科研費・基盤研究(A):南極寒冷圏変動史の解読

【研究目的・Research purpose】 高知大学海洋コア総合研究センター:氷床・陸棚・深海底トランセクト

高知大学 海洋コア総合研究センター 高知大学
海洋コア総合研究センター
池原 実
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研究目的

 本研究の目的は,南極寒冷圏(Antarctic Cryosphere)を構成する東南極氷床,海氷,極前線帯,南極周極流,生物ポンプ,ウェッデル循環など(図1)に着目し,第四紀後期におけるそれらの変動を詳細に復元することによって,全球気候システムにおける南大洋の役割を解明することである。特に,大気CO2 濃度変動を駆動する機構として重要視されている南大洋の表層成層化と生物ポンプに着目し,気候変動メカニズムと南大洋の諸現象との相互作用の実態を解明する。


図1.本プロジェクトで解析している海洋コアの採取地点(赤色☆)と南大洋における海洋フロント,表層循環,海氷分布。ACC:南極周極流,ベースの図は,海色センサーSeaWiFSによる南半球の夏季の海色イメージで,海洋表層における植物プランクトン量を表している。