高知大学医学部附属病院

皮膚科

佐野 栄紀 教授

昭和58年 愛媛大学医学部卒業 大阪大学附属病院研修医(皮膚科)
昭和59年 大阪大学大学院医学研究科入学(皮膚科)
昭和63年 同卒業 医学博士
       米国アルバートアインスタイン医科大学留学
平成4年  市立堺病院皮膚科医長
平成6年  大阪大学医学部皮膚科助手
平成11年 大阪大学医学部皮膚科講師
平成15年 米国テキサス大学MDアンダーソンがん研究所准教授
平成16年 財団法人住友病院皮膚科部長
平成17年 大阪大学講師大学院医学研究科(皮膚科学)
平成18年 大阪大学助教授大学院医学研究科(皮膚科学)
平成19年 高知大学医学部皮膚科教授

■セールスポイント■
私、佐野栄紀(さのしげとし)は平成19年4月1日に高知大学医学部皮膚科学講座の3代目教授に就任いたしました。皮膚病はとても幅が広く疾患の種類もたくさんあり、原因の不明な疾患が多いため経験に頼るといった安き治療法に流れる傾向があります。当科においてはできうる限り初心に立ち返り疾患の成り立ちの追究をいたします。根源的な病気の本質を考えることなくして進歩はありません。このように、我々はいかなる皮膚疾患に対しても「決して諦めない」覚悟で臨みます。そして地域の基幹病院として責任を果たし高知県そして日本のために貢献するのが努めと考えます。

■就任してから講座を変更した内容■
・新規治療法についての臨床研究を開始        ・皮膚エコー導入
・乾癬専門外来開設                     ・皮膚科の各種研究会立ち上げ
・膠原病専門外来開設                   ・研究環境の充実
・アトピー外来開設(予定)                 ・教室員の意識改革
・紫外線照射装置の充実

■診療科紹介■
皮膚、体表粘膜、毛髪、爪に起こるすべての病気を診療します。
・アトピー性皮膚炎をはじめとする湿疹、乾癬、天疱瘡などの水泡症
・膠原病、薬疹、白斑、脱毛症、皮膚腫瘍、遺伝性皮膚疾患、熱傷
・とびひ、ヘルペス、イボなどの皮膚感染症全般
・にきび、色素沈着にピーリングイオン導入療法、刺青、肝斑に対するレーザー治療

■特徴ある治療法■
細胞内シグナル分子Stat3を標的とした乾癬、日光角化症の臨床治験を開始しました。我々は、表皮細胞のStat3の活性化が乾癬、あるいは表皮性発がんに関与していることを発見しました。これを応用してStat3の阻害効果が高いSTA21を含む軟膏を用いた臨床研究を開始いたしました。将来、これが新たな難治性皮膚病の分子標的薬剤になりうるものと期待されます。


様々な皮膚疾患で紫外線療法が有効です。我々は、PUVA(外用PUVA、入浴PUVA)、あるいはnarrow band UVB(全身照射型、エキシマレーザー)など、最新の機器を用いた世界最高水準の紫外線療法を提供いたしております。また、真皮、皮下脂肪を首座とする病変についても紫外線療法が効果的な症例があり、積極的に導入しております。


悪性黒色腫、皮膚リンパ腫などを対象に免疫療法を開始します(WT1ワクチン免疫療法)。当大学免疫学教室の開発した新たな免疫療法であり、腫瘍細胞のみを攻撃するキラーTリンパ球を誘導できます。脳外科領域、泌尿科領域のがんなどで有効性が確認されています。皮膚科では悪性黒色腫、皮膚リンパ腫の患者さんを対象に導入予定です。

■私への連絡方法■
TEL:088-880-2363  FAX:088-880-2364  Mail:sano.derma@kochi-u.ac.jp  秘書名:平田

■診療の依頼・紹介の連絡・相談方法■
地域医療連携室 TEL:088-880-2773  FAX:088-880-2774  Mail:ir10@kouchi-u.ac.jp

■私の外来診療日■
月曜午前(初診、再診外来)、月曜午後(乾癬外来)、木曜午前(初診、再診外来)

■科の診療曜日■
月曜日〜金曜日 毎日

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