「地域協働」は目的ではなく始まり
辻田 宏
ツジタ ヒロシ / 地域スポーツ振興論
ツジタ ヒロシ / 地域スポーツ振興論
- 専門の研究分野は、スポーツ法学・スポーツ政策論で、担当の基幹科目は「地域スポーツ振興論」です。また、副学長として地域協働学部をはじめとする高知大学全体の教育組織改革に奔走してきました。
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地域課題の解決は、今の日本社会において非常に重要な目的で、これに対する地域の期待も大きいです。そして、この地域課題の解決において、「地域協働」というものが非常に有効な機能を持っている、効果的な手段であるということに疑いはありません。しかしながら、「地域協働」が自動的に地域課題を解決してくれると考えることは間違いです。
「地域協働」ができるということと地域課題が解決できる(できた)ということの間にはかなりの距離と落差があります。例えて言うなら、オリンピックを目指して水泳を始めた人が泳げるようになった状態が「地域協働」で、「地域協働」は始まり(序章)にしか過ぎないということです。そして、地域課題の解決を実現するためには、さらなるハードワークとやり切るという強い意志が求められます。学生諸君には、そのことをしっかりと肝に銘じて学生生活を過ごして頂きたいと思います。