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MD-PhDコース

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目的

近年、医学部の研究離れが問題となっています。研究という未来への知的投資を怠ると、将来、わが国の医療水準が低下し、医師の能力も劣化する恐れがあります。これを防ぐために、高知大学医学部医学科では、モチベーションが高く頭脳の柔軟な低学年の三年間に、正課の選択必修科目として「先端医療学コース」を開講しています。先端医療学コース履修者は、先端医療開発研究の現場において研究を体験し、その成果を論文にまとめる訓練を受け、4年生末に「医学研究に必要な基礎学力をもち、特定課題について十分な研究成果を得、研究論文を発表することができる」という評価基準を満たしていれば単位認定されます。

MD-PhDコースは、高知大学医学部医学科の卒業生で、先端医療学コースを履修した者が、卒後、大学院博士課程医学専攻においてさらに研究を深化発展させるためのコースです。MD-PhDコースでは、高度な専門知識に加えて広い視野をもつ医師・医学研究者を育成します。研究成果を世界に発信し、評価を受けるために必要なグローバルコミュニケーション能力を鍛錬します。グローバルコミュニケーション能力には、単に英語の会話や読み書きが出来るだけではなく、物事を論理的に考え発信することができる能力や、多様な考えや文化を理解し寛容する心も含まれます。臨床試験や動物実験に必要なデータマイニング能力と生物統計の知識、スキルも習得します。また、生命倫理やコンプライアンスに関する知識をもち、それを遵守する人格も含めた普遍的能力の涵養を行います。

【コース選択条件】

高知大学医学部医学科を卒業し、かつ「先端医療学コースⅣ」の単位取得していること。

【養成する人材像】

本コースでの教育を通して、以下のような人材を養成する。

  1. 先端医療開発の中核を担う研究者として、他者と協調しながらも主体的に行動できる人材
  2. 柔軟な思考力と深い洞察力によって適切な課題を見出すことができる人材
  3. 高度な専門知識のみならず、他分野に関する関心と豊かな学識をもち、俯瞰的な視点から問題解決ができる人材
  4. 多様な文化・価値観、歴史・社会、自然・環境について理解し、国際的に通用するグローバルコミュニケーション能力を備えた人材

アドミッションポリシー

本学医学部医学科の卒業生のうち先端医療学コースⅣの単位を修得した者で、以下のような人を求めます。

  1. 大学および他の研究機関等において、基礎医学研究者あるいは臨床医学研究者として医学の発展に取り組みたいと思っている人。
  2. 病院および他の医療機関等において、専門医として医学・医療の発展に取り組みたいと思っている人。
  3. 行政機関等において、医療・福祉行政の発展に取り組みたいと思っている人。

履修方法

博士課程共通科目2単位、専攻内共通科目(医学英語演習、バイオインフォーマティクス(Ⅰ)、医学統計学、生命・医療倫理学)5単位、特別研究科目10単位、基礎科目と専門科目は専門分野に応じて生命科学コース、医療学コース、情報医療学コースの授業科目から選択し、基礎科目4単位以上、専門科目8単位以上、また全コース科目の基礎科目もしくは専門科目より1単位以上、合計30単位以上を履修するものとします。

研究指導教員及び主たる研究内容

生命科学コース、医療学コース、情報医療学コースのいずれかの研究指導教員から研究指導を受けることができます。

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