◆大学院総合人間自然科学研究科農林海洋科学専攻1年生の安宅太一さんが、2021年国際有害有毒藻類学会において学生ベストポスター賞を受賞しました

2021年11月30日

 大学院総合人間自然科学研究科農林海洋科学専攻1年生の安宅太一さんが、2021年国際有害有毒藻類学会(ICHA2021)において、学生を対象としたThe Maureen Keller Student Award(ICHAにおける最優秀学生プレゼンテーション賞)を受賞しました。

 安宅さんは、世界最大の海産自然毒による食中毒であるシガテラ中毒に関連した修士論文研究の中で、本中毒の原因藻として知られる藻類付着性微細藻類Gambierdiscus属の効率的培養法の開発に関する研究を、本学自然科学系農学部門足立真佐雄教授の指導の下で行ってきました。このGambierdiscus属が生産する毒を同定するには大量の培養細胞が必要ですが、従来の培養法では効率的な大量培養が困難でした。本研究では、沿岸海域にて本属藻が高頻度で付着している海藻を採取して海藻抽出液を調製し、これを本藻の培養液に添加することにより、従来の培養法に比べて有意に高い細胞収量を得ることに成功しました。

 今回の成果により、今後、本培養法により調製した細胞を用いてシガテラ中毒が同定でき対策策定に対する貢献が期待されることから、同賞の受賞に繋がりました。

 

 ICHA2021_20211125.jpg

 <題目>

Effect of adding macroalgal extracts on the growth of Gambierdiscus scabrosus and G. silvae isolated from Japan

(本邦産のシガテラ中毒原因藻Gambierdiscus scabrosusならびにG. silvaeの増殖に及ぼす海藻抽出液の影響)

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