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コラム -医療情報提供-

お薬の正しい保管方法について

 お薬が家に全く無い、という方はあまりいらっしゃらないかと思います。
 みなさんはそれらのお薬をどのように保管すれば良いかご存じでしょうか。
まず、「どこに」保管すれば良いかについてですが、
特に指定の無いものについては、「直射日光を避けて、なるべく湿気の少ない、涼しい場所」そして「子供の手の届かない場所」にお薬を保管してください。「子供の手の届かない場所」についてですが、子供に限らず、家に認知症の方や判断力に問題がある方がいらっしゃる場合は、誤ってお薬を飲んでしまうことがあるので注意が必要です。

次に「どうやって」保管すれば良いかについてですが、
「お薬の説明書に従って、その包装のまま、説明書をつけて、他の物と区別して」保管しましょう。お薬の説明書には飲み方だけでなく保管方法についての記載もあります。お薬によっては光や湿気にとても弱い薬もあるので、服用するまで包装から出してはいけないものもあります。お薬の服薬方法や使用方法がわからなくなるのを避ける為にも、説明書は捨てずにとっておくことが大切です。
また、「他の物と区別して」保管することについてですが、
例えば、容器を入れ替えて保管すると間違ってお薬を飲んでしまう危険があります。また、ご家族の間で病院で貰ったお薬が混ざることのないように注意が必要です。

最後に、「いつまで」保管すれば良いか、ですが、
病院で受け取ったお薬の場合、受け取った日数分を期限として服用するのが一番安心です。お薬の使用期限は未開封で適切な場所に保管された状態での期限です。薬が変色したり、錠剤が崩れたり、粉薬が湿気を帯びて固くなっていたら、服用すべきではありません。期限が分からずに、このまま飲んで良いか不安な場合には、自己判断せずに、薬を受け取った医療機関に相談するようにしましょう。医療用の点眼薬や軟膏は開封したら1ヶ月で使い切って下さい。容器に書いてある使用期限は未開封の状態でのお話です。また、飲み忘れたお薬や使わなかったお薬が家にたくさん余っている場合は、かかりつけの薬局に相談するのもよいでしょう。
災害時備蓄用のお薬をお持ちの方は、定期的に入れ替えが必要ですので、病院を受診し新たにお薬が処方されたら入れ替えを行うようにして下さい。いざというとき困らないように、説明書をよく読み、指示に従ってお薬を大切に保管しましょう。


◎ 著者プロフィール
氏名:野村 政孝(ノムラ マサタカ)
所属:高知大学医学部附属病院 薬剤部
役職:薬剤師

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