企業の皆さまへ

高知大学は、本年4月、「産官学、文理、高知・東京等の協働による全く新しい、高知大学を拠点とする希望創発エコシステム」を旨とする希望創発センターを開設いたました。

 

本センターは、

 

常識を疑い、本質に迫る「問い」を立て、仮説・検証型のワークショップ等を通して「希望を作れる人材」の育成インフラ(モデル)を作り、それを全国に発信する

 

ことを目指し、下記方針の下、イノベーションの持続的創発を狙いとした「希望創発エコシステム」(ecosystem;生態系)構築を共通テーマに、センターの教育研究システムと学外ネットワークを有効に連動させる仕組みを構築いたしました。以下の図は、その概要図です。


  ① 俯瞰的な視点から社会の問題を捉える
  ② 多様な人材と多様な社会インフラを融合することによって、問題の本質的かつ具体的解決策を見出す
  ③ 見出した解決策を、ビジネスを含む実際の社会的活動の場に落とし込む
  ④ 上記プロセスを通して、その意志と能力を培い、信念と希望に満ちた学生・企業人・地域社会人を育成する

 

 パワポ原700サイズ2jpeg.jpg

概要図PDF.pdf(628KBytes)

 

○ 来年度の協働パートナー企業様の募集について


協働パートナー企業様には、システムの核である「希望創発研究会」に自己負担にて社員1名を派遣いただいています。

その研究会は、活動の質を担保するため、社会人と学生それぞれ8名程度を適正規模としていることから、現時点では、協働パートナー企業様を来年度新たに募集するかはまだ決まっておりません。本事業に関心をお持ちいただいた企業様には、大変申し訳ありません。

 

○ 派遣の取り扱いについて


本センターの今年度の派遣の扱いは以下の通りとなっています。参考までに、ご覧いただければ幸いです。

 

派遣期間

・ 1年間(2018年4月~2019年3月)
※ 但し、期間終了後の延長派遣は可能

 

■派遣期間中の業務負荷

・ 1回/月程度(基本土日)希望創発センターに出張し、講義、グループワーク等を実施
・ 上記以外のグループ単位での活動は、遠隔ツールやSNSを利用して随時実施

 

■派遣期間中の費用負担

・ テーマに関する資料代、及び研修費用は、希望創発センターが負担

 

■派遣者の人選

・ 貴社の将来を担う人材
・ 面接などの事前選抜はなし

 

 

参画社員派遣の担当者様の声

企業の皆様の参考に、派遣責任者の方が本事業をどのように感じているのか、シリーズでご紹介したいと思います。

今回は、このコーナーのトップバッターとして、コクヨ株式会社経営管理本部人事総務部で統括部長兼広報室長をされています口村氏にインタビューを行いました。希望創発センターへ社員の方を派遣してくださり、またご自身も参加されています。希望創発センターへの参加のきっかけや今後の期待等を伺いましたので、ぜひ、ご覧ください。

 

●コクヨ株式会社 口村氏インタビュー

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コクヨ株式会社 経営管理本部
人事総務部 統括部長 兼 広報室長
口村 圭氏

 

■社員の方を派遣している立場から、どういったことを想定して派遣されましたか。

  普段の業務や、私たち人事が企画する研修ではなかなか得られない体験や、人々との出会いを通して、多くの刺激や気づき、学びの機会があるに違いない、というのが一点目です。研究会に参加予定の企業やメンバーのリストを拝見した際には、非常に多様な人たちとの接点やネットワークづくりなどが期待できるなと感じました。 

 

 二点目は、机上の演習ではなく、現実の課題に向き合うアクションラーニングであるということです。都会で仕事中心の生活を送っている社会人からすると、どうしても自ら時間を割いて実社会におけるリアルな課題に向き合う機会はなかなかない。その社会人たちが、高知県が現実に直面している答えのない複雑な問題や課題に、地元企業の社員、教員や学生と一致協力して向き合うというところが面白いと感じました。

 

 しかも、人づくりという視点で大学が旗を振り、こうした場を作っていただいたこと自体に非常に感銘を受けました。お話をお聞きした時点では、まだ概要の説明のみでしたが、間違いなく、またとない経験・機会となるであろうことが想定できたので、これは派遣するしかないな、と。

 

■ご自身も参加されてみて、感じたことを教えてください。

  多様な方々が月に一度、限られた2日間の希望創発研究会で行動をともにし、想いを共有するという体験は、非常に密度が濃いと感じます。研究会では、新しい知識や理論の講義から、実際に現場に足を運ぶ機会、その後のリフレクションや振り返りを通じた気づき、加えて、懇親会でのネットワーキングもあり、非常に贅沢な場だと思います。ただ座学で理論のみを学ぶのではなくて、常に問いかけがあり、振り返りがあり、自分たちで考えて、答えのない問題に向き合い続けるというところは、普段なかなか経験出来ない「非日常」体験であり、この研究会の一番のポイントではないでしょうか。

 

 また、座学でも現場でのフィールドワークでも、そのたびに「ああ、勉強になった」で終わってしまうのではなく、高知が直面している課題を解決するための武器としての「学び」であるということ、誰も解決できていない問題に向き合うために必要なのだ、と感じることが、自ら学ぶモチベーションに繋がるのではないかと思います。

 

 「新しい知識が身につくから」、「仕事に役立つから」といった、日々の仕事に直結したソリューションや「今日の糧」のためのスキル獲得ではない、立場は違っても、そもそも世の中の問題を解決するために存在している企業や大学の人間同士が、お互いの理想像を持ち寄って難しい一つの課題に向き合う場だからこそ、得られる学びや気づきが、他のプログラムでは得難いところなのだと思います。

 

■派遣する側、参加する側、2つの立場を経験されたことによるセンターに対するイメージ、理解の変化はありますか。

  実は、学びの場としてはあまりギャップを感じていません。私が参加させていただいたAチームではフィールドワークが効果的で、農業、漁業、林業に関わっている方から直接お話を聞けたことが、大変貴重な体験になりました。話を聞かせていただく方々が素晴らしいのはもちろんですが、人選や企業選びも含めて、多くの素敵な方々が希望創発センターを支えている、メンバーに恵まれていることが、想定していた以上に良かった点です。

 

 例えば、企業からの参加者もそうですが、高知大学の学生の方々のレベルが非常に高いです。新鮮な目で疑問を投げかけ、色々と主体的に動いてくれています。彼らがいるから、私たち社会人もしっかり考えないといけないと思えます。また、教員やスタッフの方々からも、この希望創発センター設立までの準備期間において多くの時間を議論に費やしてきたからこそのぶれない想い、強い信念や熱意が感じられ、それがプログラム自体のぶれのなさにも繋がり、非常に信頼感があります。

 

 加えて、希望創発研究会には、各々の試行錯誤や悩んでいる姿をさらけ出せるオープンな雰囲気があります。議論のプロセスや参加者同士の関係性がフラットで、みんなで作っていく姿勢が感じられる場として、この研究会が成立していること自体が素晴らしいと思います。

 

■今後の希望創発センターへの期待やあり方はどのようにお考えでしょうか。

  将来、この研究会で学ぶ新たなメンバーが増えるにつれて、実際に社会の課題解決に関わる同志の輪が徐々に広がり、高知大学の希望創発センターをハブにして、色々な人が繋がっていくイメージを持っています。高知を中心に、多種多様な人が繋がり、手を携えて難しい課題に向き合うことに意義があるのではないかと。企業と学生の方々が現場の作り手と繋がる、ともに課題を考えることによって通常なら出会うこともなかった人同士が繋がる、既にそういうことが起き始めていると思います。

 

 今は人づくりを主体として始まった研究会ですが、希望創発センターが、企業を巻き込んで課題に取り組むことを通じて世の中の課題に向き合える人をつくるというムーブメントの発信源になることを期待しています。派遣された社員が、会社の中のみならず一人の社会人、人間として、一回りも二回りも大きくなって帰ってくることが期待できる場であり、そうした人達が、どんどん社会に輩出されて、さらに世の中に関わっていくことで社会が少しずつ変わっていく。そんな人と人が繋がる中継地になれば、文字どおり希望創発センターが、日本や世界の将来の「希望」そのものになるのではないか、と考えます。

 

 

参加者の声

以下、希望創発研究会に参加している学生、参画している企業人の声を紹介します。

 

参加学生
・異なる考えを持つ者が集まった時、それぞれの考えを寄せていくのではなく、よく吟味したうえで本質的な共通の課題を見つけていくことが必要だといい話があり、つい違う考えが集まると折衷案を提案しがちだが、そうでないほうが良いこともあるのかと感心し、また自分も心がけようと思った。

 
・やはり社会人の話のまとめる力はすさまじいです。食いついていきます。社会人と学生との壁がなくなった。とても喋りやすかった。

 

参画社員
・グループ討議では、大学生と社会人、運営の方たちと年齢層が異なる様々な意見が出て来て活発な議論となりました。仕事では、比較的新しい意見が出にくい(→上下関係、若者が限られる)ですが、肩書きも年齢も関係なく進んでいる。本研究会ならではの良さだと感じました。

 

・前回同様、実際にガンバッテ先進的取り組みを行っている現場を観、ヒトと出会える機会はここでしか体験できないと思います。実学として大変いい経験です。

 

・予めの仮説・議論→データ・現場見学→さらにインタビュー→会食で座談→議論の流れはとても良かったです。予めの仮説・議論…自分の思い込み、先入観≒世間のイメージとのギャップが認識できる。
 

 

 

 

 

 

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