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ロールモデル

社会のため、家族のため、自分のために
精一杯生きて幸せになりましょう。


高知大学 医学部 医学科 生理学 准教授
奥谷 文乃
OKUTANI Fumino


略歴
 高知医科大学卒業。高知医科大学耳鼻咽喉科研修医・助手を経て、一旦育児休業。高知医科大学第一生理学講座助手。のち、学内講師。統合・名称変更を経て、高知大学医学部生理学講座(統合生理)准教授。


なぜ研究者の道を選びましたか?

 大学卒業後、一旦は臨床医を目指しましたが、3度の無計画な出産により研修を中断しました。その後の復帰を悩んでいたところ、学生時代からお世話になっていた生理学教室の教授から「助手のポストが一つあるから」と誘って頂き、図らずも研究者となりました。基礎研究では臨床医学と違って、患者さんに迷惑をかけることなく、自分のペースで仕事を進められ、ワーク・ライフ・バランスの点でも非常に満足しています。


研究の魅力は何ですか?

 一言で表すと、自らが主体となって独自に作業を進められる点だと思います。
 具体的には、自分のテーマに関して未だ明らかになっていないことに狙いを定め、論文や学会発表から得られた情報をもとに実験を組み立て、推論通りの結果が得られたときに大きな喜びを感じます。逆に予想通りの結果が得られない場合にも、綿密な観察を行い、その理由を明らかにするために実験方法を工夫していくプロセスもとても楽しい時間です。


現在の研究および生活

 生後間もないラットは嗅覚への依存度が高く生存戦略として母の匂いを記憶する自然なモデルであることを利用し、嗅覚学習のメカニズムをテーマに行動薬理を中心として研究しています。またヒトも対象としfunctional MRIや新規の嗅覚検査法を利用して、脳内の嗅覚情報処理過程や各種神経疾患と嗅覚機能の関連も検索しています。
 普段の生活では研究が主ですが、耳鼻咽喉科診療および、医学部やコメディカル養成校で生理学や耳鼻咽喉科学の教育業務も行っています。


今後研究者を目指す若い方へのメッセージをお願いします

 最初は指導者に与えられたテーマで研究を行うことになるでしょう。研究に必要なものは忍耐力と観察力です。実験は失敗を繰り返すうちに次第にデータが出るようになり、綿密な観察は研究を発展へと導きます。自分でテーマを持つようになって、初めて一人前のプロの研究者となります。特に女性は研究職の自由度の高さと周囲のサポートを生かして、出産育児をこなしながら、ときにスピードを変えつつでも、研究生活を継続させて欲しいと思います。