高知大学医学部家庭医療学講座

　高知大学医学部家庭医療学講座は、良質な家庭医（プライマリ・ケア医）を養成する目的で設立されました。医学はめざましく発展している一方で、専門分化がすすんでおります。 患者さんから見れば、自分の症状が何科に受診すべきものかわからなかったり、果たして専門的に診る必要のある状態なのかもわかりにくくなっていると言えます。

　また、昨今の医療訴訟の増加を背景に、良好な医師患者関係を求める声も大きくなってきています。

　こうした社会の要請に応えて、家庭医、総合医、プライマリ・ケア医などを包含した総合診療専門医という19番目の新たな基本診療領域専門医として養成が開始されます。患者さんの普段の状態から熟知をし、家族ぐるみで継続的にお付き合いをしていく医師です。相談しやすい医師、日常の健康問題に適切に対処をし、必要に応じて他の専門医や地域の保健・福祉サービスとも連携する−「地域を診る」視点を大切にした総合診療専門医が増えることで、地域全体の良い医療サービスにつながるものだと考えております。

　また、総合診療専門医の養成のみならず、臨床疫学的研究もおこなっていき、地域の医療に貢献して参ります。

われわれはスーパードクターを必要としていません。
良医を必要としているのです。

高知から新しい総合診療専門医養成の情報発信をしたい・・・家庭医療学講座は真剣に取り組みます。