EDUCATION

解剖学

研究室紹介

解剖学は、医学の基本的学問として微細構造からマクロのレベルまで人体の構造について追究する学問です。教育では、2年生の人体解剖学、神経解剖学および組織学の講義と実習を担当しています。人体解剖学および神経解剖学では献体されたご遺体を用いて教育を行い、人体の構造と機能を理解するとともに、ご遺体への畏敬の念をもち医師に相応しい態度を身につけていきます。また、より良い医師育成を目指して生命観、倫理観を醸成し、問題解決能力を向上させるよう指導しています。さらに、安心・安全な外科手術を行うために、臨床各科より「外科の手術手技トレーニング」の要請が高まってきており、今後、検討してまいります。組織学では細胞レベルで人体の構造について講義を行い、実習において実際の切片を顕微鏡で観察し、自ら人体構造を総合的に理解することを重視しています。

研究では、脳におけるストレス応答メカニズムの解明を目的として、マウス等の実験動物を用いて分子レベルから行動レベルまで解析しています。DNA修復異常、神経回路形成、社会行動、精神疾患、画像解析をキーワードとして、研究を進めています。

研究内容

当教室の研究の目的は、神経変性、社会行動や学習などの脳高次機能についてマウス等の実験動物を用いて分子生物学、神経解剖学、行動学レベルで統合的に理解することにあります。DNA修復異常症(色素性乾皮症、コケイン症候群等)の臨床症状、特に神経変性の病態解明を目指します。高社会性げっ歯類を用いて、一夫一婦制の絆に関わる神経回路への痛みストレスの影響を解析しています。また、うつ・自閉症スペクトラム障害などストレス性精神疾患の病態解明や治療法開発に向けて関連分子の探索を行なっています。 さらに、神経回路の形成・維持におけるタンパク質多様性の意義、蛍光画像を用いて異なるタンパク質の相互関係を追究しています。

スタッフ紹介

役職名・所属 氏名 詳細
教 授 中根 裕信 研究者総覧へ
准教授 大迫 洋治 研究者総覧へ
准教授 高橋 弘 研究者総覧へ
助教 ZINCHUK Vadim 研究者総覧へ
助教 田中 健二朗 研究者総覧へ
助教 日高 千晴 研究者総覧へ

高知大学医学部 解剖学

TEL:088-880-2584

FAX:088-880-2300

献体の問い合わせ先

高知大学医学部内
一般財団法人 爽風会事務局(総務企画課総務係)
TEL:088-880-2505