教員および専攻分野

1 流域圏資源科学領域~共生科学コース~

黒潮が育む多様な海洋生物資源を,生物学及び資源科学的側面から教育・研究することを目的としています。特に,海洋生物が有する多様性維持機構及び生物生産過程を,分子・細胞・個体・集団の各レベルで明らかにし,生物群集を安定的かつ持続的に利用する方策をミクロからマクロに至る幅広い視点からとらえることで,資源管理型漁業にとって重要となる科学的かつ基礎的知見を与えます。

(1)生物資源生産分野

黒潮圏における海洋生物の個体群や群集の潜在的な生産力を評価すると同時に,生物多様性の維持機構の特性を明らかにし,生物資源管理のための基礎的知見を得るための教育・研究を行うことを目的とします。そのため,干潟,藻場,サンゴ礁などの各生態系における食物連鎖構造や生物間相互作用等を明らかにしています。

教員名

E-mail

研究内容

木下 泉

muhomatu@kochi-u.ac.jp

黒潮に委ねた魚類の再生産構造とそれに伴う産卵回遊と幼期回遊に関する研究

平岡 雅規

mhiraoka@kochi-u.ac.jp

黒潮沿岸域に生育する大型藻類の生殖生態および生長生理に関する研究

中村 洋平

ynakamura@kochi-u.ac.jp

黒潮沿岸域における魚類の生態に関する研究

伊谷 行

itani@kochi-u.ac.jp

海産ベントスの共生生態学

寺本 真紀

maki.teramoto@kochi-u.ac.jp

遺伝子資源も含めた微生物の利活用

(2)生物構造機能分野

黒潮圏の藻類,昆虫,魚類を含む種々の生物の細胞構造と機能を理解するための基礎生物学的な教育・研究を行ないます。特に,細胞の形態形成と分化のメカニズムを明らかにし,それを調節する細胞小器官の発達,成長因子,環境刺激,ウィルス感染,細胞間相互作用を調べています。

Name

E-mail

Research Field

奥田 一雄

okuda@kochi-u.ac.jp

植物細胞の形態形成に関する研究。特に,藻類の細胞外被の形成と微細構造,及び,細胞骨格系の機能と役割を明らかにする

峯 一朗

mine@kochi-u.ac.jp

巨大細胞性藻類の形態形成の研究。特に,局所的細胞成長における細胞骨格と細胞壁の役割の研究

関田 諭子

sekida@kochi-u.ac.jp

微細藻類の細胞微細構造,形態形成に関する研究。特に,細胞外被の微細構造と形成過程,細胞骨格系の機能と役割を明らかにする

大島 俊一郎

s-oshima@kochi-u.ac.jp

ウイルスの増殖複製と自然宿主内での病態に関わるRNA並びにDNAウイルスの保有する遺伝子の役割を明らかにする。最終的な目的は,宿主細胞内でのウイルス遺伝子発現を制御する分子メカニズムを明らかにすることである

原田 哲夫

haratets@kochi-u.ac.jp

黒潮圏に住む子供たちの生活リズムと睡眠習慣に関する研究-質問紙調査,フィールド実験,介入実験

黒潮圏に生息するアメンボ科昆虫(外洋棲ウミアメンボ類を含む)の環境応答・環境適応を中心課題とした,生理生態学的研究

地球温暖化の指標動物としてのアメンボ科昆虫の可能性を追求する基礎・応用研究

櫻井 哲也

tetsuya.sakurai@kochi-u.ac.jp

ゲノム情報科学に基づく遺伝子機能やタンパク質構造などの関係性に関する研究

(3)鯨類資源生態系分野

黒潮圏,特に土佐湾とその周辺海域を対象に,ニタリクジラやイルカ類の分布回遊特性や生活史特性を分析すると共に,これら鯨類と有機的に関係するプランクトン類,ネクトン類,さらに群集性魚類の生態や動態を比較分析し,鯨類とその集団を支える土佐湾海域の豊かな生物資源特性,環境特性とそのメカニズムを解明していきます。

Name

E-mail

Research Field

木白 俊哉

土佐湾とその周辺海域に分布するニタリクジラやイルカ類を主体とした鯨類の資源生態学的研究

一井 太郎

ichii@affrc.go.jp

外洋イカやオキアミ類などのマイクロネクトンの生態およびその捕食者である鯨類、オットセイ類、海鳥類の採餌生態の研究

2 流域圏環境科学領域~共生科学コース~

本領域では,黒潮圏の豊かな海洋及び陸域環境について教育・研究する。環境科学は,自然科学のみならず政治・経済等を含めた人文・社会科学の側面からも総合的に教育・研究することが不可欠な学問領域です。本講座では,黒潮圏の自然科学的環境に対する基礎的研究を行うとともに,それらに対して人類が及ぼすインパクトと環境が被る影響や変動の評価,さらには,そのような自然環境の中で人類がどのように共存していけばいいかといった社会的環境問題を扱います。また,海洋環境の保全と悪化した海洋環境の修復に関する具体的方策とその概念についても教育・研究します。

(1)環境保全分野

黒潮がもたらす特徴的な水域ならびに陸域生態系の構造と機能を,生物学的・環境化学的側面から解明し,黒潮圏の物質循環を分析化学的に解析するための(環境科学に関する)基礎的な教育・研究を行ないます。黒潮圏の生物構成要素が他の生態系とどのように異なるかを理解することで,黒潮生態系全体及び相互に関連しあった各地域における細かな生物保全対策の立案を目指します。また,健全な海洋環境とはどのようなものか,また人為的なインパクトが環境に与えられたときに環境はどのように変化するのかを富栄養化や赤潮発生のメカニズムに関連づけて解明するとともに,その環境改善・修復技術についても教育・研究します。

Name

E-mail

Research Field

深見 公雄

fukami@kochi-u.ac.jp

海洋生態系の物質循環における微生物の役割や相互作用とそれを利用した環境保全・修復に関する研究

蒲生 啓司

kgamoh@kochi-u.ac.jp

黒潮海域内因性物質および外因性環境化学物質との相互作用に関する分析化学的研究

田中 壮太

sotatnk@kochi-u.ac.jp

丘陵地・山地における農耕地・林地の土壌生態系評価

長﨑 慶三

nagasaki@kochi-u.ac.jp

海洋生態系におけるウイルスの役割(存在意義)の解明。新規海産ウイルスの探索と性状解析

(2)環境変動・社会分野

黒潮圏で生活する人間をとりまく環境を,自然・人文社会の両面から総合的にアプローチする。特に,環境変動に対して黒潮流域圏がどのような影響をうけるかを実証的に明らかにすることにより,環境変動に対する黒潮圏の応答を解明します。すなわち,環境変動に関して黒潮圏の気圏・水圏・岩圏が地球科学的にどのような応答を示すかを解明するとともに,社会環境の変化に伴う黒潮圏域の住民生活の過去と未来の様相を分析し,黒潮圏に存在する自然環境や資源の保全と,その有効な活用のあり方を総合的に解明します。

Name

E-mail

Research Field

飯國 芳明

iiguni@kochi-u.ac.jp

条件不利地域における経済構造分析及び産業・環境に関する応用ミクロ経済学的研究

杉谷 隆

sugitani@kochi-u.ac.jp

日本における自然保護活動及び地域振興についての研究

吉尾 寛

hyoshio@kochi-u.ac.jp

中国・明清時代の地域社会,及びその社会経済史的考察をふまえた近代の日中関係論に関する研究(中国語での受験可)

石川 愼吾

ishikawa@kochi-u.ac.jp

河川生態系における植生の動態および河川植物の生活様式に関する研究

新保 輝幸

shinbo@kochi-u.ac.jp

黒潮圏における地域資源・地域環境の最適利用に関わる経済学的研究:環境の経済学的評価と政策分析

加藤 元海

genkai@kochi-u.ac.jp

生命科学や生物学における現象を数学などを用いて理論的に研究

西尾 嘉朗

yoshiro@kochi-u.ac.jp

地震・火山活動や鉱物資源形成に関わる地殻流体の同位体地球化学的研究

堀 美菜

mina@kochi-u.ac.jp

東南アジアにおける水産資源管理制度及び小規模漁業の社会経済学的研究

寄高 博行

yoritaka@kochi-u.ac.jp

海洋表層流の変動メカニズムの解明

宮里 修

miyazato@kochi-u.ac.jp

農耕文化の受容により形成された黒潮沿海文化の研究

3 海洋健康医科学領域~共生科学コース~

黒潮圏は海洋の生物資源以外に気候,海岸を中心とした地形,文化などにおいて健康の基本要素である栄養・運動・休養のすべての面において多くの資源を有しています。本分野では,海洋資源の持っている,あるいはそれを利用した食品の生物活性物質の単離とその構造解明を行ない,これら活性物質の健康増進への応用を目的とします。さらに,病院および医学部・医学研究科と連携して,海洋,黒潮圏の持つ環境資源を健康維持・増進に応用できる人材を育成します。

(1)海洋健康医科学分野

本分野では,免疫と栄養の観点から海洋資源の健康に与える効果を体のしくみの解明を通して教育・研究します。海洋生物を材料として,生体に有益な機能を持つ物質の単離とその構造解明を行ないます。また,黒潮文化圏の豊かな資源に基づいて生産された食材の栄養を食品化学的に解明するとともに,それらを摂食する住民の健康維持管理法を栄養学的に教育・研究します。さらに,海洋生物あるいは食品に存在する機能性分子について,病原体やがん細胞に対する免疫応答機能への影響を調べ,免疫増強効果もしくは免疫抑制効果をもたらす物質の構造と作用機序を解明し,医薬品としての可能性を検討しています。

Name

E-mail

Research Field

久保田 賢

kubota@kochi-u.ac.jp

少子高齢化社会に対応する地域保健・栄養ケアシステムの構築,ならびに食品をはじめとする生物資源の解析を通じた持続型社会の実現に関する研究

田口 尚弘

ttaghchi@kochi-u.ac.jp

動物細胞の分子細胞遺伝学的(染色体)研究

1 人間科学領域~人間科学コース~

人間科学領域は,地域の高齢化あるいは過疎化による地域社会の社会的ネットワークの脆弱化や年齢構成の偏りに起因する様々な問題について,個人と環境や社会のシステムとのあり方や看護・医療のあり方に着目して教育・研究します。これらは,世界でもトップを争う高齢社会の高知県の中山間地域では進行状況が著しく,喫緊性の高い問題です。さらには,今後高齢化が急速に進行することが予測されているアジア諸国の諸問題の解決にもつながります。

(1)人間科学分野

高齢者は,免疫能の低下により,肺炎などを発症する頻度が高い。また,一旦病気になると寝たきりになりやすい。そこで,いつまでも元気ではつらつとした高齢者であり続けるための,食と看護の役割を解明する。さらに,自立度が低下している高齢者に対するQuality of Life(QOL)を高めるケアについて教育・研究する。

また,障がいや疾患をもちながら成長発達する子どもと家族が,自分らしく家族らしく「いきること」を支える看護の役割を教育・研究する。

Name

E-mail

Research Field

溝渕 俊二

mizoshun@kochi-u.ac.jp

黒酵母由来β-グルカンを用いた非特異的能動免疫療法に関する研究

松岡 真里

mmatsuoka@kochi-u.ac.jp

子どもと家族を主体とした小児緩和ケアと看護の役割に関する研究