「コメ」/温暖化とどうつきあうか 一生態系の変化と適応策一
高知県産コシヒカリの1等米比率と2等以下 格付け理由における白未熟粒の割合
高知県における水稲の1等米比率(玄米品質)は近年著しく低下しています(高知地域センターによる)。それとともに白未熟粒の多発が認められます。白未熟粒割合の上昇は、玄米の登熟期間中の高温の影響によるものと考えられます。玄米品質が低下すると、農家収入が減少します。
(PDFファイル)県別の1等米比率はこちら。西南暖地で1等米比率が低い。(農林水産省、2011)
玄米の外観品質

登熟期のデンプン蓄積不足によって白濁部位が発生し、白未熟粒となります。不足する時期によって白濁部位が異なります。

(農林水産省HPより改変)
白未熟粒割合の品種間差異

白未熟粒の発生割合には品種間差異が認められます。高知県農業技術センターで育成された高育70号は高温登熟性の強いふさおとめ、ナツヒカリや高温登熟性が中程度のあきたこまち、コシヒカリより白未熟粒の発生割合が低く、有望な系統です。