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内分泌・糖尿病内科では、現在患者数が急増している生活習慣病のトータルケアを目指しています。すなわち、腎炎や慢性腎不全などの腎臓病、下垂体、副腎、甲状腺などの内分泌疾患、糖尿病を代表とする代謝疾患や高血圧症を含めた生活習慣病・メタボリックシンドローム、関節リウマチをはじめとする膠原病の診療を行っています。
糖尿病、脂質異常症、痛風、肥満症、その他の代謝異常症、高血圧、甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病、甲状腺癌など)、下垂体疾患(下垂体機能低下症、クッシング病、先端巨大症、プロラクチノーマなど)、副腎疾患(クッシング症候群、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫など) 副甲状腺疾患(血中カルシウムに異常をきたす疾患)
教授2名、准教授1名、講師1名、助教5名、医員3名程度により診療を行っています。
外来は火曜日(外来診察医4名)および木曜日(外来診察医4名)に行っています。また、月曜日は1名、火曜日は2名、木曜日は2名、金曜日は2名の診療医が新患以外の予約患者さんの診察に当たっています。入院の患者さんについては、各主治医、指導医および研修医により複数体制で治療を行っています。週1回の教授回診を行っており、診断や治療については主治医、指導医以外に専門医も含め検討して方針を決めています。また診断や治療の難しい症例については、全員で討議の上で治療方針を決定しています。
糖尿病などの代謝疾患、肥満症、高血圧、内分泌疾患など幅広い領域の疾病に対して、丁寧な診断・治療を行っています。この領域の疾患は生活習慣の改善が重要な場合が多く、医師、看護師、管理栄養士などによるチーム医療を重視した療養指導を実践しています。糖尿病や肥満症に対しては教育プログラムを用いた教育入院を実施しています。
糖尿病などの代謝疾患、肥満症、高血圧、内分泌疾患の全てに対処できます。これらの慢性疾患に対しては、長期間にわたる継続的な診療や、疾患の進行度に応じた診療なども求められますが、一人一人の患者さんを丁寧に診ていくことでこれらを実現しています。
時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
午前 | 〔予約〕 岩崎 泰正(特任教授) |
藤本 新平(教授) 田口 崇文(講師) 平野 世紀(助教) 船越 生吾(助教) |
藤本 新平(教授) 西山 充(保健管理センター・教授) 岡﨑 瑞穂(助教) 船越 生吾(助教) |
〔予約〕 田口 崇文(講師) 天野 絵梨(助教) |
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午後 | 〔予約〕 近江 訓子(特任助教) |
〔予約〕 平野 世紀(助教) 高田 浩史(特任助教) |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
内分泌・甲状腺外来 | 内分泌・甲状腺外来 糖尿病・代謝外来 肥満外来 |
内分泌・甲状腺外来 糖尿病・代謝外来 肥満外来 |
内分泌外来 糖尿病・代謝外来 |
内分泌疾患の診断に必要不可欠な検査です。内分泌ホルモンの分泌を刺激または抑制した際のホルモン値の推移をみることにより、どのような病態にあるのかを判定します。
甲状腺に腫瘍がある場合にそれが悪性であるかどうかを判定する検査です。超音波にて確認しながら細い針を用いて甲状腺腫瘍部から細胞を吸引し、悪性細胞が含まれているかどうかを顕微鏡で精査します。細い針を用いるので痛みはほとんどなく、出血や感染などの合併症もまず起こりませんが、原則として一泊入院して検査していただくことにしています。
当科で扱う疾患は生活習慣を起因とすることが多いため、医師や看護師、栄養士、理学療法士による患者教育にも力を入れています。
糖尿病や脂質異常症
現在非常にたくさんの種類のものがありますが、当科では個々の病態を詳細に把握した上で、経験豊富な医師がきめの細かい処方をしています。日々更新される薬剤の新しい臨床的知見も柔軟に取り入れながら、現場の診療に当たっています。
内分泌疾患
診断が確定すれば病態や全身状態などに応じて、内科的な薬物療法や外科的な手術療法あるいは放射線療法などを選択します。内科的治療を選択した場合には、当科にて内分泌専門医が薬物療法を施行します。学会などで得られた最新の治療法も常に反映できるような体制をとっています。外科的治療や放射線治療を選択した場合でも内分泌専門医による経過観察が必要であり、当科にて継続的に診療しています。
糖尿病の治療においては、食事療法、運動療法および生活習慣の改善が非常に重要ですが、これらを2週間の入院で施行するプログラムです。糖尿病専門医、栄養士、薬剤師、理学療法士、臨床検査技師による講義・実技指導や学習ビデオなどで構成されており、非常に充実した内容となっています。
肥満者を対象として食事療法、運動療法、行動療法などによる減量、および医師による肥満治療に関する講義・教育を2週間の入院で施行するプログラムです。外来でも医師による減量指導や栄養士による食事指導、理学療法士による運動指導などを施行して、生活習慣の改善を計るようにしています。
グルコース持続モニターを用い血糖変動を把握した上で適切な治療を選択しています。インスリン注入ポンプを用いた持続注入療法を実施しています。
糖尿病発症の原因として、頻度は少ないですが遺伝子異常を起因とする場合があります(ミトコンドリア遺伝子異常、MODY、インスリン受容体遺伝子異常など)。患者さんより同意が得られれば、DNA解析を施行することにより、これらの遺伝子異常を特定することができます。少量の血液からDNAを抽出することで検査が実施できます。