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総合研究センター:動物実験施設

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動物実験施設は、医学部における生命科学の研究と教育の発展に資することを目的に設置されています。動物実験を実施するには、良質な実験動物の使用と動物福祉への配慮が不可欠です。したがって動物実験施設では、適正な飼育環境の維持、科学的に十分吟味された実験動物の提供、新たな実験動物の開発・作製への支援、受精卵凍結による実験動物の系統保存、実験動物と動物実験に関する最新情報の提供、動物実験手技の講習と技術支援、実験動物に対する倫理的な取扱いについての教育・啓蒙、実験動物に関する研究などの活動を通じて医学部における生命科学の研究と教育の支援を行っています。

研究室紹介

動物実験は、医学・生命科学の発展、人類の福祉向上に大きく貢献している。一方で、動物の尊い命の犠牲に上に成り立っているも事実である。高知大学では、動物実験を適正に行うため、「動物の愛護及び管理に関する法律」、「研究機関等における動物実験等の実施に関する基本指針」、「動物実験の適正な実施に向けたガイドライン」などに基づき、平成19年に「高知大学動物実験管理規則」を制定した。本施設では、この規則のもと、本学における実験動物の適切な飼育管理、施設利用者に対して関連法規・動物福祉・倫理についての教育訓練、動物実験委員会や動物実験自己点検・自己評価委員会の運営、そして、動物実験計画書の審査等を行っている。また、動物の苦痛軽減を目的に利用者の動物実験手技向上を目指し、動物実験技術講習会を定期的に開催している。さらに、施設ではさまざまな動物実験技術を導入し、利用者からの多様な要望に応えている。

その他、共同利用施設として学内外における研究支援や受託研究・試験にも取り組んでいる。

  1. 遺伝子組換えマウスの作製と解析
  2. マウスの体外受精、受精卵凍結などの生殖工学
  3. ポリクローナル抗体の作製
  4. 非侵襲的な動物用イメージング技術の開発
  5. 実験動物を用いた前臨床研究(再生医療、抗腫瘍など)
  6. 物質機能性評価
  7. 医薬部外品の安全性試験

研究内容

1.遺伝子組換えマウス作製技術の開発

遺伝子組換えマウスを作製するには多くの費用と時間を要する。しかし、最近開発された「CRISPR/Cas9」と呼ばれるゲノム編集技術によって、短時間で容易に作製できるようになった。この技術は新しい技術であり、まだまだ改善の余地がある。われわれはその課題を解決し、より簡便に作製できるよう技術開発を行っている。

2.免疫細胞の分泌機構に関する研究

われわれは、細胞間コミュニケーションを支える情報伝達物質の分泌機構の解明を目指した研究も行っている。分泌小胞と細胞膜との膜融合を制御する「Complexin」とよばれるタンパク質に着目し、免疫系細胞や神経系細胞の情報伝達物質分泌機構の分子メカニズムを解析している。また、遺伝子組換えマウスや疾患モデルマウスを用いて、分泌異常によって引き起こされる疾患の病態解明を行っている。

3.臍帯血幹細胞を用いた脳性麻痺治療の基礎的研究

高知大学医学部附属病院では、臍帯血幹細胞を用いた脳性麻痺治療の臨床研究が始まった。先端医療学推進センターとともに、その治癒効果のメカニズムを解明するため、脳性麻痺モデルマウスを用い解析を行っている。さらに、脳性麻痺に限らない幅広い再生医療に結び付けるため、幹細胞の同定・純化、分化誘導法や体外培養法の確立を目指している。

スタッフ紹介

役職名・所属 氏名 詳細
副部門長・教授 津田 雅之 研究者総覧へ
助教 都留 英美 研究者総覧へ
総合研究センター:生命・機能物質部門 動物資源開発分野 動物実験施設

総合研究センター:生命・機能物質部門
動物資源開発分野 動物実験施設

TEL:088-880-2435

FAX:088-880-2435