研究概要- overview -

ファイコミクス研究とは?

 「ファイコミクス」は、「藻(phyco)」と「全て(omics)」を融合した造語です。本研究では藻類の機能を従来よりもさらに網羅的かつ詳細に解明し、食糧生産・有用物質生産・バイオマス生産・陸上魚類養殖などに活用し、その成果を世界に向けて発信することを目指します。具体的には、DX等のデータサイエンスリテラシーを導入しつつ、下記の4つのチームが協働することにより、①藻類の持続的増殖能の向上、②ウイルスプロモーター等を活用した有用化合物生産能力の向上、③藻類バイオマス材料からの有用化合物生産技術の開発を図ることで、藻類が持つ新たな価値を発掘・創出します。また、藻類陸上養殖の地域での展開について社会科学的観点から探求を行います。
 本研究により、藻類に関する高知大学オリジナルの科学概念の構築、藻類活用技術の創出と社会実装、藻類利用を介した地域活性化、卓越人材の輩出、ならびにSDGsのうち8項目(目標2, 3, 7, 8, 9, 13, 14, 15)への貢献が期待されます(下図)。