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「サンゴ 細胞構造」/温暖化とどうつきあうか 一生態系の変化と適応策一
サンゴのからだの基本構造と高温ストレス時の反応
サンゴは二胚葉動物でポリプと呼ばれるイソギンチャク型の個虫が多数共肉によって繋がった群体を形成します。サンゴのからだは内胚葉由来の胃層と外胚葉由来の皮層から構成されており、内側の胃層の組織に褐虫藻を共生させていることが知られています。サンゴは、褐虫藻の光合成によるエネルギーの一部を利用して生存していますが、様々なストレスによって褐虫藻がサンゴ体内から失われるとサンゴは白化して弱り、死んでしまう場合もあります。
(作成:関田諭子)
この動画は高温処理(30℃)を行ったハナヤサイサンゴのポリプを撮影したもの です。触手部分の胃水管腔(中空部分:上の図を参照)に多数の褐虫藻(茶色の 塊)が回っています。また、口からは褐虫藻が出てきています。これらの褐虫藻は、高温ストレスによって胃層から脱落した褐虫藻です。このように、ストレスによって褐虫藻がサンゴから失われることが分かります。
(撮影:関田諭子)