高知大学 医学部 外科学講座 外科1
平成18年4月
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平成18年4月1日より荒木京二郎教授の後任として高知大学医学部外科学講座外
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私は昭和59年に新潟大学医学部を卒業し、郷里(長野県飯田市)の信州大学
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医学部第二外科学教室(飯田 太 名誉教授)に入局いたしました。
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専門分野は消化器外科学で、その中でも肝・胆道・膵臓疾患に対する外科治
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療および研究を専門としております。肝臓の阻血再灌流障害のメカニズムの解明
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およびその対策に関する基礎研究で学位取得後、6年間長野赤十字病院に勤務
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しました。その後信州大学第2外科(天野 純 教授)に呼び戻され、テキサス州ヒュ
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ーストンのベイラー医科大学外科チェアマンの Brunicardi 教授 (Schwartz外科学
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の監修者)、能勢 之彦 教授(人工臓器の世界的権威) の下で、人工膵臓に関す
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る研究をさせていただきました。 帰国後は信州大学外科再編成に伴い、川崎 誠
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治 教授(現 順天堂大学)、宮川 眞一 教授の下で消化器外科をもう一度違った視
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点から学び直す機会に恵まれました。 平成15年9月からは篠ノ井総合病院 (長野
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市)にお世話になり、地域医療、救急医療および研修医教育に励んでおりました。
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私は大学勤務期間と地域の基幹病院勤務期間がほぼ同じで、民間病院から国立
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これまで一貫して、国内外を問わず、自分よりはるかに優秀な人たちからいろ
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いろなことを教えていただき、忠実に模倣しながら吸収するやり方によって成長して
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参りました。 セクションを飛び越えて様々な人材や才能と交流していくことが、手術
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の腕前を向上させ、研究を発展させていくだけでなく、人間性を磨く上でもとても大
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切なことではないかと考えています。 閉鎖的にならず、分野や文化を飛び越えて、
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国内外の様々な人達との交流を積極的に続けて、常に世界に目を向けた観点から
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教室の大目標は優れた若い外科医(Academic Surgeon)の育成です。それに関
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連した以下の3つの目標を達成するために日々奮闘しています。
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1) 医学教育の充実:母校愛を培う教育を目指す 。
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2) 良好な手術成績の達成:良好な手術成績は良好な人間関係
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3) 高知発の優れた研究を世界へ発信:研究は英語論文で完結。
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南国高知は素晴らしいところです。また高知大学医学部附属病院は EBM(evidence
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based medicine)に基づいた様々な取り組みを全国に先駆けて、積極的に実施して
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おります。私たちと一緒に高知で外科医療をやってみませんか。私たちの教室はス
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タッフも若く、エネルギーに満ち溢れたとても明るい教室です。これから外科医を目指
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