
中野 啓二・准教授
自然科学系理学部門
理学専攻生体機能物質工学講座
理工学部化学生命理工学科 |
遷移金属錯体の合成と遷移金属錯体触媒の開発
遷移金属錯体とは、遷移金属の周りに有機分子(配位子)が結合した化合物のことである。遷移金属錯体の性質は配位子によって大きく異なり、配位子の選択によって錯体の機能を制御することができる。新しい機能をもった物質の創成をめざして配位子を設計し様々な金属錯体を合成している。
有機合成において究極的には生成物に含まれない余分なものを加えることなく、また余分なものが生成しない反応が理想である。通常反応を起こさない分子に対して、ごく少量加えるだけで反応を促進させる触媒は理想に近い。遷移金属錯体は様々な反応において高い触媒作用をもつことが知られている。新しい錯体を用いてこれまでにない効率的な反応の開発を行っている。
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