◆医学部医学科呼吸器外科学講座の穴山貴嗣病院教授及び山本麻梨乃助教らの研究グループの研究成果がHong Kongの学術誌『Quantitative Imaging in Medicine and Surgery』に掲載されました

2021年3月5日

 医学部医学科呼吸器外科学講座の穴山貴嗣病院教授及び山本麻梨乃助教らの研究グループの研究成果が香港の学術誌『Quantitative Imaging in Medicine and Surgery (IF 3.226)』に掲載され、令和3年2月14日に電子版が公開されました。

 

 近年増加している早期肺癌や転移性肺腫瘍等の小さい肺病変に対する外科切除には、胸腔鏡下肺楔状切除が多用されます。このような小型肺腫瘤は、手術中に局在を同定することが困難な場合があります。従来このようなケースでは、事前に体表面から肺まで針を挿入して目印をつける侵襲的処置が必要でしたが、苦痛とリスクを伴うものでした。

 穴山貴嗣病院教授及び山本麻梨乃助教らは、医学部附属病院のハイブリッド手術室の機能をナビゲーション・イメージガイドとして活用し、全身麻酔下に気管支内視鏡を用いて複数の小型肺病変に対して蛍光標識し、そのまま胸腔鏡下切除までを行う新技術を開発・臨床応用しました。この方法により、患者さんは蛍光マーキングから手術までの全ての治療行程を、苦痛を感じることなく受けることができます。

 この研究成果では、一般的な手法を含む過去の73病変の治療経験を検証した結果、ハイブリッド手術室における気管支鏡下蛍光マーキングを併用した胸腔鏡手術は正確かつ合併症を認めなかったことを報告しました。

 本学は引き続き、新規イメージガイドを駆使した低侵襲外科的治療の提供を通じて社会に貢献します。

 

<論文名> The accuracy of cone-beam computed tomography and augmented fluoroscopy-guided bronchoscopic marking of multiple small-sized pulmonary nodules in a hybrid operating room: a retrospective cohort study
<和 訳>多発する小型肺腫瘤に対するハイブリッド手術室におけるコーンビームCT透視併用による気管支鏡下マーキング
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