2018.9.27 コクヨ株式会社 口村氏インタビュー記事を掲載しました

2018年9月28日

●コクヨ株式会社 口村氏インタビュー

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コクヨ株式会社 経営管理本部
人事総務部 統括部長 兼 広報室長
口村 圭氏

 

■社員の方を派遣している立場から、どういったことを想定して派遣されましたか。

  普段の業務や、私たち人事が企画する研修ではなかなか得られない体験や、人々との出会いを通して、多くの刺激や気づき、学びの機会があるに違いない、というのが一点目です。研究会に参加予定の企業やメンバーのリストを拝見した際には、非常に多様な人たちとの接点やネットワークづくりなどが期待できるなと感じました。 

 

 二点目は、机上の演習ではなく、現実の課題に向き合うアクションラーニングであるということです。都会で仕事中心の生活を送っている社会人からすると、どうしても自ら時間を割いて実社会におけるリアルな課題に向き合う機会はなかなかない。その社会人たちが、高知県が現実に直面している答えのない複雑な問題や課題に、地元企業の社員、教員や学生と一致協力して向き合うというところが面白いと感じました。

 

 しかも、人づくりという視点で大学が旗を振り、こうした場を作っていただいたこと自体に非常に感銘を受けました。お話をお聞きした時点では、まだ概要の説明のみでしたが、間違いなく、またとない経験・機会となるであろうことが想定できたので、これは派遣するしかないな、と。

 

■ご自身も参加されてみて、感じたことを教えてください。

  多様な方々が月に一度、限られた2日間の希望創発研究会で行動をともにし、想いを共有するという体験は、非常に密度が濃いと感じます。研究会では、新しい知識や理論の講義から、実際に現場に足を運ぶ機会、その後のリフレクションや振り返りを通じた気づき、加えて、懇親会でのネットワーキングもあり、非常に贅沢な場だと思います。ただ座学で理論のみを学ぶのではなくて、常に問いかけがあり、振り返りがあり、自分たちで考えて、答えのない問題に向き合い続けるというところは、普段なかなか経験出来ない「非日常」体験であり、この研究会の一番のポイントではないでしょうか。

 

 また、座学でも現場でのフィールドワークでも、そのたびに「ああ、勉強になった」で終わってしまうのではなく、高知が直面している課題を解決するための武器としての「学び」であるということ、誰も解決できていない問題に向き合うために必要なのだ、と感じることが、自ら学ぶモチベーションに繋がるのではないかと思います。

 

 「新しい知識が身につくから」、「仕事に役立つから」といった、日々の仕事に直結したソリューションや「今日の糧」のためのスキル獲得ではない、立場は違っても、そもそも世の中の問題を解決するために存在している企業や大学の人間同士が、お互いの理想像を持ち寄って難しい一つの課題に向き合う場だからこそ、得られる学びや気づきが、他のプログラムでは得難いところなのだと思います。

 

■派遣する側、参加する側、2つの立場を経験されたことによるセンターに対するイメージ、理解の変化はありますか。

  実は、学びの場としてはあまりギャップを感じていません。私が参加させていただいたAチームではフィールドワークが効果的で、農業、漁業、林業に関わっている方から直接お話を聞けたことが、大変貴重な体験になりました。話を聞かせていただく方々が素晴らしいのはもちろんですが、人選や企業選びも含めて、多くの素敵な方々が希望創発センターを支えている、メンバーに恵まれていることが、想定していた以上に良かった点です。

 

 例えば、企業からの参加者もそうですが、高知大学の学生の方々のレベルが非常に高いです。新鮮な目で疑問を投げかけ、色々と主体的に動いてくれています。彼らがいるから、私たち社会人もしっかり考えないといけないと思えます。また、教員やスタッフの方々からも、この希望創発センター設立までの準備期間において多くの時間を議論に費やしてきたからこそのぶれない想い、強い信念や熱意が感じられ、それがプログラム自体のぶれのなさにも繋がり、非常に信頼感があります。

 

 加えて、希望創発研究会には、各々の試行錯誤や悩んでいる姿をさらけ出せるオープンな雰囲気があります。議論のプロセスや参加者同士の関係性がフラットで、みんなで作っていく姿勢が感じられる場として、この研究会が成立していること自体が素晴らしいと思います。

 

■今後の希望創発センターへの期待やあり方はどのようにお考えでしょうか。

  将来、この研究会で学ぶ新たなメンバーが増えるにつれて、実際に社会の課題解決に関わる同志の輪が徐々に広がり、高知大学の希望創発センターをハブにして、色々な人が繋がっていくイメージを持っています。高知を中心に、多種多様な人が繋がり、手を携えて難しい課題に向き合うことに意義があるのではないかと。企業と学生の方々が現場の作り手と繋がる、ともに課題を考えることによって通常なら出会うこともなかった人同士が繋がる、既にそういうことが起き始めていると思います。

 

 今は人づくりを主体として始まった研究会ですが、希望創発センターが、企業を巻き込んで課題に取り組むことを通じて世の中の課題に向き合える人をつくるというムーブメントの発信源になることを期待しています。派遣された社員が、会社の中のみならず一人の社会人、人間として、一回りも二回りも大きくなって帰ってくることが期待できる場であり、そうした人達が、どんどん社会に輩出されて、さらに世の中に関わっていくことで社会が少しずつ変わっていく。そんな人と人が繋がる中継地になれば、文字どおり希望創発センターが、日本や世界の将来の「希望」そのものになるのではないか、と考えます。

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