センター理念

 

⬛︎はじめに
 始まったばかりと思っていた21世紀も、気がつくと5分の1が過ぎようとしています。21世紀を生きる私たちに、今、希望はあるのでしょうか?そして、また、今の時代を生きる若い世代に対して、私たちが、その希望をきちんと受け渡しているのでしょうか?
 私たちは、今こそ謙虚に、そして、真摯に問いを立てなければなりません。我々の毎日のために、未来世代の希望を先食いしていないか、希望を奪ってないだろうかと。
  *我々大人世代が、未来世代に対してできることは何か?
  *教育、研究という分野でこそ、できることは何か?
  *この先の見えない、閉塞感を打ち破るために、大学だけではなく、様々な組織や主体と協働して、取り組むべきことは何だろうか?
 そのような問いを立て、これまで2年間、様々な分野の方々と、喧々諤々と議論してきた結果が、このセンターの設立につながりました。

 

⬛︎私たちの生きる世界、時代をどう捉えるのか
 現在、我々のもつ世界観はニュートンに代表される古典物理学のもとに創られており、先人はこの世界の成り立ちを理解しようと、全体から部分を取り出して細分化させることを繰返して部分理解を深化させて来ました。こうして全体を理解しようとする試みは徐々に希薄になり、代わって部分最適の志向を強めながら、工業化社会、サービス化社会を迎え、その経済規模を拡大し、成長が当然と感じる世界観を構築してきました。永きに渡って物質的繁栄に価値を見出しながら機械化・工業化万能の近代文明を築き上げてきたのです。しかしながら、少子高齢化社会を世界に先駆けて経験し始めている私たちには、拡大と成長のみを前提とした世界観を問い直す時期に来ていることは自明と思います。
 そしてまた、社会の担い手である現在に生きる多くの人々は、この志向による経済規模の拡大には限界があることを知りながら、「では今後、我々はどう生きるべきなのか?」という問を立てることを後回しにしてきました。その結果、我々は地球環境問題を筆頭に、食料問題、貧困問題などなど、世界に共通する多くの問題を抱えることになっています。
 このような状態では、次の時代、またその次の時代を担う若者達に希望ある未来を受け渡すことはできません。この問いを立てて行動していくことは、確かに「厄介」で「面倒」な問題ですが、誰かがこの問題に勇猛果敢に立ち向かって行かなければ、我々自らの手で希望ある未来を創ることは、もっと難しくなると感じています。
 アカデミズムの視点から捉えると、それはまさに、文理融合の視点でもあります。高知大学では、1990年から黒潮圏構想を掲げ、文理融合にチャレンジし総合科学系を立ち上げてきた経緯があります。今こそ、その歴史と研究の積み重ねを基礎にして、21世紀、22世紀を生きて行くための新しいパラダイムの創出に向き合いたいと考えています。しかしながら、これは、もはや大学界だけで成し遂げられることではありません。様々なステークホルダーの皆様と、まさに協働して行わなければ、その実現にはたどり着けないと考えています。

 

⬛︎この取り組みで、どのような学生を輩出したいのか 
 「俯瞰的な視点から社会の問題を捉え、為すべきことに向き合い、実際にそれを遂行

  する能力を有し、信念と希望に満ちた学生」

 

 高知県は、森林率が84%である一方、太平洋に面し、森、山、海と自然にあふれています。時にはこの自然の中に身をおきながら、五感をフルに使って、我々は生き物として、まさに自然の一部であることを実感し、自然科学の法則(古典物理学から量子物理学を含めた)をあらためて、深く理解することに挑み、これまでの我々の営みについて振り返りつつ、これらの作業をもとにして「これから我々はどう生きるべきなのか?」を深く考え続け、協働して「20年後の我々の希望ある未来を我々自身で具体的に共創する」ことにチャレンジするものです。
 未来の担い手である学生をあくまでも中心におきながら、社会の多様な担い手の皆様と共に、大いに学びながら、希望ある未来を創り上げることに挑戦したいと考えております。是非とも、このチャレンジにご理解を賜り、ご協力を心よりお願いしたいと存じます。

 

 

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kibou●kochi-u.ac.jp

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