「ミョウガの健康食品としての価値の創出及び多分野利用に関する研究開発」が平成30年度高知県産学官連携産業創出研究推進事業委託業務新規テーマに採択されました

2018年9月19日

 この度、医学部附属病院薬剤部が高知工科大学、土佐くろしお農業組合、株式会社医食健美との共同で行っているミョウガに関する研究が平成30年度高知県産学官連携産業創出研究推進事業委託業務新規テーマに採択されました。
 本研究では、高知県産ミョウガの認知機能改善効果について、細胞実験、動物実験でエビデンスを構築した上で、臨床試験を行い、機能性表示食品の届出を行い、医療および地域貢献を行うことを目指します。

 

【背景】
 高知県は、高齢化・過疎化社会の先進県である。医療の場においても来る超高齢化社会を見据え、地域包括ケアシステム等を構築し、認知症、フレイル、嚥下障害、がん等の予防医学を充実し、国民の健康保持等に寄与していくことが検討されています。しかしながら、医療経済の面から見ると、切迫する医療保険制度の破綻、介護必要度の向上が見据えられる2025年問題等、様々な問題点が指摘されています。その為、国民が健康をいかに維持するかの手段としてセルフメディケーションや機能性食品の活用等が求められ、特に高知県民が特異的に食する地場産品の活用は大きく県民の医療及び経済に寄与すると考えられます。
 これまでにミョウガ抽出物がマウスの海馬において、神経成長因子(BDNF)の分泌を促進し、学習・記憶改善効果が認められたとの報告があります。しかしながら、ミョウガ抽出物に含まれている機能性関与成分については、不明な部分が多くあります。現在、認知症高齢者が全国で予備群も含め約850万人以上と推計されており、認知機能の予防・改善を目的とする食品を開発することは喫緊の課題であり、ミョウガは魅力的な素材といえます。
 我々はこれまでにミョウガの主要産地でもある高知県の産業振興に寄与すべく、認知症に対する機能性関与成分の検索・同定を実施しています。日本一の産地である須崎市の土佐くろしお農業協同組合の管内で栽培されているミョウガの各部位の成分を分析した結果、食用部分である花穂と未活用部分である根茎(地下茎や根)に機能性成分が多く含まれていることが判明しています。

 

【目的・成果】
 高知県が大きなシェアを持つミョウガの機能性を明らかにすることで、健康食品としての付加価値を持たせ、かつ未食部分を活用した機能性食品等の開発等により、より安定的な流通、地産外商の強化に繋げる。高知県の農産業の振興とともに県民の健康保持に寄与することによる地域医療への貢献は、高知県に大きな利益をもたらすと考えらます。

 

【内容】
 細胞実験、動物実験等の前臨床試験を通じて、ミョウガの各部位に含まれる脳機能に影響を及ぼす機能性成分の同定を行います。並行して、ミョウガの地下茎や根といった一般的に食することの少ない部位の安全性や食用方法の検証を行う。また、各部位に含まれる機能性成分の定量分析を行うとともに、成分の経時変化や保存・加工方法による含有量の変化の検証等を行います。
 最終的には、ヒトに対する効果を臨床試験等により評価し、論文投稿や機能性表示申請等を行うことで、科学的根拠に基づくミョウガへの新たな価値の付加、新製品の開発等を目指します。

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