総合人間自然科学研究科「海洋鉱物資源科学」準専攻について
1.目的等
  本準専攻では、総合人間自然科学研究科の各所属専攻分野の履修に加えて、海底鉱物資源を中心としたレアメタルの調査・研究・特性把握、海底鉱物資源から のレアメタル抽出・精錬に関するグリーンテクノロジーの開発、省資源化を基軸とするレアメタル応用機能材料・反応プロセスの開発を基本戦略とした革新的 テクノロジー等に関連した知識と技術を領域横断的に修得します。関連する最先端研究に取り組ませることを通じて、高知県の地理的優位性を最大限に活かし 海洋鉱物資源科学をキーワードとした独自性が高く、高度な知識と技術を身につけた人材育成を目的とします。
2.学位
  授与する学位は修士(学術)とします。
3.修了用件
  準専攻修士課程を修了するためには,修士課程に2年以上在学し,下記に示すように必修科目12単位+所属専攻科目10単位+海洋鉱物資源科学関連科目8単位 の合計30単位以上を修得し、必要な研究指導を受けたうえで学位論文を提出し、その審査および最終試験に合格すると、修士(学術)の学位が授与されます。
科目区分

科 目 名

単位数

授業内容・概略

準専攻共通
必修科目

海洋鉱物資源科学特論

2

鉱物資源のマテリアルフロー全般にわたる広範な専門知識を身につけ,化学,物理,地学の素養を有し,次世代の資源開発技術を支える研究・開発能力を修得することを目的としています。鉱物資源の将来にわたる持続的な開発・利用を目指す海洋鉱物資源科学として,既存の学問分野の枠組みにとらわれることなく新領域を切り拓く内容とします。

海洋鉱物資源科学セミナー

2

海洋鉱物資源科学特別研究

8

所属専攻科  目

所属専攻開講科目

10

所属専攻科目から10単位以上を修得します。

海洋鉱物資源科学
関連科目

A

海洋資源観測実習(準)
資源活用システム学特論(準)
同位体地球科学特論(理)
水圏環境化学特論(理)
資源地学特論(理)

8

海洋資源探査・観測に関する内容
海洋資源利用・応用に関する内容
海洋底資源形成環境に関する内容
水圏環境科学に関する内容
海洋鉱床学に関する内容

海洋鉱物資源の探査・製造から材料開発・応用,さらにリサイクルへと続く資源開発に関連した専門知識と技術を領域横断的に修得する授業科目であり,科目群A〜Cからそれぞれ2単位以上を含み,合計8単位以上を選択履修します。

B

水熱化学特論(理)
錯体化学特論(理)
核磁性物理学特論(理)
磁性物理学特論(理)

レアメタル変換化学に関する内容
無機資源材料化学に関する内容
無機物性核磁気測定に関する内容
レアアース磁性に関する内容

C

土壌化学特論(農)
植物栄養学特論(農)
資源と生命(医)

土壌鉱物化学に関する内容
金属膜輸送システムに関する内容
海洋資源応用医療学に関する内容

1) 海洋鉱物資源科学セミナーは,海洋鉱物資源に関係する講義・講演会・実習等として開講します。この中には,海洋鉱物資源科学に関連する
経済的・経営的思考力に関する教育内容を含みます。
2) (理)(農)(医)は、それぞれ理学専攻・農学専攻・医科学専攻の科目であり、
(準)は海洋鉱物資源科学準専攻独自に開講する科目を表します。