博物館トップページへ戻る


2015年2月1日〜5月31日

特別展示「中型哺乳類組立骨格標本」(担当者:谷地森秀二)

 平成26年度高知大学秋の公開講座において,高知の自然の情報記録の証拠となる「標本」を,つくることができる人材を育成する講座が行われました.
 講座では「見せる」用の標本として,「中型獣類の組立骨格標本」を作製しました.交通事故,傷病保護誤に死亡や有害駆除などによって命を落としてしまった個体を標本化して残すことによって,「高知に生息していた証拠」,「種による形態の違いを学ぶ素材」,そして「生物に興味を引き出す教材」として活用する方法について,講義と実習で学びました.
 今回の展示では,受講生が作製したキツネ(1点)とタヌキ(4点)を展示しました.初めての作製でしたが,作り手のこだわりを伺える出来栄えとなっています.①獲物を狙うキツネ,②あくびをするタヌキ,③何度も骨折をして,骨にその自然治癒がみられるタヌキ,④皮膚疥癬におかされ,体脂肪を極限まで消費して死んだタヌキ,⑤くくりわなから逃げてきたのか後足が片方ないタヌキ.生きていた歴史を刻んだ骨格標本です.展示期間は,2015年2月1日より5月31日を予定しています.ぜひ,ご覧下さい.

展示協力:認定NPO法人四国自然史科学研究センター









(写真撮影:遠藤広光)