お知らせNews

2024年4月18日
Hematology Web Seminarが開催されました。広島西医療センター診療部長・血液内科医長の黒田芳明先生に、多発性骨髄腫に伴う感染症の予防と治療、というタイトルで、続発性体液性免疫不全にフォーカスして講演いただきました。 免疫グロブリン補充療法は、その投与方法の幅が増えて、患者さんごとに選択できるようになってきています。
2024年4月16日
令和5年度学生による授業評価アンケート結果
医学科 4年生による2023年度 2学期専門科目アンケートの結果、 血液病学講義が 5年連続で#1を獲得しました!

小島研介教授の着任とともに 1位を獲得して以降は、ずっと1位を維持しています。時代の流れに合わせて、毎年講義に改良を加えています。
2024年4月15日
2024年度の医学部医学科6年生の授業科目「統合医学総論」(授業の実施期間:2024年4月12日〜9月30日)の講座のひとつである「血液内科学」を公開しました。moodle 2024年度版から受講できます。
2024年4月12日
2024年度後期に開講する医学部医学科4年の授業科目「血液病学講義」ですが、早期から学びの機会はあってしかるべきという小島研介教授の考えから、例年通り4月より開講いたしました。moodle 2024年度版から受講できます。2024年4月12日時点で7コマが完成しております。今年は対面講義3コマ、非同期ウェブ講義12コマです。医学科4年の年間スケジュールは途中から大変になりますので、余裕をもって勉強を進めてください。

2024年度医学部医学科4年血液病学講義
2024年4月5日
来年3月8日(土)、高知市で第64回日本血液学会中国四国地方会が開催されます。会長は高知大学医学部 血液内科 小島研介教授です。学会ウェブサイトが公開されました。
2024年4月1日
内科・総合診療能力を磨くため高知医療センターで1年間研鑽を積んだ渡部伸一朗先生が、大学に戻ってこられました。大原慶斗先生は、高知県立あき総合病院で1年間、内科・総合診療能力を磨いてきます。近藤匠先生は、岡山大学血液・腫瘍・呼吸器・アレルギー内科の人事で岡山大学に戻りました。 高知はいま桜が満開、4月は生まれ変わりの時節です。
2024年3月28日
リンパ腫診療に関する研究会 (Kochi lymphoma Expert Meeting)が高知市で開催されました。近畿大学医学部 血液・膠原病内科 口分田貴裕先生を講師にお迎えし、新規治療について学びました。
2024年3月23日
近藤匠先生の英文報告が Annals of Hematologyに受理されました。責任著者は小島研介先生です。

Kondo T, Ohara K, Yoshida S, Kojima K. Development of disseminated intravascular coagulation in asymptomatic leukemic non-nodal mantle cell lymphoma. Ann Hematol, in press.
2024年3月22日
第46回日本造血・免疫細胞療法学会総会
第46回日本造血・免疫細胞療法学会総会が東京国際フォーラムで開催されました。大原慶斗先生が演者として報告をおこないました。立派に発表から質疑応答までこなしました。指導医は吉田将平先生、近藤匠先生です。

大原慶斗, 吉田将平, 川西泰広, 藤澤和音, 宗景匡哉, 津下典子, 渡部伸一朗, 江田仁海, 小笠原史也, 近藤匠, 瀬尾智, 今村潤, 南陽介, 小島研介. 臍帯血移植が奏功した非定形慢性骨髄性白血病の血縁者間同種骨髄移植後早期再発例. 第46回日本造血・免疫細胞療法学会総会(東京都)2024/3/22.
2024年3月16日
63回日本血液学会中国四国地方会
第63回日本血液学会中国四国地方会が岡山市で開催されました。津下典子先生が演者として報告をおこないました。立ち見もでる満員の大会場で堂々と発表をおこない、フロアーからの質問にも簡潔明瞭に答えておりました。指導医は小笠原史也先生です。

津下典子, 小笠原史也, 大原慶斗, 江田仁海, 近藤匠, 吉田将平, 小島研介. KL-6高値であった多発性骨髄腫の1例. 第63回日本血液学会中国四国地方会(岡山市)2024/3/16.
2024年3月15日
津下典子先生の英文報告が Turkish Journal of Hematologyに受理されました。論文指導医、責任著者は小島研介先生です。

Tsuge N, Ogasawara F, Kondo T, Yoshida S, Kojima K. A novel four-way translocation variant t(8;14;15;21)(q22;q22;q15;q22.1) in acute myeloid leukemia with RUNX1::RUNX1T1. Turk J Haematol, in press.
2024年2月27日
この 5年間の臨床第一相〜第三相臨床試験(治験)の受託件数は、血液内科学講座が高知大学で三位となりました。もちろん、固形癌も含めた悪性腫瘍に関する治験受託件数は、圧倒的な一位です。高知大学医学部 血液内科学講座は、分子標的治療学を中心に現代医療の進歩に大きく貢献しています。
2024年2月24日
血液内科学講座が始動して4年以上経ちましたが、ようやく[教授の部屋]を開設できました。[医局員紹介]から小島研介教授を選択し、[教授の部屋] のボタンを押すとゆけます。
2024年1月12日
四国若手シンポジウム
四国若手シンポジウムが開催されました。高知大学からは津下典子先生が「15 分で知る血液内科 ~血液内科への誘い~」というタイトルで、とても魅力的なプレゼンテーションをいたしました。研修医の先生も参加してくれました。
2024年1月1日
小笠原史也先生が助教に昇任いたしました。さらなるご活躍を期待しています。
今年度は吉田将平先生が病院准教授に、近藤匠先生が講師に、そして小笠原史也先生が助教へと昇任しました。
2024年1月1日
元旦の高知城&はりまやばし
明けましておめでとうございます。
高知はよく晴れました。写真は元旦の高知城(上段)とはりまやばし(播磨屋橋,下段)です。「日本三大がっかり名所」とも評価される播磨屋橋ですが、実は4つあるのだそうです。
2023年12月20日
急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病に関するシンポジウムが、高知/WEBで開催されました。急性リンパ性白血病のセッションでは高知医療センター血液内科・輸血科の岡 聡司先生に、慢性骨髄性白血病のセッションでは千葉大学医学部附属病院血液内科 科長・診療教授の堺田 惠美子先生にご講演を賜りました。実地診療の疑問を議論する大変有意義な会になりました。

2023年12月13日
NTT東日本関東病院 血液内科部長・輸血部長の臼杵憲祐先生を筆頭著者とする日本の (1)急性骨髄性白血病、(2)骨髄異形成症候群・慢性骨髄単球性白血病を対象とした多施設共同の観察研究が、それぞれ International Journal of Hematologyに掲載されました。

1. Usuki K, Ohtake S, Honda S, Matsuda M, Wakita A, Nawa Y, Takase K, Maeda A, Sezaki N, Yokoyama H, Takada S, Hirano D, Tomikawa T, Sumi M, Yano S, Handa H, Ota S, Fujita H, Fujimaki K, Mugitani A, Kojima K, Kajiguchi T, Fujimoto K, Asou N, Usui N, Ishikawa Y, Katsumi A, Matsumura I, Kiyoi H, Miyazaki Y. Real-world data of AML in Japan: results of JALSG clinical observational study-11 (JALSG-CS-11). Int J Hematol. 2023 Nov 28. doi: 10.1007/s12185-023-03677-w. Epub ahead of print. PMID: 38015362.

2. Usuki K, Ohtake S, Honda S, Matsuda M, Wakita A, Nawa Y, Takase K, Maeda A, Sezaki N, Yokoyama H, Takada S, Hirano D, Tomikawa T, Sumi M, Yano S, Handa H, Ota S, Fujita H, Fujimaki K, Mugitani A, Kojima K, Kajiguchi T, Fujimoto K, Asou N, Usui N, Ishikawa Y, Katsumi A, Matsumura I, Miyazaki Y, Kiyoi H. Real-world data of MDS and CMML in Japan: results of JALSG clinical observational study-11 (JALSG-CS-11). Int J Hematol. 2023 Dec 13. doi: 10.1007/s12185-023-03686-9. Epub ahead of print. PMID: 38091231.
2023年12月12日
江田仁海先生の症例報告が Journal of Infection and Chemotherapy誌に掲載されました。市中病院の総合診療科からリンパ腫疑いとして血液内科に紹介され、感染性リンパ節炎治療で治癒した症例です。リンパ節腫脹は多様な原因でおきます。感染症科・感染管理部との共同報告です。

Eda H, Arakawa Y, Yoshida T, Ogasawara F, Kojima K, Nakaminami H, Yamagishi Y. Unilateral lymphadenitis caused by community-associated methicillin-resistant Staphylococcus aureus ST834 strain. J Infect Chemother. 2023 Dec 12:S1341-321X(23)00309-4. doi: 10.1016/j.jiac.2023.12.005. Epub ahead of print. PMID: 38097041.
2023年12月10日
12月9日〜12日の期間、米国サンディエゴで米国血液学会学術集会が開催されました。高知大学血液内科が参加したピルトブルチニブ(非共有型 BTK阻害薬)の第1/2相 国際多施設共同臨床試験の成果が報告されました。慢性リンパ性白血病や急性白血病など、疾患や病状によりますが高知大学附属病院で受けられる臨床試験があります。

Shah NN, Zinzani PL, Wang M, Nasta SD, Kojima K, Cheah CY, et al. Pirtobrutinib, a Highly Selective, Non-Covalent (Reversible) BTK Inhibitor in Relapsed/Refractory Follicular Lymphoma: Results from the Phase 1/2 BRUIN Study. 65th ASH Annual Meeting and Exposition, #3026, 12/10/2023.
2023年12月5日
大原慶斗先生の報告が臨床血液に掲載されました。指導医・責任著者は小島研介先生です。学会推薦に応じて日本語で報告いたしましたが、学術および臨床的重要性が高く評価され多くの反響をいただいております。

大原慶斗, 津下典子, 渡部伸一朗, 江田仁海, 小笠原史也, 近藤匠, 吉田将平, 小島研介. Ferroportin diseaseにおける妊娠・出産時の鉄代謝管理. 臨床血液 2023;64(11):1410-14.
2023年12月1日
西田有毅先生の急性骨髄性白血病を対象にした p53再活性化治療論文が、Science Advancesに掲載されました。小島研介先生の 2005年の Blood論文 (Blood 2005;106:3150. 被引用回数 442回)を嚆矢に、米国 MDアンダーソンがんセンター白血病科・分子標的治療部門で連綿と引き継がれている p53再活性化による白血病治療論文の発展型です。

Nishida Y, Ishizawa J, Kojima K, Andreeff M, et al. Enhanced TP53 reactivation disrupts MYC transcriptional program and overcomes venetoclax resistance in acute myeloid leukemias. Sci Adv. 2023 Dec;9(48):eadh1436. doi: 10.1126/sciadv.adh1436. Epub 2023 Nov 29. PMID: 38019903.
2023年11月30日
濾胞性リンパ腫に対する EZH2阻害治療を話題にする中四国リンパ腫セミナーがウェブで開催されました。
熊本大学病院 血液・膠原病・感染症内科 講師の立津 央先生、岡山大学病院 ゲノム医療総合推進センター 血液・腫瘍内科 研究教授の遠西 大輔先生を講師にお迎えして、医学、医療の両面から非常に活発な議論がなされました。
2023年11月28日
2023年度の医学部医学科4年・血液病学講義が、本日の血液病学総括講義(小島研介教授)をもって全て終了いたしました。本試験は2023年12月19日の2限におこないます。

2023年11月14日
池添隆之教授ご来訪
福島県立医科大学血液内科学講座 池添隆之教授を高知大学医学部にお迎えして、医学部医学科4年・血液病学講義の一コマ「血栓性疾患」の講義をしていただきました。
高知大学学生さんからみると、池添隆之先生は高知大学医学部(高知医大)ご出身の大先輩にあたります。講義では、後天性血栓性疾患を中心に実地診療に有益で実践的な知識を伝えてくださいました。

2023年11月7日
川口辰哉教授ご来訪
熊本保健科学大学の川口辰哉教授を高知大学医学部にお迎えして、医学部医学科4年・血液病学講義の一コマ「溶血性貧血」の講義をしていただきました。
川口辰哉教授は溶血性貧血、ことに発作性夜間血色素尿症研究の第一人者のおひとりで、発作性夜間ヘモグロビン尿症診療の参照ガイド(令和4年度改訂版)作成にも携わっております。

2023年11月1日
近藤匠先生が講師に昇任しました。さらなるご活躍を期待しています。

2023年10月23日
慢性リンパ性白血病の基礎から臨床まで造詣の深い、国際的に大変に著名なJan Burger先生 (Professor, Department of Leukemia, The University of Texas MD Anderson Cancer Center, Houston, TX, USA)をお迎えして、EHA2023からの最新アップデートを含めた最新の慢性リンパ性白血病診療についての全国ウェブセミナーが開催されました。 小島研介先生 (Adjunct Professor, Department of Leukemia, The University of Texas MD Anderson Cancer Center)が Chairpersonを務めました。

2023年10月17日
木村教授ご来訪
佐賀大学血液・呼吸器・腫瘍内科の木村晋也教授を高知大学医学部にお迎えして、医学部医学科4年・血液病学講義の一コマ「骨髄増殖性腫瘍」の講義をしていただきました。 木村晋也教授は慢性骨髄性白血病研究の第一人者のおひとりです。

2023年10月15日
10月13日から15日まで、第85回日本血液学会学術集会(7千人以上が参加する全国学会)が東京国際フォーラムで開催されました。高知大学医学部血液内科スタッフが筆頭演者として発表した報告は5本、共同演者として発表した報告が3本の計8本でした。

1. 小島研介.TP53 変異骨髄異形成症候群/急性骨髄性白血病 (MDS/AML)の病態と臨床(教育講演:EL1-4-1).
2. Ogasawara F,Kojima K, Ueda T,Fukushima K, Chi S, Minami Y. Clinical significance of TP53 mutations in patients with AML enrolled in HM-SCREEN01/02 studies (O2-pm2-9#3).
3. Morishita T, Chi S,Naito T, Ogasawara F, Kojima K, Minami Y, et al. Comparison of mutational profiling with or without PIF in newly diagnosed AML: HM-SCREEN-Japan 02 (O2-pm2-9#4).
4. Iyama S, Chi S, Ikezoe T, Fukushima K, Kojima K, Minami Y, et al. The significance of TET2 mutation in acute myeloid leukemia: HM-SCREEN-Japan 02 study (O2-pm2-9#6).
5. Naito T, Chi S, Morishita T, Ogasawara F, Kojima K, Minami Y, et al. Clinical significance of myelodysplasia-related gene mutations in AML: HM-SCREEN-Japan 02 (O3-am1-10#2).
7. Ogasawara F, Higuchi T, Nishimori T, Hashida Y, Kojima K, Daibata M. Bevacizumab inhibits effusion formation of HHV8-unrelated effusion large B-cell lymphoma in vivo (P1-pm2-5#4).
7. Yoshida S, Kondo T, Iguchi M, Yoshino T, Kojima K. Other iatrogenic immunodeficiency-associated cyclin D2-positive mantle cell lymphoma with t(2;12) (P3-pm2-3#1).
8. Yoshida S, Kojima K. CNS involvement in mantle cell lymphoma presenting MRI features of MERS. (P3-pm2-3#2).

2023年10月5日
小島研介先生が日本血液学会総会で講演する教育講演の論点が、総説として日本血液学会誌の臨床血液に掲載されました。

小島研介.TP53変異骨髄異形成症候群/急性骨髄性白血病の病態と臨床.臨床血液 2023;64:955-961.
2023年9月23日
近藤匠先生の報告が Annals of Hematology(ドイツの血液学会誌)に掲載されました。症例報告は病態の本質を見抜く力、すなわち内科医の臨床レベルを反映します。

Kondo T, Iguchi M, Yoshida S, Yoshino T, Kojima K. Cyclin D2-positive mantle cell lymphoma with t(2;12)(p12;p13) arising in immune deficiency/dysregulation. Ann Hematol. 2023 Sep;102(9):2639-2640. doi: 10.1007/s00277-023-05330-2.
2023年9月21日
金沢大学がん進展制御研究所 がん幹細胞研究プログラム遺伝子・染色体構築研究分野教授、WPIナノ生命科学研究所主任研究者の平尾 敦教授が率いる研究グループとの共同研究が、Cell Death & Diseaseに掲載されました!

Kurayoshi K, Takase Y, Ueno M, Nishida Y, Kojima K, Hirao A, et al. Targeting cis-regulatory elements of FOXO family is a novel therapeutic strategy for induction of leukemia cell differentiation. Cell Death Dis 2023;14:642. doi: 10.1038/s41419-023-06168-2.
2023年9月18日
西田有毅先生 (Yuki Nishida, MD, PhD, Instructor, MD Anderson Cancer Center)、Michael Andreeff先生 (Michael Andreeff, MD, PhD, Professor, Chief of Section of Molecular Hematology and Therapy, MD Anderson Cancer Center) との共同研究論文が, Science Advancesに受理されました!

 西田有毅先生は、小島研介教授が佐賀大学の准教授時代に直接研究を指導した大学院生で、佐賀大学優秀論文奨励賞を受賞して学位を取得しました。大変に競争の厳しい上原記念財団留学助成を獲得して米国 MD Anderson Cancer Centerに留学し、留学中には学振海外研究員も獲得しました。現在は Instructorに昇進し、優れた研究を続けています。
 Dr. Andreeffは長年 MD Anderson Cancer Centerの白血病科分子血液治療部門を主宰し、米国のみならず世界各国で活躍する多くの医師・研究者を育ててきました。小島研介教授は、この世界最先端の研究所で超一流の医師・研究者と切磋琢磨する人生経験を得て、フリーでの留学(ポスドク)からスタートして、MD Anderson Cancer Center白血病科分子血液治療部門の准教授をつとめました。Dr. Andreeffは、小島研介教授のお師匠さんです。
 日本には日本の良さがあり、そうではないところもありますが、それは日本を離れ、海外で責任のある仕事に携わるリアルな生活を通して客観的に理解できます。海外で活躍するプロスポーツ選手からわかるように、個人が何を達成したのかが基準の世界では、日本のお国自慢(卒業大学や勤務した施設、所属する医局など)は通用しません。西田有毅先生を含め、海外でご活躍中の日本人医師・研究者はみな苦労されていると思いますが、彼らの活躍の恩恵で日本が忘れ去られずにすんでいます。日本の地方都市から海外在住の日本人医師・研究者を応援しています。
2023年9月16日
当ウェブサイトの教室紹介 (About us)欄に業績を追加しました。
2023年9月15日
西四国血液ウェブセミナーが開催されました。一般講演では、吉田将平病院准教授が高知大学病院での診療経験をもとに、実地診療へのアプリケーションについて解説をおこないました。 特別講演では、慢性骨髄性白血病および急性リンパ性白血病をテーマに、佐賀大学医学部血液・呼吸器・腫瘍内科教授 木村晋也先生にご講演いただきました。
2023年8月28日
急性骨髄性白血病ウェブセミナーが開催されました。講師には徳島大学病院血液内科 講師 藤井志朗先生と、日本医科大学大学院医学研究科血液内科学分野教授 山口博樹先生をお迎えし、FLT3-ITD陽性急性骨髄性白血病の治療戦略についてご講演いただきました。新規分子標的治療をいかに有効に治療戦略に組み込んでゆくか議論をいたしました。
2023年8月18日
高知急性骨髄性白血病研究会が開催され、プロフェッショナルとして金沢大学医薬保健研究域医学系血液内科学教授の宮本敏浩先生をお迎えし、特別講演をしていただきました。 EBMの基盤となる新規治療の基礎知識から実地診療まで、大変にわかりやすくご講演いただきました。診療ディスカッションでは高知医療センターの浦田知宏先生と当講座の近藤匠先生が話題を提供し、皆で議論をいたしました。
2023年8月14日
第85回日本血液学会学術集会が10月に東京で開催されます。演題採択が決定しました。高知大学は5演題、うち吉田将平先生が2演題、小笠原史也先生が2演題を発表し、小島研介先生が教育講演(依頼講演)「TP53 変異MDS/AMLの病態と臨床」を担当します。

・吉田将平,小島研介. MRI検査にてMERS所見を呈したCNS浸潤を伴うマントル細胞リンパ腫.
・吉田将平,近藤匠,井口みつこ,吉野正,小島研介. 医原性免疫不全症関連のt(2;12)を有するサイクリンD2陽性マントル細胞リンパ腫.
・小笠原史也,樋口智紀,西森大洋,橋田裕美子,小島研介,大畑雅典. ベバシズマブはin vivoでHHV8陰性体腔液大細胞型B細胞性リンパ腫の体腔液形成を阻害する.
・小笠原史也,小島研介,上田智朗,福島健太郎,池成基,南陽介. HM-SCREEN01/02研究に登録されたAML患者におけるTP53変異の臨床的意義.
・小島研介. TP53 変異MDS/AMLの病態と臨床.
2023年8月8日
富士山
厳しい暑さが続きます。当科の若手医師が夏季休暇を利用して富士山に登ってきました。美しい眺めです。
高知大学血液内科はベテランから若手までチーム医療で活発に活動していますが、働くときは精一杯働き、遊ぶときは心を自由に、思い切り遊ぶことを大事にしています。いずれも人間の可能性を拡げ、成長を促してくれます。下から上は見えませんが、上に登れば広く遠くまで見渡せるようになってゆきます。
2023年8月4日
香川県内科医会血液部会 第199回特別講演会が高松市で開催されました。小島研介先生が特別講演講師として招聘され、「血液内科の魅力を次世代に伝える高知大学での試みと実地診療へ生かす分子血液治療学」について講演をおこないました。 長く沈滞していた高知大学旧第三内科に新風を吹き込み、血液内科に躍動を生み出したことが高く評価されました。自施設に引き籠るのではなく、四国を含め国内外で協調できる人間的に大きな器をもった血液内科医を育てるため、香川県の血液内科の先生方とも協力してゆきます。 分子血液学については BCL2タンパクをとりあげ、日々の造血器腫瘍診療へ活かす基礎医学知識について幅広く解説しました。
2023年8月1日
島根大学医学部血液・腫瘍内科学講座 鈴木律朗教授を講師にお迎えして、Lymphoma Seminar in Kochiをウェブ開催いたしました。長い間標準治療であった R-CHOPに加えて新たな治療選択肢が生まれた現在、ちょうど造血器腫瘍ガイドラインが発刊されたタイミングで、データーの解釈を含めてエビデンスに基づいた治療選択を学ぶ機会を得ることができました。
2022年7月23日
津下先生、大原先生発表
第128回日本内科学会四国地方会が高知市文化プラザかるぽーとで開催されました。血液領域における高知県からの発表は3演題で、うち2演題が高知大学医学部血液内科からでした。 津下典子先生と大原慶斗先生が堂々と発表し、フロアや座長からの質問にもしっかりと答えていました。今回は高知大学以外からも高知県から演題発表があり、それは幡多県民病院内科から (別の病院からの1演題は発表時取り下げ)でした。
近藤匠先生は血液1のセッションの座長を務めました。高知県の血液内科診療レベルは向上しています。
2023年7月20日
日本血液学会造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版が金原出版より出版されました。執筆委員として小島研介先生が慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫(CLL/SLL)の項を執筆しています。
2023年7月1日
阪神タイガース前監督/野球解説者の矢野燿大氏とともに記念撮影
造血器腫瘍に関する全国シンポジウムが大阪で開催され、小島研介先生が講演講師を務めました。特別講演では、阪神タイガース前監督/野球解説者の矢野燿大氏が「選手が教えてくれた人が持つ無限の可能性」について、お話しくださいました。一流のプロフェッショナルの仕事の流儀と人生哲学には、分野を問わず深く学ぶところがあります。感銘を受けました。

2023年6月22日
第27回日本がん分子標的治療学会学術集会(会期 6/21-6/23)が佐賀市で開催されました。
小島研介先生が、シンポジウム1:標的を射ぬけ!(低分子・中分子・抗体)のシンポジストとして「BCL2ファミリー阻害による白血病治療」について発表をおこなうとともに、ランチョン・セミナーでは「慢性リンパ性白血病の分子病態と分子標的治療薬」について講演をおこないました。
2023年6月16日
2023年度後期開講の医学部医学科4年、血液病学講義の内容と担当講師表です。一部講師の変更があります。外部講師には、それぞれの専門領域でご高名の3名のプロフェッショナルに依頼しました。 外部講師と統括講義以外のコマについては概ね完成しておりますので、やる気のある学生さんはぜひ受講して感想を聞かせてください。

2023年度医学部医学科4年血液病学講義
2023年6月15日
2023年度医学部医学科6年、統合医学総論・血液内科の講義内容です(講師はすべて小島研介先生)。 6年生は国家試験が控えているので、統合医学総論 II、血液病学クイズ1・2の受講によって、国家試験で血液疾患を得点源(ドル箱)にできるようにとの思いで作成しました。 健康に気をつけてラストスパート、がんばってください。

2023年度医学部医学科6年生統合医学総論・血液内科
2023年6月1日
吉田将平先生が病院准教授になられました!
血液内科学講座診療の中心を担う人材の一人として、益々のご活躍をお祈り申し上げます。
2023年5月30日
高知リンパ腫病理エキスパートセミナーが開催され、岡山大学医歯薬学総合研究科病理学特命教授の吉野正先生をお迎えしました。 リンパ腫分類の現況、とくに昨年 WHO分類が5版にアップデートされつつ新たに International Consensus Classification (ICC)分類も発表されるなか、臨床医家がどのようにこれら新規分類を理解・利用するかについて専門家のお立場からご解説いただきました。
2023年5月27日
第118回近畿血液学地方会が大阪市で開催され、小島研介先生がランチョンセミナーで講演をおこないました。
2023年5月21日
第12回日本血液学会東海地方会が名古屋市で開催され、小島研介先生がランチョンセミナーで講演をおこないました。
2023年5月16日
大原慶斗先生の症例報告が臨床血液に受理されました! 指導医・責任著者は小島研介先生です。高知大学医学部血液内科では、まっとうな臨床医の責任として、実地診療からのエビデンス発信は重要だと考えています。
2023年5月16日
医学科 4年生による2022年度 2学期専門科目アンケートの結果、 血液病学講義が 4年連続 #1 を獲得しました!
小島研介教授の着任とともに 1位を獲得し、以後も毎年講義に改良を加えています。
2023年5月10日
愛知医科大学医学部 臨床感染症学講座教授の三鴨廣繁先生をお迎えして、高知血液・感染症セミナーを開催いたしました。高知医療センターで研鑽中の渡部伸一朗先生が鋭い質問をするなど、活発な講演会になりました。
幅広い内科領域に携わる血液内科医は、他科と密接にコミュニケーションをとって日々の診療をおこなっています。
2023年5月3日
国立がん研究センター東病院血液腫瘍科 南陽介先生を中心にした、多施設共同研究の研究成果が Cancer Scienceに掲載されました。 今年の日本血液学会総会では、共同研究施設のご協力を得て治療効果を制限する遺伝子異常について当科の小笠原史也先生が筆頭発表者として学術報告する予定です。

Hosono N, Chi S, Yamauchi T, Fukushima K, Shibayama H, Katagiri S, Gotoh A, Eguchi M, Morishita T, Ogasawara R, Kondo T, Yanada M, Yamamoto K, Kobayashi T, Kuroda J, Usuki K, Utsu Y, Yoshimitsu M, Ishitsuka K, Ono T, Takahashi N, Iyama S, Kojima K, Nakamura Y, Fukuhara S, Izutsu K, Abutani H, Yamauchi N, Yuda J, Minami Y; All HM-SCREEN-Japan 01 Investigators. Clinical utility of genomic profiling of AML using paraffin-embedded bone marrow clots: HM-SCREEN-Japan 01. Cancer Sci. 2023 May;114(5):2098-2108. doi: 10.1111/cas.15746. Epub 2023 Mar 1. PMID: 36793248; PMCID: PMC10154825.
2023年5月1日
小笠原史也先生が第一著者の原著論文が、高知大学病院診療チームスタッフの協力を得て日本内科学会英文学術誌 Internal Medicineに受理されました。指導・責任著者は小島研介先生です。

Ogasawara F, Yoshida S, Yamane M, Takamatsu K, Arakawa Y, Nishida Y, Komatsu M, Yokoyama A, Yamagishi Y, Kojima K. COVID-19 Cluster in the Hematology/Respirology Ward of a University Hospital during the Seventh Wave of the SARS-CoV-2 Pandemic in Japan: A Descriptive Study. Intern Med. 2023 May 1;62(9):1265-1271. doi: 10.2169/internalmedicine.1252-22. Epub 2023 Feb 15. PMID: 36792189.
2023年4月23日
入局案内・先輩からのメッセージに大原慶斗先生からのメッセージが加わりました。
2023年4月22日
医局員紹介に津下典子先生、大原慶斗先生が加わりました。また、入局案内・先輩からのメッセージに津下典子先生からのメッセージが加わりました。 トップページの写真は近藤匠先生の撮影で、デザインは小島研介先生です。
2023年4月17日
高知大学医学部血液内科学教室では、国内外のプロフェッショナルの評価に堪えられる高度な医療レベルを高知県で確立することを目指しております。 最新のエビデンスに基づく実地診療から医学部生・医師の専門教育、学会発表・論文報告といった医療・医学研究報告(アウトプット)まで、広い分野を高いレベルで達成するため日々研鑽を続けているところですが、資金に余裕が乏しい現状です。 対価はございませんが、当講座の医療・医学活動をご支援いただけますならば、以下の高知大学の定める手続きにより高知大学医学部血液内科学講座へのご寄附をご検討いただけますと幸いです。

高知大学ウェブサイト:寄附金について(【医学部】申込書様式第1号,3.寄附の目的:高知大学医学部血液内科学教室 教育・研究助成)
https://www.kochi-u.ac.jp/kenkyu_kyouryoku/
2023年4月16日
第120回日本内科学会総会・講演会が東京国際フォーラムで開催され、小島研介先生が新型コロナウイルス感染症の血液・呼吸器病棟クラスターの後方視的観察研究についての学術発表をおこないました。 小島教授は血液内科学・造血器腫瘍学分野で多くの有名な業績をおもちですが、内科の一領域とはいえ専門外の感染症研究でさえも、研究デザインの策定から高知大学医学部倫理委員会の承認申請、学会発表までを全てご自身でおこなっております。

高知大学医学部血液内科は、自施設に引き籠るのではなく、国内外へ医学的メッセージを発信してゆく医師を応援しています。 今年10月の日本血液学会学術集会総会では、高知大学血液内科から4演題を報告します。小島研介先生は「TP53変異陽性の骨髄異形成症候群・急性骨髄性白血病」についての教育講演をなさいます。
2023年4月12日
四国血液疾患セミナーが開催されました。特別講演1では、原発性マクログロブリン血症/リンパ形質細胞性リンパ腫について近畿大学医学部 血液・膠原病内科 医学部講師の口分田貴裕先生が、特別講演2では、多発性骨髄腫について秋田大学大学院医学系研究科 血液・腎臓・膠原病内科学講座 助教の小林敬宏先生が、それぞれ治療を中心にご講演くださいました。 いずれも新進気鋭の先生方で、良い刺激を受けました。
2023年4月3日
本日より専攻医研修1年目の津下典子先生と大原慶斗先生が、血液内科の新たな仲間として加わりました!
若い力が集まりつつあります。
2023年3月23日
渡部伸一朗先生専攻医研修2年目へ
4月より専攻医研修2年目へと向かう渡部伸一朗先生の「がんばってください会」がおこなわれました。渡部伸一朗先生本人の希望で2年目は医療センター・総合診療科で研鑽を積みます。写真は指導医の小笠原史也先生と病棟医長の吉田将平先生との記念写真です。

小島研介教授の血液内科では、足腰の強い総合内科診療力+高い専門性をもつプロフェッショナルの育成を目指しています。総合内科+血液専門医研修の2年目に、幅広い内科領域で研鑽を積む機会も選択できるようにしています。 血液内科診療には、内科医としての総合力(血液内科は 'King of 内科'とよばれます)のうえに、白血病や移植診療をカバーする高度の専門性が要求されますから、単臓器専門医では太刀打ちできないという事情もあります。
2023年3月16日
津長雄太さん医師国家試験合格
医学科6年生の津長雄太さんが医師国家試験に合格しました。
岩手県で初期研修をおこないます。少し高知からは離れますが、良医になってくださると思います。
2023年3月14日
再発・難治性末梢性T細胞リンパ腫を対象にした四国リンパ腫研究会が開催されました。徳島県立海部病院 堀 太貴先生、松山赤十字病院 浦田 真吾先生により症例提示いただき実地診療のディスカッションをおこなったのち、 特別講演では長崎原爆病院 城 達郎先生より、治療に難渋する再発・難治性末梢性T細胞リンパ腫治療の考え方についてご講演いただきました。
2023年3月11日
第18回日本血液学会関東甲信越地方会が東京都で開催され、セミナー講演で小島研介先生が講師をつとめました。小島先生が学会場(現地)で対面講演をおこなったのは、実に3年ぶりです。現地開催にはウェブでは再現できない空気感があります。
2023年3月4日
第62回日本血液学会中国四国地方会
第62回日本血液学会中国四国地方会が愛媛県松山市で開催されました。高知県からの発表演題は3題で、すべて高知大学医学部血液内科からの発表でした。小笠原史也先生(研究責任医師:小島研介先生)、江田仁海先生(指導医:吉田将平先生・近藤匠先生)とともに、近森病院研修医の高本琴子先生が高知大学血液内科で研修した時期に経験した症例を発表しました(指導医:小島研介先生)。

研修医である高本琴子先生は若手奨励賞候補演題にも挑戦し、見事に若手奨励賞を獲得いたしました! 高本琴子先生、そして指導医の小島研介先生、おめでとうございます。

学会場に応援にきてくださった小島研介先生、吉田将平先生、近藤匠先生、小笠原史也先生、江田仁海先生、そして高本先生の同期である近森病院研修医の城可方先生、皆様ありがとうございます。撮影時のみ一時的にマスクを外しています。
2023年3月2日
先輩からのメッセージ、に渡部伸一朗先生からのメッセージを掲載しました。小笠原史也先生からのメッセージもアップデートされました。入局案内のセクション内にあります。
2023年2月17日
骨髄不全診療セミナーが WEBで開催されました。第一部:特別講演では、NTT東日本関東病院血液内科 部長 臼杵憲佑先生が再生不良性貧血の治療について解説くださいました。臼杵憲佑先生は骨髄不全診断・治療学において著名な Phisician-Scientistのおひとりです。 第二部では、高知医療センター 血液内科・輸血科医長 岡聡司先生、高知大学医学部血液内科 病院准教授 砥谷和人先生、近森病院血液内科 部長 上村由樹先生が、それぞれの診療経験から得た知見をご提示くださいました。骨髄不全の病態にはまだ不明の点が多く残されているものの、診断・治療の進歩を含めて新規知見を学ぶよい機会となりました。
2023年1月24日
第3回高知DIC診療について考える会が WEB開催されました。一般演題では、当講座の特任助教である小笠原史也先生が「無症候性急性前骨髄球性白血病における末梢血 WT1 mRNA測定の有用性」について話題提供をおこないました。 特別講演では関西医科大学 総合医療センター血液腫瘍内科 血栓止血センターセンター長 野村昌作先生をお迎えし、造血器腫瘍に関連したDICの特徴と問題点についてご講演をいただきました。DICの診断から病態理解、治療管理まで、体系的に学ぶよい機会となりました。
2023年1月13日
移植医療と分子標的治療を学ぶウェブ研究会が開催されました。オープニング・リマークスを愛媛大学教授の竹中克斗先生が、二本立ての講演は熊本医療センター看護部病棟看護師の大寺真未先生と名古屋大学講師の石川祐一先生が、 クロージング・リマークスを岡山大学教授の前田嘉信先生が、そして議論をコントロールする座長を愛媛県立中央病院臨床研修センター長の名和由一郎先生と当科の小島研介先生が担当しました。久しぶりの長時間にわたる研究会となりましたが、先進的な医療・医学を学ぶ良い機会となりました。
2023年1月1日
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2022年12月26日
2022年の血液病学講義が終了いたしました。試験問題のレベルは下げていないのですが、今年の本試験は皆さんの試験成績が大変に良く、なんと得点中央値が88点でした。紙一重の接戦のなか最高点 98点を獲得した 5名の学生には、教授から「がんばったデ賞」が授与されました。 受講した医学生からは、実践的で知的興味をひく講義内容とまとめの統括講義、そして後期の講義を前期から開講したことに、非常に高い評価を得ました。
 2019年に刷新し毎年変革を加えてきた血液病学講義も漸く「かたち」になってきました。血液学の面白さに気付いた医学生は医師となり、研修医から専攻医へと成長しています。 スタッフも若い才能とともに研鑽を重ね、それぞれのポテンシャルを開花させるフェーズに入っています。探求すべきは、やらずに済ます理由ではなく、どのように達成するかです。
2022年12月23日
高知城の雪
高知にも雪が降り、高知城も雪化粧となりました。
2022年12月18日
第127回四国地方会
日本内科学会第127回四国地方会が開催され、4月より血液内科に合流する津下典子先生と大原慶斗先生が学会発表をおこないました。吉田将平先生はセッション座長を務めました。
研修医と指導医の記念撮影です。撮影時のみ一時的にマスクを外しています。
2022年12月8日
第4回 四国地区4大学大学院合同研究発表会が開催され、高知大学代表のひとりとして、小笠原史也先生が「日本人に好発する原発性体腔液リンパ腫に対する治療ストラテジー 新規マウスモデルを用いた基盤研究」について発表し、優秀研究賞を受賞いたしました。おめでとうございます。
2022年12月8日
江田仁海先生の症例報告が、日本血液学会誌「臨床血液」に掲載されました。指導医は小島研介先生です。

江田仁海,渡部伸一朗,小笠原史也,佐伯恭昌,吉田将平,砥谷和人,武内あか里,宮﨑詩織,小島研介. 無症候性の急性前骨髄球性白血病における末梢血 WT1 mRNA 測定の有用性. 臨床血液 2022;63:1520-1524.
2022年12月01日
第64回日本血液学会中国四国地方会が 2025年初春に高知で開催されることになりました(会長:小島研介 高知大学)。直近に高知で血液学会が開催されたのは 2000年(第39回.会長:田口博國名誉教授 高知大学)のことですから、実に四半世紀ぶりになります。高知大学医学部第三内科(血液・呼吸器内科)は、成人T細胞性白血病研究でご高名の三好勇夫名誉教授にはじまる、血液学分野において歴史的に由緒ある診療科です。 雌伏十余年を経て、2019年に米国 No.1のがん診療・研究施設として名高い MD Anderson Cancer Center, Department of Leukemiaにおいて准教授を務められた経歴をもつ(現客員教授)小島研介先生をお迎えしてより 3年を経て、雄飛のときを迎えつつあります。 地方あるいは国内にとどまらず、海外に出しても通用する人材を育成してゆきます。

- Think globally, act locally. We can act globally as well!
2022年11月19日
大きな変革期を迎えているアミロイドーシス診療を学ぶことを目的に、高知県の血液内科医師と循環器内科医師を対象にした「新時代のアミロイドーシス治療」講演会を開催しました。

オープニングは近森病院血液内科部長 上村由樹先生にお願いし、アミロイドーシス診療の歴史と現状を概説いただきました。 続いて講演1として、患者の転帰を大きく左右する心アミロイドーシスの早期診断につき、高知大学医学部老年病・循環器内科学 久保亨病院准教授にご講演いただきました。座長は同講座 北岡裕章教授がお務めくださいました。 さらに講演2では、予後不良の重症 ALアミロイドーシスの治療戦略について日本赤十字社医療センター血液内科副部長 塚田 信弘先生にご講演いただきました。座長は当科の小島研介教授がなさいました。 クロージングは高知医療センター副院長・循環器病センター長の山本克人先生にお願いいたしました。本日の講演会を総括いただくとともに、今後の診療技術進歩への期待をお話しくださいました。 ALアミロイドーシス、ATTRwt アミロイドーシスとも有望な治療法が開発され、実地診療のトピックとなっている分野ですが、最先端の知識を学ぶ機会となりました。
2022年11月17日
小笠原先生表彰
小笠原史也先生が高知大学医学部微生物学講座教授 大畑雅典教授のご指導のもとおこなってきた大学院研究の成果が、Journal of Cellular and Molecular Medicineに掲載されました。微生物学講座と血液内科学講座との共同研究です。

Ogasawara F, Higuchi T, Nishimori T, Hashida Y, Kojima K, Daibata M. Targeting VEGF with bevacizumab inhibits malignant effusion formation of primary human herpesvirus 8-unrelated effusion large B-cell lymphoma in vivo. J Cell Mol 2022;26:5580–5589.
2022年11月07日
大原慶斗先生ご入局
大原慶斗先生が入局を決めてくださいました! 若い力が次々と私達の仲間に加わってくれています。 教授も大原先生もゴーグルとサージカルマスクをしていますが、それは忙しい外来の合間に看護師さんに写真を撮ってもらったからです。
2022年11月05日
第28回高知県骨髄移植講演会
高知県骨髄バンク推進協議会主催の第28回高知県骨髄移植講演会&ドナー登録会が、現地会場(高知県立県民文化ホール・グリーンホール)とウェブによるハイブリッド開催されました。新型コロナ流行のため中止が続き 3年振りの開催となったこともあって、関係者の方々は運営に大変ご苦労されたことと思いますが、素晴らしい会となりました。医療は多くの方の善意によって成り立っていることを再認識いたしました。
ご参加された小島研介教授、吉田将平講師、山﨑志津看護師さん、
お疲れさまでした。血液診療を支える地域社会コミュニティとの
親密な協力関係の構築は、私ども血液内科の明日への力となります。
2022年11月02日
オール四国・慢性リンパ性白血病臨床カンファレンスが WEBで開催されました。特別講演では、大阪医療センター血液内科科長 柴山浩彦先生に再発・難治例の治療の最適化についてご講演を賜りました。 松山赤十字病院血液内科副院長 藤﨑智明先生が座長を務められました。ディスカッション・パートでは、仮想症例をもとに徳島赤十字病院第三内科部長 原朋子先生、坂出市立病院血液内科部長 松岡亮仁先生、愛媛県立中央病院血液内科主任部長 中瀬浩一先生、高知医療センター血液内科・輸血科医長 岡聡司先生の4名のパネリストを中心に、活発な議論が繰り広げられました。 日本血液学会から来年春に発刊される予定の次期造血器腫瘍診療ガイドラインの執筆委員のひとりでもある小島研介先生は、モデレーターとして実りのある議論の進行役を務めました。
2022年10月26日
科学評論社の医学雑誌・血液内科の特集「造血器腫瘍の治療開発における unanswered questions - エビデンスと今後の展望 -」(2022年10月28日発行)において、小島研介先生が BTK阻害薬と BCL2阻害薬の使い分けについて解説しています。 分子標的治療では、分子生物学と実地診療がダイレクトに繋がります。
2022年10月19日
Webセミナー Lymphoma Seminar in Kochiが開催されました。名古屋市立大学 血液・腫瘍内科学准教授 楠本茂先生をお迎えして、「初発 DLBCLの治療戦略:最新のエビデンスと今後の展開」についてご講演いただきました。 近年の臨床血液治療学の発展は目覚ましく、地方の実地医家はややもすると最新医学から取り残されがちですが、我々は各領域のトップ・スペシャリストの講演を通して高知に居ながらにして最新知識をアップデートできています。 本日の講演でも当科の近藤匠先生と小笠原史也先生の2名が鋭い質問を投げ掛け、講師の楠本茂先生が大変に感銘を受けておられました。
2022年10月17日
高知大学の教育の質保証のため、教育プログラムの研究・開発および教授法の開発を行う 学び創造センターが主催する、令和4年度FD・SDウィーク公開授業(10月25日~ 12月22日)に 血液病学(医学科4年生)が選ばれました。数多くの臨床系科目の中でも「学生による授業評価アンケート」で非常に高い満足度を得ていることから選定されたものです。
2022年10月16日
第84回日本血液学会学術集会が、2022年10月14日~16日に福岡国際会議場・福岡サンパレス・マリンメッセ福岡B館で開催されました。一般口演演題 ALL/CLL(臨床1)[OS2-13A]と、オンラインセミナー2-2 マントル細胞リンパ腫 診断および最新の治療エビデンス(講師:名古屋市立大学 楠本 茂先生) [OLS2-2]の 2つのセッションの座長を、小島研介先生が務められました。高知大学からは共同研究を含め 6演題の発表をおこないました。
2022年10月12日
EBM血液疾患の治療2023-2024(中外医学社)が発刊されました。血液疾患における諸問題をいかに解決し対応すべきか、最新のエビデンスをもとに診療指針を解説したリファレンス・ブックです。小島研介先生が執筆に携わっています。
2022年9月28日
高知がんトータルケアセミナーが開催されました。一般講演として、高知医療センター緩和ケアセンター長 光岡妙子先生が 「緩和ケア医による抗がん剤治療中の方への緩和ケア」についてご講演くださりました。座長は図南病院緩和ケア科 神原哲也先生がお務めくださいました。 特別講演では、京都大学医学部附属病院 腫瘍内科講師 松原淳一先生が「抗がん薬治療による末梢神経障害 (CIPN)のマネジメント」をご講演くださいました。 抗がん剤の有害事象マネジメントとともに、医師、看護師を含む幅広いメディカル・スタッフによるチーム支援体制の重要性を学びました。
2022年9月6日
小笠原史也特任助教が、日本血液学会認定 血液専門医の資格を修得いたしました。次世代の若い力が育ちつつあります。
2022年9月1日
高知・香川合同開催の慢性骨髄性白血病のウェブ講演会が開催されました。香川大学血液内科講師の今滝修先生には高齢者 CMLの治療について御講演いただきました。特別講演には愛育病院血液病センター長の近藤健先生をお迎えして CMLの治療目標とそれを達成するための効果予測バイオマーカー、有効性スクリーニングなど、実地診療に役立つ知識を幅広く御講演いただきました。質疑応答では、小笠原史也先生が非常に鋭い質問を投げかけました。学問的にも実地診療上も大変に刺激的な会合でした。
2022年8月31日
全国ウェブ講演で Hematology Scientific Exchange Meetingが開催され、「診療に深みが増す分子血液治療学の知識」というタイトルで小島研介先生が講師をつとめました。小島研介先生は米国 MDアンダーソンがんセンター白血病科、分子血液治療学講座の准教授として勤務しておられましたから、急性骨髄性白血病や慢性リンパ性白血病の治癒を目指した分子血液学研究について数多くの医学的業績をお持ちです。近年実地診療に導入された BCL2、FLT3、BTKなどの治療ターゲットについても、早いもので 15年以上前から研究を開始なさっています。今回は化学療法や新規分子標的治療薬の作用機序と耐性メカニズム、白血病微小環境による治療制限の背景にある分子病態を、血液内科診療医向けにわかりやすく解説なさいました。
2022年8月6日
長引く SARS-CoV-2の流行もあり日本人医師・研究者の視点も内向きになりがちですが、海外での研究・臨床・生活で得る知識と経験は、他では得難い貴重な人生経験です。 Young Hematologist Seminarがウェブで開催されました。MD Anderson Cancer Center, Department of Leukemia, Assistant Professorの石澤丈先生、慶應義塾大学医学部血液内科 講師の松木絵里先生のご講演ののち、松木絵里先生の司会で石澤丈先生、國本博義先生(横浜市立大学血液・免疫・感染症内科学 助教)そして小島研介先生が、それぞれの立場と経験から 若手血液内科医師の留学やキャリアを応援する、有意義で建設的な意見交換をおこないました。
2022年7月29日
津下典子先生ご入局
今朝は久しぶりの晴天です。津下典子先生が入局を決めてくださいました! 来年より私達の仲間に加わります。
2022年7月22日
皮膚科学講座と合同で、皮膚T細胞リンパ腫に関する診療科連携セミナーを Webで開催いたしました。特別講演の講師に、福島県立医科大学皮膚科学講座 准教授 大塚幹夫准教授をお迎えし、皮膚T細胞リンパ腫の治療戦略として全身療法の位置づけと薬剤選択について学びました。 続いて、実際の皮膚T細胞リンパ腫治療経験をもとに、より有効な皮膚科と内科の診療連携にフォーカスして、ディスカッションいたしました。パネリストは皮膚科学講座からは加瀨美咲医員と血液内科からは佐伯恭昌講師が、そしてコメンテーターは大塚幹夫先生とともに皮膚科学講座講師の中島英貴先生が務め、小島研介教授の司会のもと活発な議論がなされました。
2022年7月9日
MRSAフォーラム2022
感染症科/感染管理部の荒川悠先生、山岸由佳先生(教授)と私どもが協調して、一緒に学会報告をおこなった市中 MRSA感染症例が、MRSAフォーラム2022で一般演題優秀賞を受賞いたしました!
実際に中心となって発表くださった荒川悠先生、山岸由佳先生の記念写真です。血液内科はこの数年で、放射線科、検査部、病理部、看護師など、診療科をまたいで幅広く多くの職種のスタッフと連携を続けておりますが、新たな成功例が生まれました。
2022年7月3日
血液内科専門医を対象にした造血器腫瘍に関する全国講演会が開催されました。講師として小島研介先生が、臨床における分子血液治療学についての講演をおこないました。 特別講演では、青山学院大学教授で陸上競技部監督の原晋監督がご登壇され、絆を大切にする チーム・コミュニケーションをテーマにご講演くださいました。原晋監督からのご厚意で、医療者へのメッセージ色紙をいただきましたので、教授室の入口に掲示しています。
2022年7月1日
国立研究開発法人国立がん研究センター東病院 血液腫瘍科/先端医療科 医長 湯田淳一朗先生を講師にお招きし、「Immuno-Oncologyを踏まえた急性リンパ性白血病の治療戦略」にフォーカスした、急性リンパ性白血病の治療を考える講演会が開催されました。 現在の治療から今後の方向性まで、俯瞰的に治療戦略を考える基盤知識を得る機会となりました。
2022年6月13日
日本医師会雑誌特別号「血液疾患のすべて」(日本医師会生涯教育シリーズ 102)が刊行されました。小島研介先生が慢性リンパ性白血病の診療エッセンスについて解説しています。

小島研介.慢性リンパ性白血病,生涯教育シリーズ–102 血液疾患のすべて,日本医師会雑誌(151),pp.256-257,日本医師会,東京,2022.
2022年6月8日
川崎医科大学血液内科学主任教授の和田秀穂先生を講師にお迎えして、「貧血診療Expert Seminar〜貧血の病態と最新治療〜」についての WEB講演会を開催しました。高知県内にとどまらず、全国から 100名以上の病院・診療所の先生方の参加を得て、大変に活発なディスカッションがなされました。
2022年6月5日
第126回⽇本内科学会四国地⽅会がウェブで開催されました。感染症のセッションで渡部伸一朗先生が発表をおこないました。堂々とした立派な発表でした。吉田将平先生は血液2のセッション座長をつとめました。

渡部伸一朗、江田仁海、小笠原史也、中村真、佐伯恭昌、吉田将平、砥谷 和人、小島 研介.特発性多中心性キャッスルマン病に対してトシリズマブ投与中に生じた両側腸腰筋および縦隔膿瘍.第126回日本内科学会四国地方会(WEB/徳島市)2022/6/5.
第126回⽇本内科学会四国地⽅会
2022年5月31日
2019年6月1日に開講した高知大学医学部血液内科学講座の最初の3年が経過しました。

共同研究を含め、2019年以降の業績は英文原著が Cancer Cell, Blood, Leukemiaなど 9本、英文総説が 1本、英文症例報告は Ann Hematol, Leuk Lymphoma, Intern Medなど 21本、邦文総説が日本血液学会誌である臨床血液 1本、邦文症例報告が臨床血液 5本、邦文著書が日本医事新報, 今日の治療指針など 15本でした。 スタッフの数は多くないですが、大変に高い生産性を誇ります。このまま科学的素養をもった臨床医を育ててゆけば、臨床教室が有すべき全ての臨床・研究領域を高いレベルでカバーできると、MD Anderson Cancer Centerで准教授を務めていた小島研介先生は考えています。 6月からは臨床と教育を補佐する医局秘書と医療事務員をひとり増員します。今後はスキルをもつ実験技術者を迎えて、研究を含めた全ての業務効率の向上を目指します。一歩一歩です。

ちなみに血液内科学のウェブサイトは 2019年11月にオープンしたので、約2年半です。102,200ページビューを数え、ついに 10万を超えました!
2022年5月23日
2022年4月より、新たに高知県立あき総合病院が日本血液学会の専門研修教育施設に認定されました!
窪田哲也先生のご尽力によります。高知大学医学部血液内科は、引き続き高知県立あき総合病院と密接に連携しながら、高知県東部を含む高知県の血液内科診療を支えてゆきます。
2022年5月17日
医局ウェブサイトの医局員写真(トップページと医局員紹介)をアップデートしました。カメラマンは撮影技術をもつ佐伯恭昌先生で、アシスタントは秘書さんです。 雨続きのじめじめした日々でしたが、撮影日の午前中だけ晴天でした。きっと善因善果です。
2022年5月10日
日本全国の血液内科専門医を対象に Lymphoma Frontier Forum, 3rd weekが開催されました。マントル細胞リンパ腫・小リンパ球性リンパ腫/慢性リンパ性白血病の治療戦略を根本から変えた Bruton型チロシンキナーゼ阻害薬の有害事象には、心房細動や感染症、出血リスク、皮疹などがあります。有害事象の分子学的発症背景、発症予防と治療管理について、国立がん研究センター中央病院 総合内科・循環器内科 医長の庄司正昭先生、原三信病院 血液内科 主任部長の上村智彦先生というお二方のプロフェッショナルにご講演いただきました。小島研介先生が総合司会を勤めました。 臨床医が、実地診療で最先端の治療薬を最大限生かすための診療指針について、大変に活発で充実したディスカッションがなされました。
2022年5月10日
高知大学医学部 内分泌代謝・腎臓内科の先生方とご一緒におこなった症例報告が、Endocrinology, Diabetes and Metabolism Case Reportsに受理されました。

Kadowaki Y, Nishiyama M, Nakamura M, Morisaka H, Fujimoto S, Terada Y, Kojima K. Adult-onset Langerhans cell histiocytosis changing CNS lesion from pituitary to suprasellar extension. Endocrinol Diabetes Metab., in press.
2022年5月9日
砥谷和人先生の症例報告が、日本内科学会英文誌 Internal Medicineに受理されました。

Togitani K, Ogasawara F, Arakawa Y, Sugimura N, Miyazaki R, Kojima K. Psoas and mediastinal abscesses during intravenous tocilizumab treatment in multicentric Castleman disease. Intern Med, in press.
2022年5月6日
Castleman病の臨床症候で発症したものの、ステロイド投与により惹起された redistribution lymphocytosisを契機にマントル細胞リンパ腫の確定診断を得た症例報告が Journal of Clinical and Experimental Hematopathologyに掲載されました。Redistribution lymphocytosisは BTK阻害薬治療の on-target効果として有名です。

Togitani K, Iguchi M, Asagiri T, Ogasawara F, Murakami I, Kojima K. Glucocorticoid-induced redistribution lymphocytosis in mantle cell lymphoma with hyaline vascular Castleman disease-like features. J Clin Exp Hematop. 2022 Mar 9;62(1):46-51. doi: 10.3960/jslrt.21024. Epub 2021 Oct 26. PMID: 34707036; PMCID: PMC9010492.
2022年5月5日
医学部血液内科講義・実習2022
2022年度 血液病学講義(医学科4年)、臨床実習 Web教材(医学科5年)、統合医学総論・血液内科学講義(医学科6年)を全て開講しました。 高知大学moodle2022年度版より受講してください。
2022年5月1日
【お知らせ】COVID-19の流行もあり、高知大学医学部血液内科ではまとまっての入局説明会はおこなっておりませんが、個別に対応いたします。多様なキャリアをサポートしています。 病院見学には体調記録報告などの提出が必要になりますので、ご希望のかたは、医局(im82@kochi-u.ac.jp もしくは hematol.kochi@gmail.com)にご連絡をください。
2022年4月30日
日本全国の血液内科に携わる医療者を対象に、Dr. Jan Burger(米国 MDアンダーソンがんセンター白血病科 教授)をお迎えして、Lymphoma Frontier Forum, 2nd weekで 1年ぶりに日本で講演をしていただきました。 残念ながら COVID-19のため今年もオンライン開催でしたが、小島研介先生は臨床的諸問題に関する WEB対談の司会を務めました。Janは 小島研介先生が MDアンダーソンがんセンター白血病科の准教授として勤務していた頃の同僚です。米国を離れて 10年近くになりましたが、小島研介先生は MDアンダーソンがんセンター白血病科のスタッフと今も交流があります。

Lymphoma Frontier Forum #2
2022年4月16日
第119回日本内科学会総会、医学生・研修医の日本内科学会ことはじめ2022・血液領域で、高知県立あき総合病院研修医の津下典子先生が発表をおこないました。 綺麗にまとまった、素晴らしいプレゼンテーションでした。座長の先生が難しい質問とおっしゃっておられた質問にも、しっかりと質疑応答をこなしました。
2022年4月8日
高知 AMLエキスパートミーティングが開催されました。最初のディスカッション・パートでは AML治療の現状と問題点について、高知大学血液内科 講師の吉田将平先生、近森病院血液内科 部長の上村由樹先生、佐賀県医療センター好生館血液内科 部長の吉本五一先生、そして高知大学血液内科教授の小島研介先生の4名のスペシャリストの間で、吉田将平先生と上村由樹先生の症例提示をもとに 大変に活発な議論がおこなわれました。ディスカッション・パートで AML治療の現状と今後検証すべき点を明確にしたうえで、続く特別講演では講師の吉本五一先生に AMLの新たな治療戦略について、最新の知見をご講演いただきました。大変に有意義なミーティングでした。
2022年4月1日
渡部伸一朗先生が血液内科医員として仲間に加わりました。益々のご活躍が期待されます。
2022年3月19日
第61回日本血液学会中国四国地方会開催されました。高知県からは、高知大学血液内科 江田仁海先生が演題発表をおこないました。大変にまとまった、立派なプレゼンテーションでした。一緒に発表準備をおこなった小笠原史也先生もお疲れさまでした。
2022年3月17日
多発性骨髄腫と末梢性T細胞性リンパ腫の診断・治療の最前線について、徳島県立中央病院血液内科 医療局次長 尾崎修治先生、川崎医科大学血液内科学 教授 近藤英生先生を講師にお迎えして学ぶ、徳島県と高知県の合同講演会を開催いたしました。大変に学びの多い研究会でした。
2022年3月8日
高知大学附属病院の病棟・外来看護師さんとの共同研究として、小島研介先生が 公益信託高知新聞・高知放送 「生命(いのち)の基金」研究助成を獲得しました! 高知県の地域性に鑑みて、移植患者の早期社会復帰を可能にするための地域連携体制の確立を目指した研究です。
2022年3月1日
中村真助教が 2月末日で退職され、交代で 3月1日より吉田将平講師が入職されました。
2022年2月7日
一昨日と昨日 (2022年2月5日及び6日)、第116回医師国家試験がおこなわれました。 新型コロナウイルス流行下の試験となり、受験者は大変なストレスの日々だったと思います。卒業生の日々の努力が実ることを、心よりお祈りしています。
2022年2月4日
講師に神戸赤十字病院消化器内科部長 白坂大輔先生、宮崎大学医学部教授 下田和哉先生をお迎えして、 本態性血小板血症治療と抗血小板薬、そして消化性潰瘍についての講演会を開催しました。血小板を介して血液内科学と消化器内科学の最新の知識を得ることができました。
2022年1月12日
今日の治療指針 2022年版(私はこう治療している)(医学書院)が出版されました。小島研介先生も執筆しています。 今日の治療指針は 60年以上の長きにわたり毎年改訂されている、診療医のリファレンス・ブックです。
2022年1月2日
医学科5年 血液内科臨床実習(moodle2021年度版)に 血液統括講義 I-IIIと血液病学クイズ1,2を追加しました。
すでに医師国家試験を進めておられる医学生さんは、血液統括講義 IIとIIIで、おさらいと医師国家試験演習をしてみてください。 IIとIIIは新作で、新しい試みとして各疾患ごとに簡単な復習+演習をおこなってゆく構成にしました。解説があっさりしているので、テキストなどで確認しながら進めてゆくと実力がつくと思います。 血液統括講義 Iは、血液学総論の通常講義です。これらは4月以降、医学科6年の血液統括講義として公開されます。
血液病学クイズも新しい試みです。こちらはクイズ形式で進みます。後半は標本から診断をつけて、関連する検査や治療方針を確認します。
2022年1月1日
高知城 2022年元旦
あけましておめでとうございます。元日の高知市の空は澄んで晴れ渡り、心地よい新年の始まりになりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2021年12月18日
来年から血液内科に新しい仲間が増えます。渡部伸一朗先生です。
ご挨拶においてくださったので、突然ですが病棟の仲間で記念撮影をしました。カメラは山根真由香先生が撮ってくださいました。
渡部伸一朗先生ご入局
2021年12月17日
砥谷和人先生の症例報告が、日本内科学会英文誌 Internal Medicineに受理されました。
Togitani K, Asagiri T,Iguchi M, Igawa T, Yoshino T, Kojima K. Systemic abscopal effect of low-dose radiotherapy (2Gy x 2) against palatine tonsil follicular lymphoma. Intern Med, in press.
2021年12月15日
高知リンパ腫セミナーが開催されました。セミナー講師に大阪国際がんセンター血液内科副部長 藤重夫先生、岡山大学病院ゲノム医療総合推進センター血液・腫瘍内科研究教授 遠西大輔先生のお二人の著名な先生をお迎えして、再発・難治のリンパ腫の治療戦略についてご講演いただきました。再発・難治のリンパ腫の治療には多くの困難があるものの、リンパ腫領域においても多くの新薬が開発されており、今後の発展が期待されます。
2021年12月12日
小島研介先生が佐賀大学在職中に大学院研究指導をおこない、現在は MD Anderson Cancer Center (MDACC), Department of Leukemia, Section of Molecular Hematology and Therapy (MHT)でご活躍されている西田有毅先生が、 現在開催中の米国血液学会の口演発表をおこないました。素晴らしいデータを提示しつつ堂々とプレゼンテーションをおこない、フロアからの5つの質問にも淀みなく、そして簡潔明瞭に的確に答えました。MHTの主任教授である Dr. Andreeffは、小島研介先生のお師匠さんです。 日本に引き籠もっていると視野が小さくなりがちですが、世界の一線で活躍している一流の仲間との交流は、広い視野とともに人生に潤いを与えてくれます。
Nishida Y, et al. Enhanced p53 Activation By Dual Inhibition of MDM2 and XPO1 Disrupts MYC Transcriptional Program and Restores Sensitivity to BCL-2 Inhibition in Ven/HMA Resistant AML. ASH2021 #505.
西田有毅先生 ASH2021口演
2021年12月1日
金沢大学名誉教授の中尾眞二先生をお迎えして、「造血不全診療のミニマムエッセンシャルズ」というタイトルでご講演いただきました。 造血不全は病態把握が難しいことが一般的ですが、再生不良性貧血や骨髄異形成症候群をはじめとする疾患の鑑別や治療選択など、幅広い、そして最先端の知識と経験を教えていただきました。

WEB開催でしたが、高知県内は高知大学医学部血液内科をはじめ高知赤十字病院や国立病院機構高知病院、そして開業されておられる血液診療にご造詣の深い内科医師の先生方、そして高知県外からは北は北海道から南は九州まで、血液診療をおこなっている先端施設から、60名を超える医療者が参加くださりました。 非常に高いレベルで活発に討議がなされ、大変に盛況でありました。
2021年11月24日
高知大学医学部附属病院検査部の先生方と血液内科学講座、そして連携病院が協力して検討をすすめた、APTT試薬による偽性APTT延長症例の報告が日本血液学会の学術誌である臨床血液に掲載されました。 一例一例、チームワークを大事にして丁寧に診療を続けています。
宮﨑詩織, 西田愛恵, 朝霧正, 重留一貴, 木田和伸, 久川浩章, 砥谷和人, 小島研介. APTT試薬による偽性APTT延長症. 臨床血液 2021;62(10):1515-1518.
2021年11月23日
高知大学医学部血液内科ホームページを立ち上げて 2年を迎えました。ホームページを立ち上げたのが 2019年10月29日。それから2年間のアクセスは 81,000ページビューを超えていました! 高知県内からのアクセスは 30%で、引き続き国内外から広くアクセスいただいています。
2021年11月13日
米国MDアンダーソンがんセンターでご活躍中の西田有毅先生が筆頭著者の演題が、第63回米国血液学会総会の口演に選ばれるとともに、ASH Abstract Achievement Awardを獲得しました。小島研介先生はこの報告の共著者のひとりです。 p53/MDM2/XPO1は小島研介先生の研究(Blood 2005, 2006, 2008, 2011, 2013; Cancer Res 2007; Clin Cancer Res 2016など)を端緒にして、西田有毅先生が大きく発展させてくださっています。

Nishida Y, et al. Enhanced p53 Activation By Dual Inhibition of MDM2 and XPO1 Disrupts MYC Transcriptional Program and Restores Sensitivity to BCL-2 Inhibition in Ven/HMA Resistant AML. ASH2021, Abstract #505.
2021年11月2日
「みんなで考えるCLL治療 〜四国〜」が開催されました。講師には国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 棟方理先生を、また四国を代表する錚々たる或いは新進の4人の医師をパネリストとしてお迎えして、活発な議論をおこないました。 高知県代表のパネリストとして当科の小笠原史也先生が参加し、分子治療へとシフトした血液治療学の利益と課題について、大変に有益な意見を述べました。
2021年10月19日
日本臨牀社 日本臨牀 11月号「特集:慢性白血病」の VII. 特論で、小島研介先生が慢性リンパ性白血病における薬剤耐性とその克服について、解説をおこなっています。。 古典的な免疫化学療法から分子標的治療へと治療戦略が移行した慢性リンパ性白血病ですが、薬剤耐性メカニズムを理解したうえで治療を組み立てる臨床的な重要性を述べています。

小島研介.慢性リンパ性白血病の薬剤耐性とその克服,慢性白血病 – 最新の診断と治療 –,日本臨牀 (79),pp.1782-1787,日本臨牀社,東京,2021.
2021年10月19日
科学評論社 血液内科 10月号「特集:造血器腫瘍に対する分子標的薬の耐性機序」のなかで、小島研介先生が BCL2阻害薬の耐性機序について解説をおこなっております。 小島研介先生は 2005年頃より急性骨髄性白血病や慢性リンパ性白血病をはじめとする造血器腫瘍に対する BCL2阻害の研究をおこなっておりました。

小島研介.慢性リンパ性白血病におけるBCL2阻害薬の耐性機序,造血器腫瘍に対する分子標的薬の耐性機序,血液内科 (83), pp, 473-478,科学評論社,東京,2021.
2021年10月18日
高知血友病カンファレンスが開催されました。内科領域では後天性血液凝固第VIII因子欠乏を診療する機会はありますが、血友病を診療する機会は多くありません。 仙台医療センター伊藤俊広先生に、東日本大震災のご経験も踏まえて「血友病治療と有事における対策について」というタイトルでご講演いただきました。 保存や投与法の自由度が増した新規薬剤が多く登場し、この領域の進歩を学びました。
2021年10月1日
佐伯恭昌先生が講師に昇任しました。また、江田仁海先生が血液内科医員として仲間に加わりました。益々のご活躍が期待されます。
2021年9月29日
真性多血症の最新の診断と治療について、姫路赤十字病院 副院長 第一血液・腫瘍内科部長の平松靖史先生にご講演をいただきました。 真性多血症がひきおこす多彩な臨床症状や治療開始にあたり注意すべきこと、適切なフォローアップなど、幅広くご講演をいただきました。大変に勉強になりました。
2021年9月29日
本日、江田仁海先生の研修修了証書授与式がありました。子育てと妊娠・出産があって修了が遅くなりましたが、優れた血液内科医を目指して慌てず堅実に、ライフイベントにあわせた女性のキャリア形成を進めてゆかれることを期待しています。
江田先生研修修了証書授与式
2021年9月23日
第83回日本血液学会学術集会が完全Webで開催されました。テーマは Homeostasis and Resilience ―恒常性と復元力―です。 コロナ禍で1年半以上学術活動も高度に制限されており、仙台で開催される予定であった今回の学会も現地開催は断念となったわけですが、環境に合わせて対応することが次のステップへと繋がるのだと思います。 本学会では佐伯恭昌先生が自然経過で胃穿孔を来した胃原発成人 T 細胞リンパ腫(spontaneous perforation of primary gastric adult T cell lymphoma)の報告をおこないました。
2021年9月12日
小島研介先生が佐賀大学在職中に大学院研究指導をおこない、現在 MD Anderson Cancer Center (MDACC), Department of Leukemia, Section of Molecular Hematology and Therapy (MHT)でご活躍されている西田有毅先生の論文が Leukemiaに掲載されました。責任著者のひとりは石澤丈先生で、小島研介先生が MDACCの准教授であったときに合流しました。
MHTは Dr. Andreeffのリーダーシップのもと、基礎から臨床につなげる数多くの研究業績を残してきましたが、日本人医師も貢献してきた造血器分子標的治療学の歴史は新世代にひきつがれています。

Nishida Y, Zhao R, Heese LE, Akiyama H, Patel S, Jaeger AM, Jacamo RO, Kojima K, Ma MCJ, Ruvolo VR, Chachad D, Devine W, Lindquist S, Davis RE, Porco JA Jr, Whitesell L, Andreeff M, Ishizawa J. Inhibition of translation initiation factor eIF4a inactivates heat shock factor 1 (HSF1) and exerts anti-leukemia activity in AML. Leukemia 2021;35:2469-2481.
2021年9月9日
高知県の地域診療を支えてくださっておられる内科医の先生方を対象に、小島研介先生が「かかりつけ医が知っておくと役にたつ貧血の鑑別診断と治療」というタイトルで講演をおこないました。 最近話題のクローン造血から老人性貧血(unexplained anemia)の成因、好中球が関与するCOVID-19における血栓形成からはじめ、一般内科医(総合診療医)が対応する貧血の原因検索と治療、そして腎性貧血と心腎貧血症候群、HIF-PH阻害治療まで、 幅広く解説をおこないました。
2021年8月19日
高知急性白血病勉強会が WEBで開催されました。一般講演では済生会滋賀県病院血液内科主任部長 北村憲一先生を、特別講演では福井大学医学部病態制御医学講座内科学(1)教授 山内高広先生をお迎えして、最新の急性骨髄性白血病の薬物療法についてご講演いただきました。 新規分子標的治療薬には添付文書や臨床試験論文などでは明確にならない多くの解決すべき臨床的疑問がありますが、このことについて最先端の知識と経験をもつ先生方とのディスカッションは非常に有益です。 山内高広先生は米国MD Andersonがんセンター、Cytarabine研究の第一人者の一人である W. Plunkett教授のもとに留学なされ、1999-2001年に抗がん薬の基礎研究に従事されておられます。 小島研介先生も Plunkett教授との共同研究のご経験があって、新規分子標的治療薬候補とともにPlunkett教授の教室で合成された 9-beta-D-arabinofuranosyl-2-fluoroadenine (F-ara-A, fludarabine)を用いて、 慢性リンパ性白血病に対する分子標的治療研究をおこなっています(Blood 2006; 108:993. 被引用回数 193回/Scopus)。意外なところで人は繋がっているものだと感心いたしました。
Kochi Leukemia Expert Meeting
2021年7月29日
鹿児島 Hematology expert meeting (Web開催)において小島研介先生がセミナー講師を務め、BCL2阻害治療の基礎から臨床について概説しました。 小島研介先生は米国MDアンダーソンがんセンター白血病科准教授時代に、急性骨髄性白血病に対するBCL2阻害薬とAzacitidine併用療法の論拠を、co-senior (co-last) authorとして世界で最初に報告しております。
最近になり、BCL2阻害薬は急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病白血病治療の治療戦略上の重要な位置を占めるようになりましたが、このような分子標的治療時代の白血病治療を古典的な化学療法の経験だけで対応することは難しく、 最先端の基礎から臨床までの広く深い医学知識と経験が要求されるようになりました。 幸いに高知大学医学部では分子標的治療の十分な知識を有するスタッフを擁し、国内外のプロフェッショナルと交流し最先端の治療をおこなっていますが、BCL2阻害薬についても既にいち早く実地診療に導入しています。
2021年7月15日
高知リンパ系腫瘍研究会が WEBで開催されました。 今回は骨髄腫について日本における骨髄腫研究と診療の第一人者のひとりである名古屋市立大学 血液・腫瘍内科教授 飯田真介先生をお迎えして、骨髄腫の病態から診断、至適治療まで、広く講演をいただきました。
2021年7月10日
第15回日本血液学会関東甲信越地方会セミナー
第15回日本血液学会関東甲信越地方会のランチョンセミナーで、小島研介先生がセミナー講師を務めました。座長は獨協医科大学埼玉医療センター 糖尿病内分泌・血液内科 准教授、木口亨先生がしてくださいました。
木口先生と小島先生は 20年ほど前、大学時代に一緒に仕事をした仲で、兄弟みたいなものです。
2021年7月1日
Hematology Scientific Exchange Meeting 2021
将来海外留学を考えている、あるいは医科学研究の道に進みたい医師 (特に臨床医)、薬剤師、医学生を対象にした講演会 (Hematology Scientific Exchange Meeting 2021)が開催されました。 若手医師・研究者に送る応援メッセージとして、実地医家が選択しうる (Physician) Scientistとしてのキャリアを、小島研介先生がお話ししました。
2021年6月30日
慢性骨髄性白血病および Ph陽性急性リンパ性白血病治療について、秋田大学血液・腎臓・膠原病内科学講座 教授、髙橋直人先生にご講演をいただきました。 治療戦略が刷新され予後が大きく改善しているこれら疾患について、医学生も参加して、最新知識を学びました。
2021年6月19日
Meet the Expert Seminar
日本全国の血液内科に携わる医療者を対象に、CLL領域における世界的なエキスパートである Dr. Jan Burger(米国 MDアンダーソンがんセンター白血病科 教授)にウェブ講演をしていただきました。小島研介先生が座長を務めました。 Dr. Jan Burgerは、小島研介先生が MDアンダーソンがんセンター白血病科 准教授として勤務していた頃の同僚です。学術的に非常にエキサイティングな会になりました。
例年9月にヒューストンで開催される造血器腫瘍に関する国際学会 The Society of Hematologic Oncology (SOHO)は、今年はハイブリッド(現地とウェブ)で開催となりました。 来年にはヒューストンを訪問し、対面でディスカッションできることと期待しています。
2021年6月18日
小島研介先生が執筆した造血器腫瘍における新規薬剤選択の考え方と注意点の解説が、血液内科 2021年6月号に掲載されました。
小島研介.慢性リンパ性白血病におけるBTK阻害薬とBCL2阻害薬選択の考え方と注意点,造血器腫瘍における新規薬剤選択の考え方と注意点,血液内科 (82), pp. 790-795,科学評論社,東京,2021.
2021年6月17日
小島研介先生の佐賀大学時代の教え子、城戸口啓介先生の Letterが NEJMに掲載されました!
小島研介先生が佐賀大学在職中に診療指導をおこなった城戸口 啓介先生が New England Journal of Medicine (NEJM)に投稿していた、骨髄腫のCAR-Tに関する Letterが本日掲載されました。NEJMは内科臨床医学誌の最高峰のひとつです。しかも赴任先の市中病院からという快挙です! 思えば小島研介先生の指導のもと、 城戸口先生が最初に書き上げた英文報告が受理されたのは 2018年9月(Kidoguchi et al. Oral ulceration: an unusual manifestation of lymphomatoid granulomatosis. Annals of Hematology 2019;98:1305–1307)ですから、それから僅か 3年にも満たない期間に、筆頭著者として 13本の英文報告を成し遂げたことになります。 小島研介先生の駆け出しの頃の 3年間の筆頭著者としての英文報告が 11本/1997-1999年ですから、小島先生、負けています。
臨床分野も研究分野も、今まで指導してきた若手が育ち、それぞれの居場所で医師・研究者としての理念を引き継いでくれていることは、大変に嬉しいことです。
2021年6月16日
【お知らせ】COVID-19の流行もあり、高知大学医学部血液内科ではまとまっての入局説明会はおこなっておりませんが、個別に対応いたします。 ご希望のかたは医局(im82@kochi-u.ac.jp もしくは hematol.kochi@gmail.com)にご連絡をください。 多様なキャリアをサポートします。単臓器内科ではなく、広い視野をもった内科医を目指す方にお勧めです。質問、見学(少人数での見学も可)など、随時お受けしています。
2021年6月15日
日本医事新報 5065号で小島研介先生の最新治療解説が掲載された「質疑応答:プロからプロへ」ですが、今回は急性骨髄性白血病に対する新規分子標的治療薬である FLT3阻害薬の使い方について、小島研介先生が質問する側に立ちました。 解説をおこなったのは、岡山大学 血液・腫瘍・呼吸器内科分野教授の前田嘉信先生です(日本医事新報 2021;5068:49)。
2021年6月12日
佐伯恭昌先生、小島研介先生が執筆した慢性リンパ性白血病の診断と治療の解説が、診断と治療 2021年6月号に掲載されました。
佐伯恭昌,小島研介.慢性リンパ性白血病.診断と治療 2021;109:787-790.
2021年6月10日
再発・難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の治療は長らく停滞しておりましたが、最近、新規の分子標的治療薬併用免疫化学療法が選択可能になりました。 今日は北海道大学病院 血液内科診療講師 後藤秀樹先生をお迎えして、「CAR-T時代における Polatuzumab vedotinの位置づけ」について、ご講演をいただきました。
2021年6月1日
令和2年(2020年)度の授業科目に関する学生評価アンケート
授業科目に関する学生評価アンケートで、2年連続で血液病学講義が専門科目の満足度ナンバー1に選ばれました!
令和2年度後期の「授業科目に関する学生評価アンケート」が発表され、右のグラフのように、血液病学講義が専門科目のなかで満足度ナンバー1に選ばれました。昨年のアンケート結果は 2020年7月10日の新着情報にありますが、今年も群を抜いて高い評価を受けています。 講義レベルのさらなる向上を目指し、令和3年度は、教授を含め学内講師それぞれが新しい領域の講義をおこなうよう、担当を変えました。外部講師による刺激も試みております。
新しい試みが常に上手くゆくわけではありませんが、引き続き力を合わせてゆきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

2021年5月21日
小島研介先生の最新治療解説(招聘解説)が、創刊100年の歴史を有する総合医学誌である日本医事新報の質疑応答:プロからプロへ、に掲載されました。

小島研介.質疑応答 プロからプロへ:慢性リンパ性白血病の初回治療で免疫化学療法とBTK阻害剤の使い分けのポイント,日本医事新報 (5065), pp. 47-48, 日本医事新報社,2021.
2021年5月14日
第2回高知 DIC診療について考える会が WEBで開催されました。 医師であれば専門領域によらず診療に携わる DICですが、病態を正しく評価して治療に結びつけることは容易ではありません。 そこで、この領域で日本の第一人者である金沢大学医学部の朝倉英策先生に WEB講演をお願いし、DICの病態評価と治療、COVID-19の凝固・線溶異常までを含め、 最新知識を教えていただきました。医学に基づいた医療を実践してゆく基盤知識を得た、大変に意義深い講演でした。
2021年5月13日
2021年 医学科4年 血液病学講義についてのアップデートです【重要】
2学期の臨床講義と試験を1学期に一部移行したい、という教務委員会からの通知に従って、血液病学講義については急ぎ準備し開講したところです。 昨日、その後の進展状況について教務委員会に確認いたしました。そうしたところ、試験は恐らくは1ヶ月の前倒しのみになるようです。 すでに多くの学生さんが血液病学講義を受講してくださっており、大変にご心配をおかけしていることと思いますので、ここに情報をアップデートします。
2021年5月9日
第124回⽇本内科学会四国地⽅会・第64回四国支部生涯教育講演会が開催されました。
地方会では小笠原史也先生が急性白血病例について発表をおこない、佐伯恭昌先生は血液領域のセッション座長をつとめました。 そして、小島研介先生は生涯教育講演の講師をつとめ、診療の基本かつ重要な血算について講演をおこないました。
2021年5月6日
砥谷和人先生が第一著者の「国内未承認の輸入サプリメントによる鉛中毒」報告が、日本血液学会の学術誌である臨床血液雑誌に掲載されました。

砥谷和人,江田雅志,朝霧正,小島研介.国内未承認の輸入サプリメントによる鉛中毒.臨床血液 2021;62:267-269.
2021年5月2日
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対する R-CHOP免疫化学療法下の、HBVキャリアにおける核酸アナログによる再活性化・肝炎予防を検証した多施設共同研究の 成果が Cancer Scienceに掲載されました。

Yamauchi N, Maruyama D, Choi I, Atsuta Y, Sakai R, Miyashita K, Moriuchi Y, Tsujimura H, Kubota N, Yamamoto G, Igarashi T, Izutsu K, Yoshida S, Kojima K, Uchida T, Inoue Y, Tsukamoto N, Ohtsuka E, Suzuki S, Inaguma Y, Ichikawa S, Gomyo H, Ushijima Y, Nosaka K, Kurata M, Tanaka Y, Ueda R, Mizokami M, Kusumoto S. Prophylactic antiviral therapy for HBsAg-positive patients with DLBCL treated with rituximab-containing chemotherapy. Cancer Sci. 2021;112:1943-1954.
2021年4月20日
聖火リレー・江田仁海先生
江田仁海先生が、東京五輪の聖火ランナーを務めました!
天候にも恵まれ、晴れ渡った気持ちのよい朝、4月20日の聖火リレーのスタート地点である協同組合テクノ高知会館前を出発しました。 一生の思い出になる、素晴らしい経験です。
2021年4月17日
小島研介先生が、第56回日本血液学会春季北海道地方会の特別講演の講師を務めました。 分子標的治療時代における CLL治療戦略について、分子生物学的・臨床治療学的論理基盤を中心に講演をおこないました。
2021年4月7日
2021年 医学科4年 血液病学講義が開講しました。計15コマです。

 1.血液学総論(小島研介教授)
 2.溶血性貧血を除く貧血(砥谷和人病院准教授)
 3.溶血性貧血(熊本保健科学大学 川口辰哉教授)
 4.骨髄異形成症候群(砥谷和人病院准教授)
 5.再生不良性貧血(砥谷和人病院准教授)
 6.急性白血病(岡山大学 淺田騰助教)
 7.骨髄増殖性疾患(砥谷和人病院准教授)
 8.慢性白血病(小島研介教授)
 9.低悪性度リンパ腫(小島研介教授)
10.中〜高悪性度リンパ腫(小島研介教授)
11.多発性骨髄腫(中村真助教)
12.成人T細胞性白血病(佐伯恭昌助教)
13.血栓性疾患(福島県立医大 池添隆之教授)
14.出血性疾患(砥谷和人病院准教授)
15.血液病学総括講義(小島研介教授)

2021年4月7日
2021年 医学科6年 血液内科学・血液統括講義が開講しました。
講師は全コマ小島研介教授です。

1.血液統括講義 I
2.血液統括講義 II
3.血液統括講義 III
4.ケーススタディ 症例1(進行する貧血)
5.ケーススタディ 症例2(白血球増加)
6.免疫抑制と HBV再活性化について
2021年4月6日
臨床血液2021年3月号表紙
砥谷和人先生の症例報告「バリアントe13a3 (b2a3)BCR-ABL1慢性骨髄性白血病の良好なABL1チロシンキナーゼ阻害剤感受性」と、 小笠原史也先生が2症例について記述した「ステロイド治療中に後天性フィブリノゲン低下症をきたした白血病」の報告が、日本血液学会の学術誌、臨床血液3月号に掲載されました。 一施設から一冊の学会誌に同時に2本の報告が掲載されることは異例で、素晴らしいことです。

・砥谷和人, 朝霧正, 上岡樹生, 小島研介.
 バリアントe13a3 (b2a3)BCR-ABL1慢性骨髄性白血病の良好なABL1チロシンキナーゼ阻害剤感受性.
 臨床血液 2021;62:180-185.
・小笠原史也, 伊藤孟彦, 中村真, 佐伯恭昌, 谷口亜裕子, 砥谷和人, 小島研介.
 ステロイド治療中に後天性フィブリノゲン低下症をきたした白血病.
 臨床血液 2021;62:193-195.
2021年3月13日
砥谷和人先生が、小島研介教授の推薦のもと日本血液学会中国四国地方会の新評議委員に選出されました。
高知県の評議員は、高知大学の小島研介教授と砥谷和人病院准教授の2名になりました。
2021年3月13日
中村真先生が、第60回日本血液学会中国四国地方会(高松/Web)において、「胃原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の初回化学療法中に発症した肺気腫症」例を報告しました。
2021年2月27日
Lymphoma Frontier Forumが開催されました。Webの利点を生かして、日本の一流の血液専門医の先生方とともに、 米国から Dr. Susan O'Brien、ドイツから Dr. Georg Hessというリンパ系腫瘍の大家が参加して、日米独の多くの場所を Webでつないで 3時間、活発な議論がおこなわれました。 小島研介先生は高知から参加し、O'Brien先生による Expert Lectureの座長と、Hess先生、丸山大先生とのディスカッションのモデレーターを務めました。
2021年2月18日
高知県内科医会学術講演会の講師として小島研介先生が招聘され、「血算の異常をみたときに ~ 診療の TIPS ~」のタイトルでミニレクチャーをおこないました。 老化と造血(老人性貧血:Unexplained anemia)、COVID-19でみられる血液検査異常など、最近の話題とともに患者のファーストタッチを担当する一般内科医の日々の診療に役立つ知識とコツをお話しされ、大変に好評でした。
2021年2月9日
高知県骨髄バンク推進協議会が 第72回「保健文化賞」を受賞しました!
保健文化賞は、戦後の衛生環境が悪化していた1950年、わが国の保健衛生の向上に取り組む団体・個人に感謝と敬意を捧げる賞として、第一生命保険株式会社が厚生労働省などの後援を得て創設された由緒ある賞です。 高知県骨髄バンク推進協議会(溝渕 樹会長)は日本骨髄バンクが設立された翌年の1992年から活動を開始しましたが、当時の会長であった依光聖一先生(現顧問)のリーダーシップのもと、 発足から長きにわたり精力的に高知県民に向けた骨髄バンクの普及啓発に貢献してこられたことが高く評価されたものです。高知県はドナー登録者数が単位人口あたり全国10位(2019年実績)まで増加しています。
2021年2月9日
中村真先生が、令和2年度高知大学医学部附属病院研究者表彰・優秀研究者賞(ケースレポート・ブリーフレポート部門)を受賞しました。
2021年2月7日
ホームページが 53,000ページビューを超えました! 高知県内 (~30%)に限らず、大都市圏をはじめすべての都道府県から、そして海外からも広くアクセスいただいています。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2021年2月6日
未来を切り拓く若手医師と医学生を対象にした 第32回中国四国血液レジデントカンファランスが WEBで開催されました。 一般演題では愛媛大学医学部第一内科の加藤潤一先生が示唆に富む感染症例を呈示くださり、特別講演では徳島大学病院血液内科 助教 藤井志朗先生が リンパ腫治療と発熱性好中球減少症マネジメントを題材に、大変にわかりやすく解説してくださいました。3名の高知大学医学部の学生さんも参加してくださり大変に実り多い会になりました。
2021年2月6日
四国4県の薬薬連携を目的とした6回四国医療薬学連携研究会が WEBで開催され、小島研介先生が特別講演の講師を務めました。 「造血器腫瘍の分子標的治療 何を考えて 私は治療選択をおこなうか ~ チロシンキナーゼ阻害剤を中心に ~」のタイトルで、ABL1阻害薬に代表されるチロシンキナーゼ阻害剤の 治療薬選択の実際や有害事象コントロールから薬剤耐性や未来のがん治療の期待まで幅広く講演をおこないました。
2021年1月1日
新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
高知大学医学部血液内科では、今年も愛(慈しみの心)と学(医学・科学)のある診療・研究・教育を目指してゆきます。 学がないと、お金だったり肩書きだったり、或いは数だったり、本質とはかけ離れた表層的な価値観に振り回されてしまいます。学がないという言葉の意味するところは学歴などではなく、学ぶ姿勢と人生哲学がないことです。これらがないと進歩もありません。
新型コロナウイルス感染拡大のために、医療・医学領域も大きなダメージを受けた2020年でしたが、それでも高知大学医学部血液内科から、英文原著論文 2本、英文症例報告9本、英文総説1本、邦文症例報告2本、邦文総説1本、邦文著書9本の報告を成し遂げることができました。 特に、高いレベルで診療をおこなっているエビデンスであり、学ぶ姿勢の結実でもある症例報告は、確実に積み上げられております。私自身の研究業績も、第一・責任・最終著者を務めた論文の被引用回数が 1,700を超えました(共著者となった論文全体では 2,600)。 医療・医学界の進歩のため、一流の海外医療施設との共同研究も進め、高知大学医学部血液内科に最新の医学を涵養してゆきます。
小島研介 高知大学教授・米国MDアンダーソンがんセンター客員教授
2020年12月15日
Journal of Clinical and Experimental Hematopathology. Vol. 60, No. 4がリリースされました。小島研介先生が、MD Anderson Cancer Center, Department of Leukemiaで准教授として勤務していた頃からの長い友人である Dr. Jan Burgerと記述した 慢性リンパ性白血病(CLL)治療についての総説論文(Invited Review)が掲載されました。
2020年12月11日
Ph陽性の急性リンパ性白血病の治療成績は、イマチニブの発見を端緒とする強力なABL1チロシンキナーゼ阻害剤の開発と抗体治療薬との併用により、次の数年で飛躍的に向上することが期待されています。 九州大学医学部第一内科の宮本敏浩准教授をお迎えして、その治療戦略を俯瞰的にご講演いただきました。
2020年12月7日
小笠原史也先生が2症例について記述した「ステロイド治療中に後天性フィブリノゲン低下症をきたした白血病」の報告が、日本血液学会の学術誌、臨床血液に受理されました。
小笠原史也, 伊藤孟彦, 中村真, 佐伯恭昌, 谷口亜裕子, 砥谷和人, 小島研介.ステロイド治療中に後天性フィブリノゲン低下症をきたした白血病.臨床血液(印刷中).
2020年12月7日
中村真先生の症例報告 – MERS(論文タイトル参照)の画像所見を呈し、髄液の IGH-PCR検査が診断に有用であったリンパ腫例 – が、Internal Medicineに掲載されました。
Makoto Nakamura, Hitomi Iwasa, Kensuke Kojima. Central nervous system involvement in mantle cell lymphoma presenting magnetic resonance imaging features of mild encephalitis/encephalopathy with a reversible splenial lesion. Intern Med, in press.
2020年11月26日
川崎医科大学 血液内科学教授 近藤英生先生、岡山大学病院 血液・腫瘍内科助教 淺田騰先生に、次の5年で大きな変革期を迎える急性骨髄性白血病の治療戦略について、ご講演をいただきました。 40名の参加者により、積極的なディスカッションがおこなわれました。 ちなみに、FLT3にせよIDH1/2にせよ単独治療の有効性には限りがあり、小分子新規分子標的治療薬を中心にした併用療法をおこなうことで、 ようやく急性骨髄性白血病は克服できる、というのが 小島研介先生の長年の白血病治療コンセプトです。 Blood. 2005;106:3150にはじまり、FLT3については Blood 2011;118:4431, Leukemia 2010;24:33, Blood. 2013;121:4166など、そして臨床試験 Clin Cancer Res 2016;22:868を含めて数多くの分子標的治療学分野の研究成果を発表してきましたが、ようやくコンセプトが実地診療でのリアルとなりつつあります。
2020年11月14日
10年ぶりに白血病治療マニュアル(改訂第4版、南光堂)が改訂され、11月25日に発行されます。小島研介先生も執筆者のひとりです。
2020年11月11日
高知大学医学部血液内科ホームページへのアクセスが 45,000ページビューを超えました! ホームページを立ち上げたのが 2019年10月29日ですから、1年ちょっとでの到達です。高知県内からのアクセスは 31%で、国内外から広くアクセスいただいております。
2020年11月10日
急性リンパ性白血病の治療は、化学療法から分子標的治療に移行する途上にあります。そこで、九州大学病院 血液・腫瘍・心血管内科 助教の吉本五一先生に、急性リンパ性白血病の治療戦略の進歩について、抗体療法を中心にご講演いただきました。 70名を超える方に聴講いただくとともに、Q&Aセッションでは多くの質問がでました。それら疑問点について丁寧にご説明いただき、実地診療について議論を深めることができました。
2020年11月9日
国立がん研究センター東病院、大阪大学など、日本を代表とする白血病診療施設が中心となって遂行中の多施設共同研究(HM-Screen-Japan 01)の成果が、第62回米国血液学会(Web開催、12/5-8)で発表されます。四国からは高知大学医学部血液内科が参加しています。 FLT3変異急性骨髄性白血病の特殊なFLT3変異と臨床的特性、FLT3阻害治療経過中に獲得される RAS/RAF/MEK/ERKシグナル異常やBCR-ABL1遺伝子融合など、興味深い新規知見が得られました。
2020年11月6日
リンパ腫の最新知見を広く学ぶため、岡山大学第二病理学 吉野正先生、京都大学血液内科 錦織桃子先生をお迎えして、Web講演会を開催しました。 55名という多くの医療関係者が参加して、医学知識のアップデートをおこないました。
2020年10月19日
医学雑誌 血液内科(科学評論社)の 10月号(10月28日発行)の特集:血液疾患の新たな標的治療に、砥谷和人先生が執筆された「慢性リンパ性白血病に対する分子標的治療の進展」についての総説が掲載されます。
2020年10月16日
高知悪性リンパ腫セミナーを開催しました。今回は濾胞性リンパ腫の最新治療戦略について、 日本のがん診療の中心施設のひとつである国立がん研究センター中央病院の丸山 大先生をお迎えして、実地診療に役立つ 最新のエビデンスを学びました。ディスカッション・パートでは高知医療センターの藤下 恵悟先生、高知大学医学部血液内科の 中村 真先生から、重要かつ解決すべきクリニカル・クエスチョンを提起いただき、臨床医として理解を深めることができました。
2020年10月11日
Web開催中の第82回日本血液学会学術集会の共催モーニングセミナー(MS2-8, English Seminar)において、 Dr. Steven Coutre (Professor, Hematology, Stanford University Medical Center)を招聘して 「Benefit and management of BTK inhibitor in CLL therapy」についてのレクチャーをいただきました。 治療戦略から治療中の副作用管理まで、とても丁寧かつ実地的な内容で、診療に有益な講演でした。 小島研介先生はセミナー座長を務めました。
2020年10月10日
第82回日本血液学会学術集会が Webで開催されました(Web会期:2020年10月10日〜11月8日)。 小島研介先生は、ライブ・オンデマンド配信の教育講演「教育分子標的治療時代の慢性リンパ性白血病治療戦略」を担当しています。
2020年10月6日
岡山医療センター血液内科医長、角南一貴先生をお迎えし、再発・難治性多発性骨髄腫の治療戦略についてご講演いただきました。 実地診療に有益な医療情報を教えていただきますとともに、Q&Aセッションでは活発な議論がおこなわれました。
2020年10月6日
医学科4年「血液病学講義」(通常受講、10/1開講)のすべての講義アイテムが出揃いました。
2020年10月2日
高知 CLL Web Expert Meetingを開催しました。一般演題では、砥谷和人病院准教授が 17p/11q/IGHV statusなどのバイオマーカーを 実際に評価したうえでの治療戦略、とくに再発時の BCL2阻害剤の臨床適用について、示唆に富む講演をしてくださいました。 特別講演では原三信病院血液内科 主任部長の上村智彦先生に、実地診療上有益なチーム医療を中心にご講演いただきました。
2020年9月28日
医学科4年「血液病学講義」の先行受講は終了いたしました。先行講義全8コマ修了者は以下の15名です。間違いがあれば、ご連絡ください。
修了者のみなさん、おめでとうございます!
113K, 115U, 072S, 022T, 036X, 059K, 020N, 102S, 057T, 008K, 033M, 100P, 106M, 035Y, 061R
2020年9月24日
2020年度第2回の Webinarは、がん研有明病院 血液内科部長から埼玉医科大学血液内科 教授に移動なされた照井康仁先生にお願いして、indolent lymphomaの治療についてご講演いただきました。 診断、治療開始時期と治療選択、短期・長期管理など、日本の造血器腫瘍診療のオピニオン・リーダーである照井先生に、とてもわかりやすくご解説いただきました。
2020年9月8日
2020年9月1日(米国の新年度)から、米国MDアンダーソンがんセンター・白血病科での小島研介先生のタイトルが、客員准教授から、客員教授にかわりました。 米国MDアンダーソンがんセンターのメールアドレスへも、引き続きコンタクトいただけます。
2020年9月8日
医学科4年「血液病学講義」の先行受講可能コースと受付締切日について
10月開講の血液病学講義は、学務委員会で Webに移行することが決定しています。 血液内科では SARS-CoV-2感染拡大が収まらないことに備えて、既に 5/1より先行講義を開始しておりましたが、 先行受講および受講レポート受付は、9月25日(金)までで終了します。 通常のWEB講義は10月1日にオンラインにオープン予定です。

血液病学講義一覧
 1.血液学総論(小島研介教授、5/1開講)
 2.溶血性貧血を除く貧血(砥谷和人病院准教授、7/27開講)
 3.溶血性貧血(熊本保健科学大学 川口辰哉教授)
 4.骨髄異形成症候群(谷口亜裕子助教)
 5.再生不良性貧血(砥谷和人病院准教授、8/12開講)
 6.急性白血病(谷口亜裕子助教)
 7.骨髄増殖性疾患(砥谷和人病院准教授、8/22開講)
 8.慢性白血病(小島研介教授、5/1開講)
 9.低悪性度リンパ腫(佐伯恭昌助教)
10.中〜高悪性度リンパ腫(佐伯恭昌助教)
11.多発性骨髄腫(谷口亜裕子助教)
12.成人T細胞性白血病(谷口亜裕子助教)
13.血栓性疾患(福島県立医大 池添隆之教授、9/4開講)
14.出血性疾患(砥谷和人病院准教授、9/8開講)
15.血液病学 Key Takeaways(小島研介教授、5/1開講)

(黒が受講可能な講義です。グレーはコンテンツの提供が無い、もしくは学外講師の先生の講義です)
2020年9月8日
4月28日に先行公開しました医学科6年「血液統括講義 I/II」(= 統合医学総論 I/II)の受講は、8月14日までで終了しましたが、 Moodle(高知大学の e-learningシステム)は 9月末日まで、血液内科サイトでは引き続き視聴可能としています。国家試験にむけてがんばってください。
2020年9月7日
ホームページが 37,000ページビューを超えました! およそ30%が高知県内よりのアクセスで、ひきつづき都市部をはじめすべての都道府県から、そして海外からも広くアクセスいただいています。
2020年9月7日
高知大学医学部血液内科では、特任助教の公募をおこなっています。ご興味のおありのかたはご連絡ください。

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2020年8月31日
日本臨牀増刊「造血器腫瘍学(第2版)」が発刊されました。造血器腫瘍の基礎、発がんとがん抑制の分子機構として、小島研介先生が細胞周期 (TP53含む)について解説しています。 造血器腫瘍の分子病態が明らかになるについて、個別化治療へと治療学が発展してゆきます。
2020年8月29日
小島研介先生が、歴史ある第73回高知県医師会医学会(高知市)で特別講演の講師を務めました。「サイエンス+アート」としての血液内科学について、講演をおこないました。
2020年8月27日
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、2月以降ずっと中止となっていました高知県の血液学勉強会ですが、このたび、Webinarとして久しぶりに開催できました。 初回は慢性骨髄性白血病治療について、佐賀大学 木村晋也教授にご講演いただきました。症例検討として、高知医療センター血液内科・輸血科の藤澤佑香先生が発表してくださいました。 オンサイトからオンラインに時代は移行しておりますので、ウェブセミナーの課題を試行錯誤しながら解決し、高知県内でも医学的な血液内科学についての勉強会を再開してゆきます。
2020年8月20日
小島研介先生が第60回日本リンパ網内系学会のモーニングセミナーで、分子標的治療時代の再発・難治慢性リンパ性白血病の治療戦略と分子基盤について、講演をおこないました。 p53, BCL-2, FLT3は、小島研介先生が米国MDアンダーソンがんセンター准教授時代に興味をもって研究していた分子群です。いずれも造血器腫瘍発症・進展に関わるキー蛋白です。
2020年8月19日
小島研介先生が医療者を対象としたワンポイント医療情報(m3.com)で、CLLの臨床最前線―国際的なEBMに基づいたCLL診療―について、ショート・レクチャーをおこないました。 アングルだったり、パワーポイントでつくった単純なスライドが美しい動画になっていたり、小島研介先生自身は、プロの映像技術にしきりに感心していました。
2020年8月6日
医薬品リスク管理の観点から、2020年1月に慢性骨髄性白血病をご専門にする佐賀大学 木村晋也教授をお招きして、高齢者慢性骨髄性白血病治療におけるボスチニブ(BCR-ABL1チロシンキナーゼ阻害剤治療薬のひとつ)の役割について テーブル・ディスカッションをおこない、その要旨が印刷されました。当科からは佐伯恭昌先生と小島研介先生が参加しました。ボスチニブは最近、慢性骨髄性白血病の一次治療に適応が拡大されました。
2020年8月3日
4月28日に先行公開しておりました、医学科6年「血液統括講義 I/II」(= 統合医学総論 I/II)の受講は、8月14日までで終了します。
2020年7月26日
JAMAに、それまで健康であった若年者において COVID-19が重症化した2家系の遺伝子変化についての報告がなされました。 自然免疫に関与する TLR7が、SARS-CoV-2に対する初期免疫反応と、COVID-19重症化阻止に関与する可能性を示唆しています。COVID-19の分子基盤が明らかになるにつれ、理論的な治療方針も確立されてゆくと期待されます。
2020年7月21日
今年の第82回日本血液学会学術集会(2020年10月9日〜11日、京都)は、Web中心の開催に移行することになりました。 教育講演(教育講演EL 2-2E)を担当される小島研介先生のレクチャーも、ウェブ・セミナーとなる予定ですが、講演内容の大枠は臨床血液 2020;61(9)に掲載されます。
2020年7月20日
小島研介先生が医療者を対象とした東京(全国)セミナーで、薬剤特性を踏まえた白血病治療ストラテジーについてウェブ講演をおこないました。 今回のフォーカスは、血液内科学と、最近注目される学際領域である腫瘍循環器学との協調関係でした。腫瘍循環器学分野からは、東京大学循環器内科学の赤澤宏先生が、 「血液がん患者を心血管合併症から守るためのマネジメント」というタイトルで、レクチャーをしてくださいました。Global Longitudinal Strainや、臨床的有用性の高いバイオマーカーなど、最新の知識を学ぶことができました。
2020年7月20日
小島研介先生が、『白血病治療マニュアル 4版(南江堂)』(10月中下旬出版予定)に、慢性リンパ性白血病の治療プロトコルについて執筆いたしました。
2020年7月16日
今週の NEJMに SARS-CoV-2ワクチン(mRNA-1273)の第一相試験の結果 が報告されました。45名の健常者に 2回のワクチン接種をおこなったところ、すべての被験者にウイルス感染阻止能を有する中和抗体が産生されたとのこと。 今月末には第三相試験を開始予定とアナウンスされており、よい結果が期待されます。もう暫く時間がかかるのでしょうが、SARS-CoV-2前の日常生活が戻ってくると信じています。
2020年7月11日
砥谷和人先生と小島研介先生が、医学誌「血液内科(科学評論社)」(10月発刊予定)に、「慢性リンパ性白血病に対する分子標的治療の進展」というタイトルで、最新の治療戦略について解説しています。
2020年7月10日
授業科目に関する学生評価アンケート
「授業科目に関する学生評価アンケート」で、なんと血液病学講義が、専門科目の満足度ナンバー1に選ばれました!
 令和元年度後期の「授業科目に関する学生評価アンケート」が発表され、血液病学講義が専門科目のなかで満足度ナンバー1に選ばれました。右のグラフが示すように、群を抜いて高い評価を受けています。 資金もなければオフィスデスクもない環境からスタートして、目の回るような忙しさの1年でしたが、頑張った甲斐がありました。ありがたいことです。 新しい仲間を加えて引き続き力を合わせてゆきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

2020年7月1日
小島研介先生が、日本臨牀増刊「造血器腫瘍学(第2版)」(8月発刊予定)のなかで、造血器腫瘍の基礎・発がんとがん抑制の分子機構のうち、細胞周期 (TP53含む)について解説しています。 まだわからないことが多い造血器腫瘍の分子病態ですが、近年、少しずつ明らかになりつつあります。
2020年6月12日
中村真先生、佐伯恭昌先生と小島研介先生による、悪性リンパ腫の治療経過中に門脈ガス血症を伴った胃壁内気腫症例が、Annals of Hematologyに掲載されました。 胃壁内気腫は悪性リンパ腫胃病変と隣接する正常胃壁エリアに生じたものの保存的治療で消失しており、病態的にどのように説明されるかが、医学的に論点となった症例でした。
2020年6月11日
小島研介先生が医療者を対象とした全国 Webinarで、CLL・MCLの分子異常と分子標的治療戦略について、講演をおこないました。 新型コロナウイルス感染拡大を受けて、数多くの学術集会や講演会、会議などが中止に追い込まれておりましたが、ここにきてバーチャル(Web)へと急激にシフトしています。 今のところオンサイトで学会が開催できないので、海外の研究者との会議も Webでおこなうようになりました。時差のため、会議が深夜帯になるのが厳しいところです。
2020年6月1日
高知大学医学部血液内科学講座が開講して 1年が経ちました。ホームページを立ち上げたのが 2019年10月29日ですから、こちらは 7ヶ月が経過したところです。 27,000ビューに到達いたしました。高知県内からのアクセスは 1/3で、多くは県外からです。都市部を中心に全ての都道府県からアクセスをいただいております。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
2020年5月18日
小笠原史也先生、中谷優先生が、小島研介先生の指導のもと、日本内科学会英文誌 Internal Medicineに報告した、 上大静脈原発リンパ腫例が掲載されました。
2020年5月17日
佐伯恭昌先生、中村真先生と小島研介先生が、ドイツの血液学会誌である Annals of Hematologyに Letter to The Editorとして報告した、 両側性の巨大肺病変として発症したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫例が掲載 されました。
単純に稀という報告ではなく、腫瘍の分布や性状を医学的に丁寧に読みほぐすことで、論理的に鑑別診断をおこなう臨床的重要性を示した報告です。
2020年5月6日
医学科4年「血液病学講義」 【5月1日 先行公開、アップデート】
医学科4年 血液病学講義の先行公開分(3コマ、講師:小島研介教授)について、学生さんのご要望に応じてハンドアウト資料をダウンロードできるようにいたしました。
2020年5月3日
医学科4年「血液病学講義」と医学科6年「血液統括講義 I/II」(= 統合医学総論 I/II)【いずれも先行公開】の受講希望者のかたに
医学科4年「血液病学講義」と6年「血液統括講義 I/II」については、多くの方の参加希望をいただいております。もし受講希望のメールをしたにもかかわらず 24時間以上返信がないようでしたら、何かの理由でメールが落ちた可能性があります。 ゴールデンウィーク中も参加受付をいたしておりますので、もう一度ご連絡ください。なお、教授は現在、通常業務に加えて Webinar・Web課題実習を医学科4年から6年まで 3学年、並行して開講しており、多忙を極めています。参加希望者はどのコースの受講を希望されるのか明示いただければ助かります。
2020年5月1日
医学科4年「血液病学講義」 【5月1日 先行公開】
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、医学科4年 血液病学講義は大部分 Web-basedに移行する予定です。2020年4月末現在、今後を見通すことが容易ではない現状に鑑みて、2020年度の講義は10月からですが、先行公開を決定いたしました。 Webinar視聴と課題レポート提出をもって出席と認定します。対象は高知大学医学科4年生です。現時点で完成しているのは、15コマの講義のうちの 3コマですが、今後アップデートしてゆきます。 受講希望者は、hematol.kochi@gmail.com までご連絡ください。
 1)エントリー(学籍番号、名前、メールアドレスとともに e-mail)すると、Webinarのリンクをお伝えします。
 2)課題レポートをメールで提出。
 3)レポートが acceptableなら出席認定。
で修了です。
2020年5月1日
医学科5年「血液内科クリクラ課題実習」 【4月10日スタート】
4月10日に【N、O】グループを対象の受講希望者の募集を開始し、4月20日より本日5月1日まで施行いたしました医学科5年 血液内科クリクラ課題実習を、グループ【P】で 募集を開始いたしました。グループ【P】のリーダー・サブリーダーにはご連絡をいたします。これは、新型コロナウイルスの感染拡大による高度の修学制限に対応するため、 オプションとして希望者に自宅で Webベースでの血液内科課題実習をおこなう選択肢をつくったものです。まだ先は見通せない現状ですが、新型コロナウイルス感染拡大が収まった後の救済方法も用意しています。
2020年4月28日
医学科6年「血液統括講義 I/II」(= 統合医学総論 I/II) 【4月28日 先行公開】
8月に予定されております医学科6年「血液統括講義 I/II」(= 統合医学総論 I/II, 8/25と 8/31)を、希望者には Webで先行受講できるようにしました。 実際の講義も Web-basedになる見込みです。講師は小島研介教授で、対象は高知大学医学科6年生です。受講希望者は、hematol.kochi@gmail.com までご連絡ください。
 1)エントリー(学籍番号、名前、メールアドレスとともに e-mail)すると、Webinarのリンクをお伝えします。
 2)視聴とセルフテストを済ませたら、メールで報告。
 3)電話で簡単な(1分程度)の試問。
で修了です。
2020年4月15日
「敬天愛人と真理の探求」 敬天愛人と真理の探求は高知医科大学の建学の精神です。昭和53年4月17日に挙行された高知医科大学第1回入学式での、初代学長 平木潔先生の告辞を拝読する機会がありました。 高知医科大学十年史の抜粋を添付しますが、40年以上が経過した2020年現在でも何も変わらない医学の本質が述べられております。
医学論文(原著、総説)は医科学の最先端での真理の探究、症例報告はベッドサイドで患者に学ぶ実地臨床での真理の探究です。いずれも内科医には大切な素養です。
グローバルに情報が共有される時代の恩恵で、医学的疑問点から個人の医学的業績まで、幅広く PubMed (米国国立衛生研究所/NIHのデーターベース)で検索できるようになり医学はさらに進歩しましたが、本質は不変です。

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2020年4月14日
日々雑感(教授室より) 新型コロナウイルス感染の長期化に対応できるよう、血液病学講義を Web-basedに移行する準備をしています。
必要は発明の母、といいますが、高知大学医学部に着任したおかげでホームページの運営もできるようになりましたし、動画も撮影から動画編集までこなせるようになりました。 学生時代はゲームプログラムをつくって月刊マイコンなどのコンピューター雑誌に投稿していたので、もともとデジタルは苦手ではなかったものの、まさか教授になって当時の経験が役に立つとは思っていませんでした。 これは医学科4年「血液学総論講義」の一部分ですが、いかがですか?



新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。
新型コロナウイルス感染は、ある種の血液疾患患者にとって生命の危機に直結します。生きたいと願い、何年も厳しい病気と戦っている患者さんの恐怖に一片の思いを致すこともなく、自粛疲れ、などと簡単にマスコミは囃し立てますが、 本当に誰も死なせたくないなら、まだ何も成し遂げていないうちから疲れている場合ではないのです。
我々は自分と周りの人達の生命を大切にして、理性的に行動してゆきましょう。
2020年4月7日
ホームページを開設した10月末より半年を待たず、20,000ページビュー到達しました! およそ 1/3が高知県内よりのアクセスです。すべての都道府県から、そして海外からも広くアクセスいただいています。
2020年3月31日
高知大学医学部広報誌である「おこうだより」に、小島研介先生の就任のご挨拶が掲載されました。
おこうは岡豊、と書き、高知大学医学部の所在地です。岡豊城は一度は四国を統一した長宗我部氏の居城です。

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2020年3月31日
優秀チーム賞授賞
血液内科が高知大学医学部附属病院治験実施優秀チーム賞を授賞しました。血液内科チームの代表者として、砥谷和人先生が授賞式に参加しました。
2020年3月20日
高知大学医学部附属病院の季刊公報誌である「おらんくの大学病院」で、高知大学血液内科が紹介されました。

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2020年3月16日
高知大学医学部血液内科学講座の2019年版年報が完成しました!
ご要望の関係者各位には配布いたしますので、医局(もしくは小島編集者)までご連絡ください。
2020年3月3日
桜
日々雑感(もうすぐ桜の季節です) 白血病などの造血器腫瘍では、フローサイトメトリーや PCR/RT-PCR/qRT-PCR (以下PCRでまとめます)法で微小残存病変(MRD: minimal residual disease)を調べますが、 MRD陰性 (MRD-negative)は治癒を保証するものではなく、疾患の種類によってはMRD陰性となったあとでもしばしば再発します。つまり陰性は真の陰性ではなく、検出できなかったことを意味します。 誤解を避けるため、最近血液学領域では MRD陰性ではなくて、undetectable MRD (uMRD) = MRDは検出されず、と呼びます。

武漢の1000例を超える新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)患者をまとめた最近の報告 (Radiology. 2020 Feb 26:200642. doi:10.1148/radiol.2020200642)によると、PCRでは早期診断が容易ではなかったとされています。 肺炎像がPCR陽転化より先行する例、PCR陰性になったあとで肺炎が悪化する例もありました。ここでもPCR陰性、ではなく、今回の PCR法では検出されなかった、という表現の方が適切かもしれません。 実際、コロナウイルスは感染部位でのウイルス量が非常に少なく (インフルエンザの100から1000分の1)、上気道由来のサンプルでは偽陰性 (本来は陽性なのに、陰性と判定)となる事例が報告されています。ま た、PCR法による検査・評価には数多くの落とし穴があることは、これを研究に利用してきた医学研究者であれば、誰しも経験するところです。 ですから医科学的には、PCRは COVID-19の早期診断ができたり、感染を否定できるものではないと考えられています。

3月に予定されていた日本造血細胞移植学会は中止、日本血液学会地方会は延期となりました。4月の日本内科学会総会・講演会は、会場からのLIVE通信が主体となる旨のアナウンスがされています。

COVID-19の拡がりが心配されるなか、それよりもまずこれをするべきだ、より、今は感染拡大を食い止める可能性がある方策を、皆で協力して進めましょう。するべきことが他にもあるなら、同時に進めたら良いわけです。

都市封鎖や移動制限、全面休校、外出禁止など強力な政策をおこない、新たな感染者の発生を鈍化させつつある中国ですが、本日北京市は日本から入境する者は国籍によらず14日間の自宅隔離観察又は集中的な医学観察を行うなど、 厳格な疫病予防・コントロール措置をとると発表しました。

血液内科教授 小島研介
2020年2月25日
小島研介先生が、CLLの最新治療戦略〜分子標的治療薬か免疫化学療法かの治療選択で考慮するバイオマーカー〜を主題に、全国ウェビナーの講師を務めました。 数多くのご質問をいただきましたが、時間の制約からごく一部しかご紹介できませんでしたので、お答えできなかったご質問のなかから2つ抜粋し、以下補足いたします。
1.分子標的治療による CLLの早期治療介入について
早期の活動性のないCLLでは無治療経過観察が推奨されますが、早い時期に治療介入が必要となるリスクの高い症例に対するイブルチニブの治療介入利益の中間報告(CLL12;Langerbeins et al. 15-ICML2019, #7)がされています。 プラセボ群に比較して 無イベント生存率の向上(90% vs 70%, P<0.0001, HR 0.25)が報告されましたが、どのような症例で利益が得られるのかまだ不明なので、現時点で実地診療での早期治療介入は勧められていません。 なお、免疫化学療法による早期治療介入の利益は証明されていません。
2.CLL以外の造血器腫瘍でTP53変異予測のために17p欠失検査をおこなう意義について
CLL以外の造血器腫瘍で17p欠失によってTP53変異の存在が推定できる疾患は多くなく、実地診療では骨髄腫とマントル細胞リンパ腫くらいです。これらの疾患で17p欠失例にTP53変異例が占める割合は30%程度なので、マントル細胞リンパ腫では、 欠失ではなく変異を調べることが推奨されています。骨髄異形成症候群や急性骨髄性・リンパ白血病などでは、疾患特異的な TP53変異と関係する染色体・遺伝子異常があります。造血器腫瘍「一般」でのp53異常(17p欠失とTP53遺伝子変異)、 そして TP53遺伝子欠失と変異の分子生物学・治療学上の違いについて、講演を依頼されることも多いのですが、40分〜1時間近くの内容になります。
もちろん医科学的なディスカッションはウェルカムです。
2020年2月18日
医学部4年生血液学講義リスト
〜医学部4年生血液病学講義デジタルデータについて〜
2019年度血液病学の試験が終了しましたので、ホームページからのデジタルデータ(講義PDF資料)のダウンロードは終了しますが、希望者は医局(総合研究棟3F)までご相談くだされば、個別に対応いたします。 講師からの協力が得られた講義スライドは以下です。
1.「血液病学総論」、「再生不良性貧血」、
「慢性白血病」、「骨髄増殖性腫瘍」、
「低悪性度リンパ腫」
(小島研介先生)
2.「骨髄異形成症候群」、「出血性疾患」
(砥谷和人先生)
3.「高悪性度リンパ腫」
(佐伯恭昌先生)
4.「血栓性疾患(DIC/TTP/HUS)」
(福島県立医科大学血液内科学講座 池添隆之先生)
2020年2月18日
2019年度血液病学は、本・追試験までで全員合格しました。本試験の平均点は 78.6点(中央値 82点)、最高点は96点でした。
2020年2月9日
2月9日放送のおらんくの大学病院(KUTV テレビ高知)で、高知大学血液内科が紹介されました。撮影にご協力くださった皆様、ありがとうございました。
2020年2月8日
DICseminar
高知大学第三内科OBで福島県立医大血液内科教授の池添隆之教授を高知にお迎えして、高知県DIC診療について考える会を開催いたしました。DIC, VOD/SOSの病態理解とともに、早期診断・病勢把握マーカー候補とその論理基盤を、わかりやすく教えていただきました。 臨床例の検討では、高知医療センター血液内科・輸血科の谷勝真先生が、後天性第V因子インヒビターという、稀かつ診断・治療の難しい疾患に対するアプローチをご提示くださり、大変に勉強になりました。
2020年2月4日
高知大学皮膚科学教室と合同で勉強会を開催いたしました。愛知県がんセンター血液・細胞治療部部長 山本一仁先生を講師にお迎えして、 末梢性T細胞リンパ腫における治療戦略についてご講演いただきました。まだ満足できるレベルの標準治療が確立されていない現状ですが、新たな治療薬が開発されつつあります。
2020年1月31日
Daratumumab MM
高知県リンパ増殖性腫瘍セミナーが開催されました。高知大学検査部副技師長の朝霧正先生が「医学生・研修医のための血液細胞観察のポイント(リンパ系・形質細胞編)」を、 わかりやすく教えてくださいました。座長の高知赤十字病院診療部長 溝渕樹先生がご指摘くださいましたように、血球形態学は数時間で結果を得ることができ、しかも背景の遺伝子異常まで想定できる、 今もって重要な技術です。
続けて、兵庫医科大学病院血液内科講師 吉原哲先生が、抗体治療薬時代の最新の多発性骨髄腫診療アルゴリズムを、とても理論的にご講演くださいました
2020年1月23日
CML座談会
慢性骨髄性白血病研究の第一人者のひとりである佐賀大学医学部の木村晋也教授を高知にお迎えして、高齢者慢性骨髄性白血病の最新の治療戦略についての座談会を開催しました。 小島研介教授が司会を、当科の佐伯恭昌助教と高知医療センターの町田拓哉先生がディスカッサントを務め、非常に活発で有意義な議論がなされました。
2020年1月10日
高知造血器腫瘍セミナーの一般講演の写真
国立がん研究センター東病院の南陽介先生をお迎えして、化学療法時代のAML予後不良因子である変異FLT3を標的にした治療戦略についての講演会を開催しました。 その中で、中村真先生先生が FLT3遺伝子変異解析の意義を概説しました。綺麗にまとめられた、素晴らしいプレゼンテーションでした。
2020年1月9日
10,000ページビュー到達しました! 県内からのアクセスはおよそ 1/3で、国内は関東、関西を中心に38都道府県、そして海外からも幅広くアクセスいただいています。
2020年1月1日
2020年は子年
あけましておめでとうございます。引き続き医局員ともども精進して参りますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。 おかげさまで 2019年10月29日のホームページ開設後 2ヶ月で ~9,000のページビューをいただきました!
高知大学医学部血液内科学講座・教授 小島研介
2019年12月25日
医学部3年生内科学総論「リンパ節腫脹」(12/25/2019、小島研介先生作成)のスライド抜粋ハンドアウトをダウンロードできるようにしました。パスワードは講義でお示しします。

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2019年12月21日
広島血液腫瘍セミナーの写真
小島研介先生が、広島大学教授 一戸辰夫教授にご招聘いただいた広島血液腫瘍セミナーで、骨髄腫など造血器腫瘍の分子標的治療時代における p53、について講演をおこないました。 特別講演2の講師をなさった京都府立医大血液内科名誉教授 谷脇雅史先生は高知のご出身ということで、講演後、ひとしきり盛り上がりました。
谷脇雅史先生、広島赤十字原爆病院血液内科部長 麻奥英毅先生、そして広島大学の先生方とご一緒に撮影した記念写真です。
2019年12月17日
小谷重光先生撮影の写真
高知市の土佐御苑で、高知大学第三内科(現 呼吸器・アレルギー内科と血液内科)の令和元年同門忘年会が開催されました。大学および関連病院の医師、医療スタッフが集まって、お互いに一年の苦労をねぎらい、楽しい時間を過ごしました。
第三内科の同門で、岡山県和気町で「小谷医院」を開業されておられる小谷重光先生は、「第10回あなたが選ぶ屋久島・口永良部島写真コンテスト2019」で、見事佳作に選ばれました。
http://www.yakusugi-museum.com/yakushima-photo/500-contest-2019.html
高知市内で「たかさきクリニック胃腸科内科」(http://endoscopy.jp/index.html)を開業されておられる第三内科OBの高崎元宏先生からは、2016高知ジャズフェスタのライブ録音CDをご紹介いただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=iPb2z9V4g4M
http://endoscopy.jp/jazz/
旧第三内科には、多士済々の先輩がおられます。
同門の先生方、来年も引き続きどうぞよろしくお願いします。
2019年12月7日
米国MDアンダーソンがんセンター白血病科分子標的治療部同門会
小島研介先生が以前、准教授として勤務されていた米国MDアンダーソンがんセンター白血病科分子標的治療部(Andreeff主任教授)の同門会が 米国血液学会会期中のオーランドで開催されました。小島研介先生は、恩師の Andreeff主任教授、教え子で同部門に留学中の西田有毅先生、講師の石澤丈先生、そして 米国内外で活躍している多くの仲間と旧交を温めてきました。国際学会は最先端の医学知見を日本、そして高知に導入するのみならず、プロフェッショナルな医師、研究者の ネットワークの構築にも重要な役割を果たします。
2019年12月3日
高知大学医学部附属病院 血液内科が、日本血液学会「新」専門医制度の専門研修認定施設に認定されました。
2019年12月1日
日本内科学会四国地方会が高松で開催されました。研修医の江田先生、山形先生が素晴らしい発表をおこなうとともに、江田先生が研修医奨励賞を受賞しました。 佐伯先生は、堂々とした風格でセッション座長を務めました。
指導にあたられた多くの先生方、ありがとうございます。
  • 日本内科学会四国地方会の写真
2019年11月30日
第106周年岡山大学第二内科開講記念講演
小島研介先生が、第106周年岡山大学第二内科開講記念講演会において講師を務めました。
「Explore, Dream and Discover !」というタイトルで、イラスト、ゲーム・プログラミングなど雑多な話題から、医学については臨床、研究、教育まで、幅広く、数多くのエピソードを交え、面白く夢のあるお話しをされました。 誠実な人柄と情熱的な研究マインドに感銘を受けた、との声が、若い医師より多く聞かれました。
2019年11月26日
医学部4年生講義で、レジュメのペーパーレス化(紙 vs PDF)についてのアンケートをおこないました。 紙 (30%)、紙とPDF両方 (16%)、PDF (50%)、どちらでもよい (4%)と、多様なご意見がありましたので、本年は今まで通り紙のレジュメを基本として、 小島研介先生の講義を中心に、一部はPDFダウンロードできるようにします。
個別のご意見への対応は以下です。
・KULASにアップロード希望します:KULASは容量制限 (5M/ファイル)が厳しいのすが、次年度考慮します。
・講義資料を早めに欲しいです:教授を含め、半年以内着任の講師が多いので苦労しています。次年度は改善します。
・以前の講義のレジュメも掲載してほしいです:対応できるものは、します。
2019年11月18日
MD Anderson Cancer Centerの二井 偉暢先生(現九州大学特任講師)、石澤丈先生、Michael Andreeff先生と、小島研介先生との共同研究が、Leukemia誌に掲載されました。
白血病新規分子標的治療薬として期待されるONC212が、Gタンパク質共役型受容体であるGPR132、及びintegrated stress response(ISR)を活性化させることで白血病特異的にアポトーシスを引き起こすことを明らかにしています。
Nii T, et al. Imipridone ONC212 activates orphan G protein-coupled receptor GPR132 and integrated stress response in acute myeloid leukemia. Leukemia. 2019 May 24. doi: 10.1038/s41375-019-0491-z.
2019年11月18日
MD Anderson Cancer Centerの石澤丈先生、Michael Andreeff先生と、小島研介先生との共同研究が、Cancer Cell誌に掲載されました。
ミトコンドリアプロテアーゼの一つであるClpPを過剰活性化することで起こる ‘mitochondrial proteolysis’が、新規がん治療戦略となりうることを明らかにしました。世界初のClpPアゴニスト、imipridone (ONC201, ONC212)を同定しました。ImipridoneがClpPに非共有結合し、アロステリックにプロテアーゼ活性を過剰活性化する機序を解明しています。
Ishizawa J, et al. Mitochondrial ClpP-Mediated Proteolysis Induces Selective Cancer Cell Lethality. Cancer Cell. 2019;35:721-737.
2019年11月9日
ブリナツモマブ役務者集合写真
小笠原史也先生が、岡山市で開催された急性リンパ性白血病エキスパートミーティングで、急性リンパ性白血病治療の新時代を切り開くブリナツモマブ*の有効性と安全性、耐性機序について、パネリストのひとりとして発表と討議をおこないました。司会の松岡賢市准教授(岡山大学)、コメンテーターの前田嘉信教授(岡山大学)と小島研介教授、そして他のパネリストとの活発で有意義な議論を通して、最新の医学知見を共有しました。
*ブリナツモマブはCD19とCD3に二重特異性を有する抗体で、CD19を発現する白血病細胞にT細胞 (CD3を発現します)を結合させて、免疫機序による抗腫瘍効果を誘導します。2019年11月9日時点では、再発・難治性のB細胞性急性リンパ性白血病に対して、承認が得られています。
2019年11月5日
大学に限らず、高知県で血液診療に携わりたい医師を募集しています。高知大学と市内外の基幹病院は血液診療ネットワークを構築してゆきますので、研修医から専門医医まで、多様なキャリアパスをサポートできると思います。ご興味のおありの医師は、高知大学医学部代表(088-866-5811)もしくはメール(im82@kochi-u.ac.jp)で、血液内科学講座医局にご連絡ください。ご訪問、ご見学も大歓迎です。
2019年11月1日
高知県悪性リンパ腫セミナーが40名近くの、今回も多くの聴講者をお迎えして開催されました。最初に近森病院部長 上村由樹先生による、悪性リンパ腫診療の現状をコンサイスにまとめてくださったイントロダクションにひき続いて、高知医療センター血液内科・輸血科副医長 岡 聡司先生が白血化濾胞性リンパ腫についてご施設の治療経験を踏まえて、治療戦略を明快にまとめてくださいました。特別講演は岡山大学病院血液・腫瘍内科の遠西 大輔先生をお迎えしました。リンパ腫の病因、免疫微小環境の最新医学を、非常にわかりやすく教えていただきました。最後に高知赤十字病院診療部長 溝渕 樹先生が、本日のキーポイントと将来の診療展開を、丁寧に解説くださいました。
高知県では、医療者の強い血液診療パートナーシップを構築してゆきます。セミナー・勉強会でも、職種や専門分野によらずに医療者・医学生が気軽に参加できる、オープンでフレンドリーな雰囲気を醸成してゆきます。
遠西 大輔先生は本日 11月1日付けで、岡山大学病院ゲノム医療総合推進センター 准教授にご昇任なさいました。おめでとうございます! 中四国の血液内科診療・医学を発展させてゆく仲間として、大変に嬉しく思います。
2019年10月29日
〜ホームページ開設にあたり、教授・科長 小島研介よりご挨拶〜
血液内科学講座は新規に開設された講座で資産がなく、譲渡してもらったデスクと会議テーブルからスタートしましたが、限られた予算で教授室・医局のデスクセットをひとつひとつ揃えてゆく「無から有を設計する」過程は、非常にエキサイティングでした。
このホームページもその産物です。コストを大きく削減しながら貧乏臭さを払拭する試みが、自作のイラストを利用するというものでした。幸いホームページ作成資金が工面できたので、今日の開設に至ったわけです。
奨学寄附をいただきました以下の企業に感謝いたします。
アステラス, 第一三共, 協和キリン
エーザイ, サノフィ, MSD株式会社, 武田薬品工業
旭化成, 中外製薬, 大塚製薬, 帝人ファーマ
2019年10月29日
2019年度の、医学部生・大学院生講義・実習の日程と内容を掲載します。

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2019年10月29日
高知大学医学部血液内科学講座のホームページが公開されました。
今の時代、ホームページは必要でしょうということで、非常にご多忙のなか、発案、構成からコンテンツ作成まで、すべて小島研介先生が担当してくださいました。将来はホームページを手伝ってくれる、若い先生が入ってくれるといいですね♩
2019年10月18日
砥谷和人先生が高知県リンパ系腫瘍研究会の一般講演で、イキサゾミブ自験例をまとめて発表しました。臨床試験では条件の揃った患者集団での有効性や安全性を調べますが、それをそのまま人口の減少と高齢化が他県に先行している高知県での医療に当て嵌めることはできませんから、リアル・ワールドの知見は非常に重要です。
2019年10月12日
第81回日本血液学会学術集会(東京)で、小島研介先生が慢性リンパ性白血病、マントル細胞リンパ腫の分子異常と標的治療戦略について、セミナー講師をつとめました。分子標的治療の進歩とともに造血器腫瘍の耐性機序としてp53異常がクローズアップされるようになっています。日米での経歴を生かした、基礎と臨床を有機的に結びつける小島先生のセミナーは、多くのphysician scientistより高い評価を受けております。
2019年10月5日
第27回高知県骨髄移植講演会&ドナー登録会が、高知県立追手前高等学校芸術ホールで開催されました。大学病院からは、谷口亜裕子先生、薦田史看護師さんが、それぞれ移植医療と看護についてわかりやすく解説しました。
2019年10月4日
研修医の江田先生の写真
研修医の江田先生が、院内キャンサー・ボードでリンパ腫例を発表しました。発表から質疑応答まで非常に綺麗にこなしました。中谷優先生のサポートコメントも的確で、充実した議論となりました。
2019年9月13日
高知造血器腫瘍セミナーの一般講演の写真
小笠原史也先生が、高知造血器腫瘍セミナーの一般講演で、骨髄腫のポマリドマイド治療について発表しました。緻密に構成された素晴らしいプレゼンテーションと、堂々とした質疑応答でした。
2019年9月6日
大本英次郎先生と小島研介先生の写真
小島研介先生が山形市で、骨髄腫ベーシック・セミナー(myeloma basic seminar)をおこないました。骨髄腫をはじめとする造血器腫瘍の病勢進展における p53の役割を、疾患ごと違いと共通点にフォーカスしてお話しされました。山形県立中央病院血液内科科長の大本英次郎先生は、小島研介先生の学位指導をなさった恩師の先生です。
2019年9月1日
高知大学血液内科のロゴ
高知大学血液内科のロゴができました。イラスト好きの小島研介先生の作品です。青い部分が「高」で、赤血球が「血=知」をイメージしています。
2019年9月1日
中村真先生が、血液内科学講座助教として着任しました。
2019年8月31日
高知大学医学部名誉教授(第三内科初代教授) 三好勇夫先生と、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科血液・膠原病内科学分野教授 石塚 賢治先生をお迎えして、成人T細胞性白血病についての講演会が開催されました。47名という多くの参加者、高知大学旧第三内科の諸先生も多くお集まりくださり、学術交流とともに旧交を温める素敵な機会になりました。
  • 成人T細胞性白血病についての講演会の写真1
  • 成人T細胞性白血病についての講演会の写真2
2019年8月22日
谷口亜裕子先生が日本がん免疫学会総会で、’A phase I clinical study of WT1 immunotherapy against myelodysplastic syndrome’のタイトルでポスター発表をしました。高知大学医学部免疫学教室(宇高恵子教授)との共同研究です。
2019年8月11日
小島研介先生の高知大学教授就任祝賀会が、岡山大学第二内科同門会の主催で開催されました。100名を越える先生方がお集まりくださり、大変盛況な会となりました。
  • 小島研介先生の高知大学教授就任祝賀会の写真1
  • 小島研介先生の高知大学教授就任祝賀会の写真2
  • 小島研介先生の高知大学教授就任祝賀会の写真3
  • 小島研介先生の高知大学教授就任祝賀会の写真4
  • 小島研介先生の高知大学教授就任祝賀会の写真5
2019年8月10日
佐賀大学血液・腫瘍内科医員の城戸口啓介先生が、小島研介先生の指導のもと、ドイツ血液学会雑誌であるAnnals of Hematologyに、急性転化として発症したCMLとPh陽性AMLの鑑別について、Letter To The Editorとして報告しました。
2019年7月6日
小島研介先生が慢性リンパ性白血病の全国講演会(東京)で 、p53をバイオマーカーにした白血病治療戦略についてのセミナー講師を務めました。
2019年6月30日
日本リンパ網内系学会が島根県松江市で開催されました。
English symposium ‘Chronic lymphocytic leukemia’で、小島研介先生が座長を務めました。プレゼンターの Dr. Jan Burgerは、小島研介先生のMDアンダーソンがんセンター白血病科の同僚です。また、研修医がポスター発表をしました。
2019年6月17日
高橋功先生・依光聖一先生・小島研介新教授の写真
高知県立中央病院(現高知医療センター)で高知県の血液診療を発展させてこられた高橋功先生、依光聖一先生と、小島研介新教授です。90年代後半、小島研介先生は愛媛県立中央病院に在職されていましたが、当時、愛媛県立中央病院(原雅道先生、小島研介先生)と高知県立中央病院(高橋功先生、依光聖一先生)は、非常に親密な血液診療連携をおこなっておりました。
2019年6月15日
佐伯恭昌先生が、血液内科学講座助教として着任しました。
2019年6月1日
三好勇夫名誉教授と小島研介新教授のお写真
高知大学医学部第三内科(血液・呼吸器内科)の初代教授、三好勇夫名誉教授と、
その系譜をつぐ小島研介新教授のお二方のお写真です。
2019年6月1日
小島研介先生が、血液内科学講座教授として着任しました。

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