博物館トップページへ戻る サイエンス・ギャラリー Science Galleryの活動の一環です. 


特別展「豊かな森の住人たち」
期間:平成22年12月1日〜24日
会場:高知大学朝倉キャンパス文系総合研究棟1階ディスプレーホール(正門を入って右側の建物)
主催:四国自然史科学研究センター
共催:高知大学・四国森林管理局・環境の社こうち
開催時間:平日8:30~18:00 日祭日 10:00~18:00
観覧料:無料
展示解説:12月5日(日)・12日(日)・19日(日) 12:30より30分間




会場の様子 (写真提供:谷地森秀二さん)



ごあいさつ

 四国は広い範囲が森林に覆われています.しかしながら,木材供給を目的とした戦後の拡大造林によって,標高が低く,人の活動が活発な地域の多くの森林は,野生生物の生息にはあまり適さないスギやヒノキが植林された人工林にかわってきました.そのため,森林に棲む野生生物の中には,絶滅の危機に瀕している種が多くなってきています.一方,四国は石鑓山や剣山など高山を有し,山は高く,川は谷を深くきざみ,急峻な地形を形づくっています.このような地形に守られるように,高標高地域である四国山地には多くの野生生物が生息できる生物多様性が高い森林が残っています.
 このたび四国自然史科学研究センターでは,高知大学,四国森林管理局および環境の杜こうちと共催で,特別展「豊かな森の住人たち」を開催します.この特別展は生物多様性が高い森林の保存を呼びかけることを目的に,四国山地に生息が確認された野生鳥獣を,標本と写真を用いて紹介しています.展示の基になった情報は,当センターによる調査研究活動ならびに四国森林管理局が行っている「四国山地緑の回廊生物モニタリング調査」によって得られたデータです.
展示をご覧になって,豊かな森林に暮らす住人たちを知っていただき,その森林を「これから,どうしていけばよいのか」に思いをめぐらせていただければ幸いです.

平成22年12月1日 
四国自然史科学研究センター

この行事は、平成22年度「こうち山の日推進事業」として森林環境税を活用して実施されています.