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 医学科6年生の渡部伸一朗君が筆頭著者である論文、「Influence of hyperuricemia treatment on postoperative acute kidney injury among hyperuricemia patients: a single-center retrospective database analysis」 (和訳:術後急性腎障害発症に及ぼす高尿酸血症治療の影響:単一施設でのレトロスペクティブ・スタディ」が、英文雑誌「BMC research notes」に掲載決定し(2019年11月21日)、電子版が公開されました (https://bmcresnotes.biomedcentral.com/articles/10.1186/s13104-019-4783-1)。


 この論文は、渡部伸一朗君が医学科2年時から4年時まで履修していた「先端医療学コース」のメディカルデータマイニング研究班で行った研究をまとめたものです。この研究は本学医学部附属病院総合医療情報システムに蓄積された膨大なデータを統計学的に解析しました。術後急性腎障害は高侵襲手術後に生じやすく、その発症は患者予後不良因子として知られています。これまでに、術前の高尿酸血症は術後急性腎障害のリスク因子として知られていました。今回の研究では、高尿酸血症患者においても高尿酸血症治療を行うことにより術後急性腎障害の発症リスクが低下することを明らかとしました。現在のところ、術後急性腎障害に対する有効な治療法はなく予防法も限られています。この論文により、術後急性腎障害に対する有効な予防法の可能性を示したことになります。


 なお、この論文は、メディカルデータマイニング研究班の指導をしている医学情報センターと腎機能再生医療研究班の指導をしている内分泌代謝・腎臓内科(第二内科)、周術期侵襲制御医学研究班の指導をしている麻酔科学・集中治療医学講座との共同研究の成果でもあります。


     

 
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