◆四国沖での「ちきゅう」掘削速報: スーパー間氷期の黒潮変動やタービダイト発生機構(洪水イベント、南海トラフ地震等)の解明のための連続地層の採取に成功

2021年11月25日

 高知大学自然科学系理工学部門(海洋コア総合研究センター)の池原実教授らの研究チームは、日本列島南方海域や東シナ海の海底堆積物を用いて過去から現代に至る黒潮変動の実態解明と東アジアの気候変動との関連を解明する研究を進めています。

 今般、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)と日本地球掘削科学コンソーシアム(J-DESC)が協働して実施する「地球深部探査船「ちきゅう」を用いた表層科学掘削プログラム」に採択された同研究チームの掘削提案に基づき、2021年8月22日から31日まで掘削航海が行われ、スーパー間氷期の黒潮変動やタービダイト発生機構(洪水イベント、南海トラフ地震等)の解明のための連続地層の採取に成功しました。

 

<ポイント>

・約25万年間の黒潮変動を高い時間解像度で復元解析できる連続地層の回収に成功

・連続地層は四国沖陸棚斜面におけるタービダイトの発生機構(大規模洪水イベントや南海トラフ巨大地震など)とその発生頻度の解明に向けた研究にも活用可能

・乗船希望の大学院生を全国から募集する「教育乗船枠」を初めて実施し、次世代育成を掘削船上で実践

 

詳細は以下資料をご覧ください。

 プレスリリース(日本語)(977KB)

 プレスリリース(英語)(638KB)

 

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