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コラム -医療情報提供-

喫煙の害と禁煙のすすめ

<喫煙の害>
タバコの煙には4000種類以上の化学物質が含まれ、250種類以上が有害物質です。なかでも、タール、ニコチン、一酸化炭素は3大有害物質と呼ばれています。
喫煙が肺の病気に大きく関わっていることはみなさんご存知と思いますが、肺の病気以外にもたくさんの病気(たとえば、様々な臓器の癌など)が喫煙関連の病気だと分かっています。 タバコは喫煙者だけの問題ではありません。副流煙の中には有害物質が多いものでは主流煙の100倍含まれているといわれています。また、タバコから排出されたタールは服や壁、エアコンに付着し、タバコを吸っていない時でも有害なガスを出し続けます。これをサードハンドスモークと言います。家族全体の問題として協力して解決していくことが大切です。
<禁煙のメリット>
禁煙すると、喫煙関連の病気の発症率をさげることができるだけでなく、呼吸器症状(咳や痰、呼吸苦)が軽減します。肌の調子も回復します。味覚がもどり、食べ物も美味しいと感じます。部屋や服ににおいがつかなくなり、快適に過ごせます。金銭的なメリットもあります。
<世界、日本のながれ>
喫煙による様々な害を防ぐために、世界規模で取り組みがすすんでいます。喫煙を少しでも減らそうというのが現在の主流です。
<禁煙外来>
禁煙をするにあたって、ニコチン依存症が最大の敵です。ニコチンの作用は、タバコを吸うことでニコチンが脳にある受容体にくっついて、ドパミンという快感を生む物質を出します。今まで長年喫煙を続けてきた方は、禁煙をするとニコチンの作用がなくなるので、いらいらしたり、落ち着かなくなり、また吸いたくなります。これをニコチンの離脱症状といいます。離脱症状は一定期間禁煙を続ければ消失します。そこで、その期間だけ禁煙を手助けする治療として禁煙外来があります。飲み薬や貼り薬でニコチンの離脱症状を抑え、禁煙を成功に導きます。ただし、気をつけなくてはいけない副作用もあり、医師の管理が必要な治療ですので、まずは禁煙外来のある病院に相談してください。そして、一番大切なことは本人の禁煙するという強い意志です。家族や医師に禁煙を宣言し、薬の手助けをかりて禁煙を成功させましょう。


◎ 著者プロフィール
氏名:穴吹 和貴(アナブキ カズキ)
所属:高知大学医学部附属病院 呼吸器内科
役職:

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