても残りやすい。原始的な脊椎動物の歯であると考えられている。カンブリア紀か
ら約3億年にわたり生息していたが、三畳紀の末に突然絶滅する。

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