■成果報告

高知大学学術研究報告にて下記2編の論文を報告しました。

池原 実,岩井 雅夫,近藤 康生,北 重太,服部 菜保,高知県室戸半島に分布する唐の浜層群穴内層ボーリングコア(ANA-1)の非破壊物性解析

河田 大樹・池原 実・三崎 潤,浮遊性有孔虫の飼育実験法の確立とその応用〜Globigerinoides sacculiferの殻形成と生態の観察〜


■掘削コア科学シンポジウム開催(平成23年2月28日)

「掘削コア科学による地球環境システム変動研究拠点」の第2回掘削コア科学シンポジウムを行いました.


■修論発表会(平成23年2月17日午前 共通教育棟127室)

河田大樹「飼育実験からみる浮遊性有孔虫Globigerinoides succulifer (Brady) の形態的特性」
細井健太郎「西オーストラリア・ピルバラ地域にみられる太古代中期(3.2Ga)の堆積有機物の起源:DXCL掘削コアの炭素同位体比と顕微FTIRスペクトル」

両名ともに,総合人間自然科学研究 科理学専攻(修士課程)・理学コース・地球科学分野


■平成23年度卒論研究のテーマ案

○中期更新世気候転換期(MPT)におけるベーリング海の古海洋変動
〜IODP Exp323掘削コアからのアプローチ〜
(概要)全球気候変動が4万年周期から10万年周期へと大きく転換する時代(1Ma前後)にベーリング海の生物生産,陸起源有機物の流入量,海氷分布などがどのように変化していたかを有機地球化学的な手法で解析する.

○南大洋コンラッド海台コアを用いた過去4万年間の高分解能古海洋変動
(概要)KH-10-7次航海でコンラッド海台から採取されたCOR-1bPCコアの浮遊性有孔虫の炭素酸素同位体比を高時間解像度で解析し,表層水温,南極前線の南北シフトの実態を明らかにする.

○黒潮大蛇行および冷水塊の氷期ー間氷期スケールの変動
(概要)遠州灘沖海山および熊野海盆から採取されたコアを用いて,最終氷期以降に於ける黒潮大蛇行および冷水塊の盛衰に関して同位体地球化学および有機地球化学的にアプローチする.


■南大洋における研究航海を行いました(2010年12月14日-2011年1月21日)

白鳳丸によるKH-10-7次航海にて,南大洋インド洋区における海洋地質調査を行いました.新たに4本の海洋コアを採取し,コンラッド海台にて反射法地震探査と海底地形調査を行いました.(参考サイト
白鳳丸共同同利用研究課題
「南極海リュツォホルム湾沖およびコンラッド海台における海洋地質学的調査に基づく南極寒冷圏変動史の高精度復元」

KH-10-7船上レポート


■日本地質学会からプレス発表

温暖な地球と寒冷な地球の移行期を知る手掛かり
−高知県に鮮新世から第四紀への連続地層−

高知大学の研究グループが取り組んでいる穴内層掘削コアの古環境研究の成果が,日本地質学会第117年学術大会(富山大)にて,プレス発表されました.(平成22年9月13日付)

地質学会プレスリリースのページ

資料3(PDF:池原ほか)

★ポイント
1.第四紀/鮮新世境界を唐の浜層群穴内層で確認
2.鮮新世の温室地球から第四紀の氷室地球への移行期として重要視されている約270万年前の北半球氷河化(Northern Hemisphere Glaciation : NHG)前後の連続地層を国内で初めて確認
3.北西太平洋(日本列島南岸)域では,約278万年前に大きな環境変動が起こっていた可能性


■池原研究室ゼミ合宿(2010.9.10-11)

毎年恒例の池原研究室のゼミ合宿を行いました.今年は小豆島まで遠征.(写真集へ)


■土佐湾合同観測(2010.8.13)

土佐湾での合同観測を行い,浮遊性有孔虫の採集および懸濁態有機物の捕集を行いました.8月から研究員としてコアセンターに加わった氏家由利香さんも観測に参加しました.


今夏のアウトリーチ活動

日本地震学会 教員免許状更新講習(8/4)(池原)

SPP高大連携交流授業「高校生のための楽しい数学・理科講座」
第6回 「海洋コアの観察と地球環境変動研究」(8/11)(池原,TA:岡本)

サマー・サイエンスキャンプ
先端科学で地球環境を探るー海洋コア(8/17-19)(池原,TA:河田,岡本)
第四紀学会シンポジウムにて,高知コアセンターのアウトリーチ活動を紹介するポスターを展示


土佐湾合同観測(2010.7.7)

海洋生物研究教育施設の上田教授グループと土佐湾における合同観測を毎月行っています.今年度は,浮遊性有孔虫の飼育実験のための試料採集(河田君)と,懸濁態有機物の地球化学分析をするために海水試料を採取(荒巻さん)しています.-


古生物学会にて成果発表(2010.6.12-13)

北重太,池原実,現生浅海性底生有孔虫Hanzawaia nipponicaの酸素同位体平衡の検証


日本地球惑星科学連合2010年大会にて研究成果発表(2010.5.23-28)

池原 実,岡本 周子,Boo-Keun Khim,菅沼 悠介,香月 興太,板木 拓也,南大洋におけるmid-Brunhes event

香月 興太,池原 実,横山 祐典,山根 雅子,野木 義史,Boo-Keun Khim,南大洋インド洋セクター西部における完新世の環境変動と変動要因

岡本 周子,池原 実,Boo-Keun Khim,菅沼 悠介,香月 興太,板木 拓也,南極海リュツォ・ホルム湾沖における 過去73万年間の生物生産量変動とmid-Brunhes event

細井 健太郎,池原実,清川昌一,伊藤孝,北島富美雄,山口耕生,菅沼悠介,西オーストラリア・ピルバラにおけるDXCL掘削コアの炭素同位体地球化学


ビコール大学(フィリピン)のレナさん滞在(2010.4.19-23)

高知大学と大学間協定を結んでいるビコール大学(フィリピン)の研究者(Magdalena Bobierさん)が1週間滞在し,ホタテ貝の酸素同位体測定に関する共同研究をスタートさせました.


高知大学研究拠点プロジェクトが新たにスタート(2010.4.1)

掘削コア科学による地球環境システム変動研究拠点がスタートしました.4月21日(水)に研究拠点キックオフシンポジウムを開催しました.


■ビコール大学(フィリピン)のレナさん滞在(2010.4.19-23)

高知大学と大学間協定を結んでいるビコール大学(フィリピン)の研究者(Magdalena Bobierさん)が1週間滞在し,ホタテ貝の酸素同位体測定に関する共同研究をスタートさせました.


■高知大学研究拠点プロジェクトが新たにスタート(2010.4.1)

掘削コア科学による地球環境システム変動研究拠点がスタートしました.4月21日(水)に研究拠点キックオフシンポジウムを開催しました.


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