教育

医学部教育

1)医学部学生の教育
医療の中に占める薬物療法の重要性は益々高くなる傾向にあり、臨床薬理学、薬品管理については医学教育の中でさらに充実を図る必要性があります。4年生時に薬物動態や薬力学、相互作用、臨床試験など、薬を使用するうえで必要な知識を修得してもらうよう「臨床薬理学」講義を行っています。1年生を対象に行われているEME(医学入門)初期臨床医学体験の中では、医療へのモチベーションアップのために各コメディカルの体験学習として薬剤部の見学を行っています。4年生・6年生の臨床技能実習では、調剤、薬品管理、DI(薬品情報)、製剤・無菌調製等の各部門の業務を実際に体験学習して薬物治療の現状を理解するとともに、医療者としての基本的態度を身につけるよう教育を行っています。

2)看護学科学生の教育
早期臨床看護体験実習の一部として薬剤部の見学及び薬事関係法規に関する講義を行っています。

3)医員(研修医)に対する教育
医員(研修医)に対しては、薬剤部の役割、麻薬の取扱い、処方作成、処方せんの書き方および抗がん剤の適正使用などに関する講義を行っています。

4)大学院医学研究科院生の教育
多くの留学生を含め大学院生を薬剤部の研究チームに配属し、研究などの指導・教育を行なっています。また、大学院専任教官として、特に薬物動態学を担当し、大学院生の講義を行っています。



薬学教育(薬学部学生の教育)

平成18年度から薬学部6年制教育が始まり、平成22年度からは5年次学生の病院並びに薬局における長期実務実習が開始されました。当薬剤部では、病院実務実習の場として多くの薬学生の受け入れを行っています。

a.講義
病院薬剤師業務に必要な知識や技能の習得を目的に、下記の講義を行います。内容はいずれも実務に即してのもので薬剤師が講師を務めます。また、より臨床に即した内容を充実するため薬剤部に限らず、病院内の他部門や大学の他学部、関係施設の協力の基に実習を行います。

講義の主な内容は
 ・調剤(総論、各論、情報提供と窓口対応)
 ・薬剤管理指導業務(総論、各種疾患別)
 ・医薬品情報(医薬品情報とその評価)
 ・製剤(院内製剤の調製と品質管理)
 ・TDM(総論、各薬剤別)
 ・治験(管理体制、治験コーディネーター、インフォームドコンセント) など



b.実務研修
各部署に配属され、薬剤師の指導のもと、実務の習得に励みます。

▼調剤(内用薬、外用薬、注射薬)
基本的な計数、計量調剤、注射薬の取り揃え業務のみならず安全対策や薬剤管理を含めた
実戦的な実習を行います。

▼薬剤管理指導業務
入院時の服薬指導、指導記録作成や退院時指導など患者さんの入院から退院に至るまでの薬剤管理指導業務について、薬剤管理、与薬、リスクマネージメントや処方支援への関与をふまえ、薬剤師の病棟業務の実践的な実習を行います。

▼医薬品情報
各種資料やデータベースの使用法を習得し、院内医療スタッフに対する質疑応答を的確に行えるようにします。

▼製剤
院内製剤(内用剤、外用剤、注射剤、点眼剤)を調製し、その製剤試験を行います。 また、高カロリー輸液や抗悪性腫瘍薬の混合業務も行います。

▼TDM
抗生物質、免疫抑制薬、抗てんかん薬などを対象に、TDM業務を研修します。コンピュータを用いて測定結果を解析し、患者情報を考慮して投与設計および解析コメント作成を行います。

▼治験
治験業務の基本的な流れを学習し、治験薬の管理等を行います。

▼その他
病院内の様々な部署を体験していただきます。



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