◆医学部臨床疫学講座の佐田憲映特任教授らの研究成果が、国際学術誌『PLOS ONE』に掲載されました

2022年7月25日

 高知大学医学部臨床疫学講座の佐田憲映特任教授、京都大学医療疫学講座の山本良平医師(大学院生)、高知医療センターの矢野彰彦医師、高知県立幡多けんみん病院の宮内敦史医師らの研究成果が、国際学術誌『PLOS ONE』に2022年6月24日付で掲載されました。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)には人工呼吸器などいくつかの支持療法が存在しますが、重症化の予測方法が重要です。佐田特任教授らは、酸素を必要とする中等症のCOVID-19において、血液ガス分析における重炭酸イオン濃度が重症化(90日以内の人工呼吸もしくは死亡)の予測に有用である可能性を明らかにしました。

本研究は、COVID-19に感染した患者の診療にあたっていた矢野医師が治療中における重炭酸イオン濃度の奇異的な変動に着目し、佐田特任教授及び山本医師らとともに、その変動の意義を明らかにするため臨床研究を行ったものです。なお、この研究を行うにあたり、同様に中等症以上のCOVID-19の患者の診療に携わっていた高知県立幡多けんみん病院の宮内医師にもデータ収集に協力いただきました。

 

 論文名:Bicarbonate concentration as a predictor of prognosis in moderately severe COVID-19 patients: a multicenter retrospective study

     (中等症COVID-19感染症患者における予後予測指標としての重炭酸濃度:多施設共同研究)

 

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