私たちについて

講座名 「ことばと人間
講座の内容
  第1回 「『第九』の豆知識」 高橋 克己
  ベートーベンの『第九』は、日本で例年、年末に色々な所で開かれるコンサートにおいて好んで演奏される交響曲です。この演奏会におけるプロの合唱団とオケ(=オーケストラ)を、自分自身用のカラオケと考えて、一緒に歌っている人を良く見かけます。そんなこともあるでしょうから、この『第九』の『よろこびの歌』について、案外わが国で知られていない側面を紹介します。例えば、歌詞のドイツ語は、どの名詞にも文法上で性があり、女性名詞か中性名詞か男性名詞かのどれかになります。つまり性のない名詞は無いのです。そこで話題の名詞「よろこび」も文法の性を留意する必要があり、そこから更に神話との関連で、「女神よろこび」へと連想をたくましくすることになります。
第2回 「どうしてそう読むの?」 西尾 美穂
  私たちは毎日ことばによってコミュニケーションしています。仕事をしたり、遊んだり、けんかをしたり、デートしたり、何をするにもことばを使います。ペットの犬や猫をほめたり、叱ったりするときでさえことばを使います。ペットに向かって人生相談をすることすらあります。ペットはともかく、人と人との間で、ことばを使ってお互いの考えや気持ちをわかりあうことができるのは、ことばの規則性を知り、それに従っているからです。ことばの規則性にもいろいろな種類がありますが、この回では、単語と単語を結び付けて新しい単語を作ったり、文を作ったりすることばの組み立て方と、そうして作られた単語や文がどのように発音されたり解釈されたりするかという、ことばそのものの規則性についていろいろと見ていきます。
第3回 「文字通りと比喩」 加藤 勉
  「お湯が沸いたよ」と言えば、「そんなバカな、沸くのは水。水が沸いて湯になるの」と、文句を言う人がいたり、「甘い声だね」と言えば、「君は声をなめたことがあるのか。ボクは声が甘いかどうかなんてわからない」と、絡んでくる人がいたりします。こういう人に言わせれば、「君の言葉遣いはどうしてそんなにいいかげんなのだ」ということになります。私たちの言葉遣いは本当にそんなにいいかげんなのでしょうか。言葉の持つ「文字通りの意味」と「文字通りではない意味」の関係について考えてみましょう。
第4回 「神話と宗教のことば」 安藤 恵崇
  『創世記』は神が6日間に宇宙を創造したことを、そして『日本書紀』は宇宙が卵から生まれたことを語っています。宇宙の始まりというテーマは古来ほとんどの民族が多大な関心を寄せていたようで、フィンランドの『カレワラ』もインドの『リグ・ヴェーダ』も卵からの宇宙の誕生を語ります。これは確かに現代人から見れば奇妙な発想です。宇宙の誕生だけではなく、宇宙の構造についても大きな木が宇宙を支えているというイメージがゲルマン神話や西アジアの諸地域、中国の少数民族などの伝承においても語られます。しかし、こうしたイメージを語っていた古代人は幼稚な知識しか持っていなかったということができるのでしょうか。このような語りには、われわれが新聞でみるような散文的な言語表現とは異なる象徴的な言語の働きを考えるべきではないでしょうか。現代人が伝統的な宗教をもはや信じられなくなったのはそうした象徴的イメージが近代的な知の説明の枠組みと全く折り合わなくなってしまったことに由来するのでしょう。しかしそうした象徴的な語りは、人間の認識のある重要な次元に接しているのではないか、そうした視点から、神話や宗教の象徴的言語表現について考えてみたいと思います。
第5回 「ことばをもつ動物」 角 忍
  人間とは何か? この問いに対して「ことばをもつ動物」「理性的動物」という定義が伝統的に与えられてきた。人間の本質を言語能力ないし理性能力にみる点で、西洋と東洋(曖昧な語であるがさしあたりこのように言っておく)に大きなちがいはない。(知・情・意という人間の本質的能力の間の関係をどう見るかにについては、かなりの相違が出てくるが、この問題は今はおく)しかし、ことばないし理性の本質をどう見るかについては、両者の間に大きなちがいがみられる。そのちがいは、簡単にいえば、言葉ないし理性に信頼を置くかどうかという点にあらわれる。この相違は、現在でも人々の日常的生活様式にまで影響を及ぼしている。例:契約遵守に関する法・義務意識、規範の明文化、「論議」に対する態度、論理学・修辞学・弁論術に対する態度等。そのことを以下にあげる思想に即してみてみたい。一つの結論:西洋文明の基礎には何らかの形で「普遍実在論」という考え方がある。しかし東洋にはこの考え方はない。
   1.ギリシア・ローマ文明における文学・哲学思想 2.キリスト教
   3.仏教 4.儒教 5.普通の日本人の考え方
  東西のことばに対する態度の相違から何が見えてくるか? ギリシア・ローマ思想から普通の日本人の考え方に至るまで、「ことば」という側面から人間に迫る。

講師

人文学部人間文化学科人間基礎論コース所属の教員
加藤 勉、角 忍、高橋 克己、西尾 美穂、安藤 恵崇(以上、担当者)
武藤 整司(コーディネーター)


高橋 克己(たかはし かつみ)
高知大学人文学部人間文化学科人間基礎論コース思想系教授
専門分野:brodwein@cc.kochi-u.ac.jpにある思想詩『Brod(パン)とWein(ぶどう酒)』(1800年−1801年)。作者ヘルダーリンは哲学者ニーチェと並んで、20世紀に教養人ハイデガー達が熱心に学び発掘した古代ギリシア通。
西尾 美穂(にしお みほ)
高知大学人文学部人間文化学科助教授
名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期課程修了(文学修士)
加藤 勉(かとう つとむ)
高知大学人文学部教授(人間文化学科人間基礎論コース)
昭和50年、名古屋大学大学院文学研究科修士課程を修了し、高知大学文理学部に赴任。専門は、英語学。言語全般に興味を持っています。最近は「言語における意味」にもっとも興味を持っています。
安藤 恵崇(あんどう よしたか)
1964年生まれ
1995年京都大学大学院文学研究科博士課程(宗教学)修了。
『現代宗教思想を学ぶ人のために』世界思想社(共著)、
『宗教の根源性と現代』第2巻(共著)晃洋書房。
角 忍(すみ しのぶ)
高知大学人文学教授
京都大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程学修退学。
武藤 整司(むとう せいじ)/コーディネーター
高知大学人文学部教授
京都大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程学修退学。

日程 10月13日、20日、27日、11月10日、17日
毎週木曜日 19時〜20時30分
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

 HOME 公開講座 秋の公開講座 講座の内容紹介

講座名 五十音図をめぐって
−仮名文字の成立史、梵字との関わり−
講座の内容
  五十音図は、国語の基本中の基本として学校教育の最初に教わり、おそらく多くの人は特別の意識も無く、当然のものとして眺め使用していると思われる。その五十音図に目を向け、まず、五十音図の要素である仮名(平仮名、片仮名)が、いつ頃どのようにして出来、今日までにどのような変化をして来たのかを見る。実は、片仮名の方が一般には知られていないことが多く、個々の片仮名については誤った説も流布している。その点も交えて話をする。
  後半は、五十音図そのものが、いつ頃、何のために作られたのか、そして、どうしてあのような配列(ア・イ・ウ・エ・オ/ア・カ・サ・タ・ナ・ハ・マ・ヤ・ラ・ワ)になっているのかについて述べる。実はこれには、古代インドから中国を経由して、仏教と共に我が国に入って来た、梵字(ぼんじ)と深い関係がある。今日でも意外に身近にある梵字についての一般的な話も交えて説明する。
講師

山本 秀人


山本 秀人(やまもと ひでと)
高知大学人文学部教授(人間文化学科)
1984年 広島大学大学院文学研究科博士前期課程修了
1987年 広島大学大学院文学研究科博士後期課程単位修得退学
1999年 高知大学着任
研究テーマ:平安〜鎌倉時代の辞書研究、漢文訓読や漢字の訓に関わる史的研究など

日程 9月29日、10月6日、13日、20日、27日
毎週木曜日 19時〜20時30分
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

 HOME 公開講座 秋の公開講座 講座の内容紹介

講座名 映画・文学から
現代中国を読む
講座の内容
 時に「近くて遠い国」と形容されることもある国、中国。春先に起こった「反日運動」や両国の政治家同士のやり取りを見て、その思いを一層強くされた方も多いと思います。とはいえ、経済関係を筆頭に、今後両国間の交流が不可避であることもまた事実です。この講座では、二〇世紀以降の文学と映画を通して、現代中国がどのように出来上がっていき、また中国人たちがいかなる思考様式を持っているのかを一緒に考えていこうと思います。その時に、特に日本人の形容に着目し、中国人が日本人をどう見ているのか、あるいは、中国人は日本人(を含む外国人)にどのように見られていると考えているのか、等の問題を中心に、検討を進めていきます。たんなる「反日」「反中」を超えた、新たな中国理解のための一助となれば幸いです。
第1回 「導論。中国映画に描かれた日本人像」
第2回 「中国の恋愛観の変遷」
第3回 「中国近代文学と日本 ―魯迅を中心として―」
第4回 「中国の戦う女性たち」
第5回 「中国の試験 ―古代から現代まで―」

※各講座の内容は一部変更する場合があります。
講師

高橋 俊


高橋 俊(たかはし しゅん)

高知大学人文学部人間文化学科専任講師(文学博士)
1972年 宮城県生まれ
2004年 北海道大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学
2004年 高知大学に赴任

日程 10月17日、24日、31日、11月7日、14日
毎週月曜日 19時〜20時30分
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

 HOME 公開講座 秋の公開講座 講座の内容紹介

講座名 はじめてのドイツ語
講座の内容
 ドイツ語の基本的な発音・語彙・組み立ての規則(いわゆる文法)を5回の授業で解説します。短い期間でできることには限界がありますが、ドイツ語という言語の全体像(おおまかなイメージ)をつかめたらと考えています。
第1回 「発音、名詞の性」
第2回 「動詞の人称変化」
第3回 「ドイツ語の語順」
第4回 「格とはなにか」
第5回 「まとめ」
講師

小澤 萬記


小澤 萬記(おざわ かずのり)
高知大学人文学部教授
1955年生まれ
東京大学大学院人文社会科学研究科修士課程修了
専門分野:比較文学、比較文化

日程 10月4日、11日、18日、25日、11月1日
毎週火曜日 19時〜20時30分
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

 HOME 公開講座 秋の公開講座 講座の内容紹介

講座名 物言わぬ植物のことばを語った男・牧野富太郎
−英和辞書の訳語に与えた影響を中心に−
講座の内容
皆さんの手元にある英和辞書で 'Plum' を引いてみてください。「セイヨウスモモ、プラム」となっているでしょうか。古い英和辞書では「梅」ともしばしば誤訳されていました。佐川出身の植物学者・牧野富太郎は、この誤訳「梅」の字の追放に大きな役割を果たしました。「わたしゃ花の魁(さきがけ)日本の梅よ、不意気なプラムはわしじゃない。」と牧野富太郎は物言わぬ「梅」のことばを語ったのです。
  本講座では、牧野富太郎の生い立ちや英語との接点に触れながら、牧野富太郎が英和辞書の訳語(数十に及ぶ例)に与えた影響について主に学んでいきます。なお、英和辞書の宝庫(約70本所蔵)である牧野文庫(県立牧野植物園内)の見学も予定しています。
講師

村端 五郎


村端 五郎(むらはた ごろう)
高知大学人文学部教授
北海道生まれ、公立中学高校教員、北海道教育大学助教授を経て、
1998年4月高知大学人文学部助教授、2001年4月同教授
専門分野:第二言語習得論、英語教育学
研究テーマ:幼小中一貫英語教育、土佐の英学史、ネット活用による学習・教育支援

日程 10月18日、25日、11月5日(土)、8日、15日
毎週火曜日 19時〜20時30分
※11月5日(土) 牧野文庫見学(県立牧野植物園)
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

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講座名 プライバシーの権利と
個人情報の保護
講座の内容
 法律学上のプライバシーの権利は、どのように生成してきたのか、現在はどのような内容を持っているのか、を具体的な事例を取り上げて考えてみましょう。
プライバシーは、個人の自由であったり、名誉であったり、私事の秘密であったり、自己決定であったりします。それに加えて、情報化社会になってからの新たな課題も多く発生しています。保護されるべき個人情報とは何か、も検討します。この春から施行された個人情報保護法は、この一部を解決しようと提案された制度です。
医療におけるインフォームドコンセント、教育個人情報、消費者個人情報などです。
  これらについて法学の観点から話をすることになりますが、条文や判例の読み方などの法学入門の知識を交えて、具体的にゆっくり、一緒に考えながら進めていきたいと思います。
講師

青木 宏治


青木 宏治(あおき こうじ)
1947年 群馬県桐生市に生まれる
国際キリスト教大学、東京都立大学(この3月でなくなりましたが)大学院を経て、高知大学に赴任。在27年になります。
高知大学人文学部社会経済学科で憲法などを担当しています。
人権としての教育、日米比較の憲法などに関心があります。

日程 9月20日、27日、10月4日、11日、18日
毎週火曜日 19時〜20時30分
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

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講座名 消費者問題と法
講座の内容
 消費者問題の実態を分析するとともに、法律的な対処法をわかりやすく解説します。講座のそれぞれの日の内容は以下の予定です。

1.消費者問題とは何か…「振り込め詐欺だけではない悪質商法」
2.高知県における悪質商法の特徴と法的対処法…「悪質商法のカモ
にならないために」
3.有害な食品と食品表示…「狂牛病はこわいですがもっとこわいのは」
4.商品の価格と消費者…「価格破壊の時代にどう対応するか」
5.国際化・自由化・情報化・高齢化の社会と消費者…「自己責任と
いう言葉の魔術」
 
  この講座では、こちらで用意した資料を使って進めますのでとくに購入していただく書籍などはありませんが、参考となるものについてはその都度紹介します。

講師

横川 和博


横川 和博(よこかわ かずひろ)
1952年栃木県生まれ
早稲田大学法学部卒、早稲田大学大学院博士課程前期修了、明治大学大学院博士後期課程単位取得退学
東洋大学講師等をへて高知大学人文学部講師に着任。現在、高知大学人文学部教授
専門は、経済法、消費者保護法。 高知市消費者保護会議委員長。

日程 10月31日、11月7日、14日、21日、28日
毎週月曜日 19時〜20時30分
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

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講座名 土佐の動植物とその生活
講座の内容
第1回 「海と陸の狭間に生きる」 町田 吉彦
  近年、干潟環境という用語が頻繁に用いられるようになりました。この言葉は干潟だけではなく、河川の感潮域、マングローブ林の林床、サンゴ礁、塩生湿原などの環境を指します。これらは例外なく陸と海の狭間にあり、過酷な環境であると同時に、人間活動の影響を最も受けやすい場所でもあります。これまで、高知県下の干潟環境に生息する動物の調査は十分に行われていませんでした。そこで、これらに関する最新の情報を提供し、併せて都市開発の問題を考えます。
第2回 「身近な動物の行動を探る」 種田 耕二
  自然に恵まれた高知県には多くの動物が生活しており、それらは大変興味深い行動を示します。自然界で動物の行動を観察していると大変複雑に見えますが、環境を一定にしたところで調べると結構単純であることに気付きます。複雑さは動物の側にあるのではなく、環境の側にあることが分かります。私達は実験室で動物の行動を調べることで、そのしくみを解きあかすことが可能だと信じています。私達が行ってきた研究の中から、アリジゴクの巣穴作りを中心に紹介します。アリジゴクとはどんな動物か、どんな場所に巣穴を作るのか、巣穴の大きさはどうして決まるか、土を放り投げる方向はどうして決まるか、などについて説明します。
第3回 「攪乱やストレスに負けずに生きる植物たち」 石川 愼吾
  私たちの周囲にはさまざまな植物たちが生育しています。クスノキやスギのように大きな木もあれば、タンポポやナズナのように小さな草もあります。植物の暮らし方(生活様式)は生育地の環境や一緒に生育している周囲の植物に影響を受けて決まっています。今回の講座では、私たちのごく身近の里地・里山や河川周辺に暮らす植物たちの生活ぶりを、それぞれの種が様々な攪乱やストレスなどの環境作用にどのように対応しながら暮らしているのかに焦点をあてて眺めてみましょう。
第4回 「藻類とはどのようななかま?」 奥田一雄
  藻類は、光合成をする生物のうち、コケ植物、シダ植物、種子植物を除いて残ったすべての生物であると言われています。このことから、藻類は雑多な生物、すなわち、非常に多様性に富んだなかまであるとわかります。もし藻類がいなかったら、現在のような地球環境や様々な動植物は存在していなかったかも知れません。藻類が初めて地球上に出現した時代にさかのぼってその後の生物の進化の過程をたどり、藻類はどのようななかまであるかを理解します。
第5回 「共生生物・地衣類の科学」 岡本 達哉
  地衣類は菌類と藻類とが共生している生物です。美しい花や美味しい果実をつける植物とは違い、関心を持つ方が少ない生き物ですが、実際には食用、薬用、装飾用や大気汚染の度合を示す指標生物としての利用など、人間の生活ともさまざまな関わりを持っています。今回は、地衣類はどのような生物なのか、私たちの身近な環境にはどのような種が生育しているのか、また、高知県に生育する地衣類の現状などについてお話しします。 
講師

町田 吉彦、種田 耕二、石川 愼吾、奥田 一雄、岡本 達哉


町田 吉彦(まちだ よしひこ)
高知大学理学部教授(理学博士)
専門分野:魚類分類学,水生動物生態学
研究テーマ:アシロ目の系統分類、ウナギ目の分類、ゲンゲ科の分類、高知県の自然史
種田 耕二(たねだ こうじ)
高知大学理学部教授(理学博士)
専門分野:動物生理学,細胞生理学,動物行動生理学
研究テーマ:いろいろな動物の行動のしくみを明らかにすること
石川 愼吾(いしかわ しんご)
高知大学理学部教授(理学博士)
専門分野:植物生態学,植生学
研究テーマ:植生の変化と環境との関連性を調べること
      攪乱頻度の高い立地に生育している植物の生活様式を明らかにすること
奥田 一雄(おくだ かずお)
高知大学大学院黒潮圏海洋科学研究科教授(理学博士)
専門分野:植物形態学,細胞生物学
研究テーマ:植物細胞のかたちが決まるしくみを明らかにすること
岡本 達哉(おかもと たつや)
高知大学理学部助教授(博士(理学))
専門分野:地衣学,植物分類学
研究テーマ:Teloschistaceae (ダイダイキノリ科)の系統分類,日本の地衣植物フロラ 

日程 10月31日、11月7日、14日、21日、28日
毎週月曜日 19時〜20時30分 
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

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講座名 生活の中の化学とその役割 
講座の内容
第1回 「水とアルコールの化学 ―酒の熟成の原理を探る―」 北條 正司
  水は様々な物質を溶解させることができますが、それはなぜでしょうか。単なる水 ―アルコール混合溶液は、決して、飲料可能ではありません。飲料可能な「酒」の中の水― アルコールはどのような状態になっているのでしょうか。古くから提起されて来たこれらの問題は、現在でも、完全に解明されているとは言えません。おいしいお酒に関する研究の最前線を紹介します。
第2回 「色素分子の化学 ―多彩な機能とその応用―」 吉田 勝平
  可視光線を選択的に吸収する色素分子は、私達の毎日の生活の中で様々な色の世界を演出してくれます。「光とは何か?」、「色とは何か?」、「色が見えるしくみは?」、「色素分子はどんなもの?」、「蛍光色素はなぜ光る?」、「生活に役立つ機能性色素とは?」など。
  色素分子の多彩な機能と実生活の中での応用について、演示実験や研究紹介を含めて色素材料化学の最前線を紹介します。
第3回 「宮沢賢治と化学―を通して」 清岡 俊一
  いまは、事物の本質が見えなくなっている時代である。マス・メディアが拡大し、情報(IT)の増殖する時代にあって、われわれは自分で考えて判断することがきわめて困難となっている。さまざまな価値判断を持つべきである大学ですらその存続に功利的側面が強調されて、それを疑うことができなくなっている。科学は利便性を追求する道具のようなものとみなされている。詩という非生産的なものを通して、科学を識ることの意味とそれの持つひとつの豊かな面を話題として提供したい。賢治の用いた科学用語との関連から、たとえば、二酸化炭素についての(本当)の常識にも触れてみたい。
第4回 「身のまわりにある金属錯体 ―隠れた主役達のプロフィール」 阿万 智治
  私たちの身のまわりにあるさまざまな物質には、金属イオンが含まれています。しかもほとんどの場合、金属イオンは回りに配位子(有機化合物であるケースも多い)と呼ばれる物質を従えた錯体と呼ばれる状態にあります。身近な物質の中における金属錯体の具体的な例を紹介するとともに、その物質の反応性や機能性とどのように関連しているかを解説します。
  また、生体内の物質中、たとえば酵素やタンパク質の中にも、金属を含むものが多数ありますが、それらの生体関連物質を金属錯体として考える生物無機化学の立場を紹介して、生体関連物質の構造や機能性反応性などと関連付けて解説を行ないます。
第5回 「ものつくりの化学 −環境にやさしいものを環境にやさしく作る−」 小槻 日吉三
  新しいものを作り出すことは、化学の真価を発揮する絶好の舞台であり、それはまた最も創造性に満ちたドラマといえます。科学の世紀といわれた20世紀、石油化学産業の発達は現代生活に不可欠ないろいろな物質や材料を作り出してきました。しかし今日、地球環境保全や石油資源の枯渇といった問題がクローズアップされてくるにつれて、私たち化学者には「無駄の少ない、環境にやさしいものつくりの方法の開発」が強く求められるようになってきました。ここでは、私たちが精力的に研究している超高圧反応・有機不斉触媒反応等を用いた環境にやさしいもの作りの方法について、最新の成果を含めて紹介します。 
講師

北條 正司、清岡 俊一、吉田 勝平、阿万 智治、小槻 日吉三(講師)
北條 正司(コーディネーター)


北條 正司(ほうじょう まさし)
高知大学理学部教授(理学博士)
京都大学大学院理学研究科博士課程修了
専門分野:分析化学、溶液化学、環境化学
研究テーマ:溶存化学種の同定、水の構造性と溶液特性、酒類の熟成機構など
吉田 勝平(よしだ かつひら)
高知大学理学部教授(工学博士)
大阪府立大学大学院工学研究科修士課程修了
専門分野:有機合成化学、色素材料化学、機能分子工学
研究テーマ:機能性色素の分子設計・合成・評価と応用
清岡 俊一(きよおか しゅんいち)
高知大学理学部教授(理学博士)
詩人:詩集「絆」、「樗の木」;詩誌「南方手帖」元同人、「花粉帯」現同人
専門分野:有機合成化学
研究テーマ:不斉アルドール反応と海産性抗癌物質の合成、有機金属触媒によるC―H結
      合の直接的活性化の研究
阿万 智治(あま ともはる)
高知大学理学部教授(理学博士)
大阪大学大学院理学研究科修士課程修了
専門分野:錯体化学、配位立体化学
現在の研究テーマ:光学活性な多核錯体の構造と反応性に関する研究
小槻 日吉三(こつき ひよしぞう)
高知大学理学部教授(理学博士)
大阪市立大学大学院理学研究科修士課程修了
専門分野:有機合成化学、高圧有機化学、天然物合成化学
研究テーマ:生理活性天然物の合成研究、新しい不斉触媒反応の開発、高圧下での環境
      にやさしい合成研究など 

日程 9月7日、14日、21日、28日、10月5日
毎週水曜日 19時00分〜20時30分 
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

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講座名 生きものの形づくりと進化 
講座の内容
第1回 「遺伝子のつくりとはたらき」 湯浅 創
  最近は新聞などでも「ゲノム」という用語を見かけるようになりました。ゲノムとはその生物の全遺伝情報の1セットの事で,ヒトの場合,約30億塩基対のDNAから構成されています。そのヒト・ゲノムも2003年に完全に解読され,21世紀は各々の遺伝子がどのように働いているのかを探る「ポスト・ゲノム」の時代へと突入しました。第1回は本講座全体をより深く理解する為の必須知識である「遺伝子の構造と発現のメカニズム」について概説する予定です。
第2回 「遺伝子から過去をさぐる」 湯浅 創
  今日,遺伝子のデータは純粋な学術研究以外にも,病理診断や親子鑑定,犯罪捜査など広く社会で利用されるようになっています。これにはPCRという,ごく微量のDNAを短時間で百万倍以上に増幅させる技術の開発が一つの契機となった事は間違いないと思われます。第2回は,PCRの原理を解説し,演者の専門でもある分子進化や,社会における遺伝子データの利用についてのトピックスを,演者の「偏見」を交えながら紹介する予定です。
第3回〜5回 「生きものの形づくりと進化」 藤原 滋樹
  カエルの子がカエルになり,ヒトの子がヒトになる・・・これは「遺伝」に他なりません。つまり,生物が種ごとに決まった体の形に育つことは,遺伝子によってプログラムされているのです。どのような遺伝子がどのように働いて体の形をつくるのか,第1回と第2回の内容を踏まえて簡単に解説します。
  また,DNA(遺伝子)の変化が進化の原因になることを第2回の講義で学ぶ予定です。それでは,どの遺伝子にどんな変化が起これば,体のどの部分の構造が変化するのでしょうか?また,そのことから「進化」のしくみについて何がわかるでしょうか。最近のトピックをまじえて解説します。 
講師

湯浅 創、藤原 滋樹(講師)/藤原 滋樹(コーディネーター)


湯浅 創(ゆあさ はじめ)
高知大学理学部物質科学科助教授
専門分野:生化学,分子進化
研究テーマ:主に無脊椎動物のタンパク質の構造機能相関と分子進化
藤原 滋樹(ふじわら しげき)
高知大学理学部物質科学科助教授
専門分野:分子発生生物学
研究テーマ:動物の体づくりをすすめる遺伝子のはたらきを解明すること。また、どの遺伝子
      がどのように変化することで動物の体の形が進化したのかを解明すること。 

日程 9月5日、12日、26日、10月3日、17日
毎週月曜日 19時00分〜20時30分 
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

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講座名 ユビキタス情報社会を支えるソフトウェアの世界 
講座の内容
第1回 「計算機をつくるソフトウェア」 豊永 昌彦
  21世紀に入り,日本は本格的な高度情報化社会を迎えました。家庭の中にも多種多様な「計算機(コンピュータ)」が入り込んできています。これらのコンピュータ、しかも、複雑で大規模な電子回路は、どのようにして作られているのでしょう。実は,コンピュータを作るためにもコンピュータ(ソフトウェア)が使われているのです。みなさんが日ごろ目にするIT機器がどのようにしてつくられているのか、その舞台裏を、できるだけ平易に、ほんの少しだけ踏み込んでご紹介したいと思います。
第2回 「ユビキタスを便利にするデータベース」 菊地 時夫
  コンピュータとネットワークの進歩によって、ユビキタス(遍在的)な計算環境が作られようとしています。ありとあらゆるところに存在する計算機が協調して、私たち人間が便利に暮らせるようにするには、データベースの存在が必要不可欠です。現在広く使われている、リレーショナルデータベースについて、簡単な例を使ってその使用法・構築法を学んでみたいと思います。また、ウェブサーバと連携して、動的コンテンツを作成する仕組みも紹介します。
第3回 「なくせない鍵・バイオメトリクス」 森 雄一郎
  時代は既にブロードバンド時代に突入し、ユビキタス情報社会ももう間近です。あなたは知らぬ間にネット社会の一員となり、サイバー空間を歩き始めています。その中であなたが本人であると証明するにはどうしたらいいでしょうか。その1つとして、指紋や手の静脈パターンに代表されるバイオメトリクス(生体的特徴)を用いた個人認証技術が、今注目を集めています。しかしそれで本当に大丈夫なのでしょうか。いいことずくめで紹介されるバイオメトリクスについて、その注意点、問題点を挙げ、将来あるべき姿について考えてみたいと思います。
第4回 「安全・確実に情報を伝える」 塩田 研一
  ふたつの話題を取り上げます。ひとつ目は確実に情報を伝えること。デジタルの時代になってどんな情報もほとんど誤り無く伝えることができるようになりました。なぜデジタル信号を使うと誤りが生じないのか、その原理を簡単にお話しします。ふたつ目は安全に情報を伝えること。6億人がアクセスしているといわれるインターネットの上でも秘密情報を送ることのできる暗号技術。そこでは暗号文の作り方を公開してしまうという大胆な暗号が使われています。公開鍵暗号と呼ばれるそのアイデアをご紹介します。
第5回 「オープンソースソフトウェアの世界 ―ソフトは自由になる―」 菊地 時夫
  ITを支えているソフトの多くが、今、無料で配布されていることをご存知ですか?「自分が作ったソフトが特定の企業のものになるのはおかしい」という要求から生まれた、フリーソフトウェアが品質的にも有料ソフトに優るとも劣らないものになってきているためです。今や大きな計算機会社が自ら進めている、オープンソースソフトの思想を紹介し、自分自身が関わったMailmanを例に、ネットを活用した開発過程を追ってみたいと思います。 
講師

豊永 昌彦、菊地 時夫、森 雄一郎、塩田 研一(講師)
豊永 昌彦(コーディネーター)

豊永 昌彦(とよなが まさひこ)
高知大学理学部数理情報科学科 教授
専門分野:ソフトウェア、計算機援用工学、最適化手法
研究テーマ:LSI自動設計、最適化手法、インタフェース、PICマイコン応用ソフトウェアなど
菊地 時夫(きくち ときお)
高知大学理学部数理情報科学科 教授
専門分野:地球環境情報学、雪氷リモートセンシング、気象学ソフトウェア
研究テーマ:インターネットにおける気象情報提供システムの研究、オープンソースソフトウェ     アの開発と応用、メーリングリスト管理システムなど
森 雄一郎(もり ゆういちろう)
高知大学理学部数理情報科学科 助教授
専門分野:ファジィ理論、回路設計理論
研究テーマ:ファジィ論理回路、ファジィシステム記述言語、バイオメトリクスを用いた個人認     証技術など
塩田 研一(しおた けんいち)
高知大学理学部数理情報科学科 助教授
専門分野:整数論、暗号理論、誤り訂正符号、グラフ理論など
研究テーマ:保型形式の整数論、暗号理論の研究など

日程 9月8日、15日、22日、29日、10月6日
毎週木曜日 19時〜20時30分 
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

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講座名 土佐の木から生まれる器
−木工の刳物技法による制作− 
講座の内容
 「木」には、さまざまな表情があります。「木」を工芸の素材として見た場合、その表情のなかでも木目、色、硬さなどがポイントになります。土佐で生まれ育った「木」にはいったいどのような表情があるのでしょうか。
  この講座では土佐で生まれ育った「木」を使い、木工のなかでも木を刳る・彫るといった技法を用いて「器」を制作します。「土佐の食材をおいしく食せる器をつくる」が本講座のテーマです。
  刳り物の技法は技術的にもそんなに難しいことはありませんが、「木」と対話しながら黙々と作業を行う必要があります。
  今回の講座で「土佐の木」と対話してみませんか?
備考:スケッチブック、鉛筆、作業に適した服装(ズボン等)をご用意ください。 材料、道具等はこちらで準備いたします。
なお、教材費(木材代)として、別途1,000円が必要となります。 
講師

吉光 誠之


吉光 誠之(よしみつ せいじ)
高知大学教育学部助教授(生涯教育課程 芸術文化コース)
東京藝術大学非常勤助手を経て、平成3年に高知大学着任 

日程 10月8日、15日、22日
毎週土曜日 14時〜17時 
会場 高知大学 朝倉キャンパス 教育学部3号棟1階 木材工芸実習室
受講料 6,200円

 HOME 公開講座 秋の公開講座 講座の内容紹介

講座名 鍛金入門 
講座の内容
 金属工芸には「鋳金」「鍛金」「彫金」の技法があります。今回は、金属板や金属棒を金鎚や木槌で成形する「鍛金技法」により、銅の器物制作をします。銅は金属素材の中では比較的軟らかく、加工性に優れた素材です。
  鍛金の基本は「絞る」ことです。平らな板を金鎚で叩いて変形させる技法です。陶器のロクロのように一気に形にはなりませんが、根気良く作業をすることによって、自分の思い通りの形になったときの喜びは格別です。
  制作を通して金属の特性を少しでも理解し、金属工芸の面白さを知ると、身の回りの金属製品の見方が変わるでしょう。
備考:作業に適した服装をご用意ください。
材料、道具はこちらで準備いたします。
なお、教材費(銅板代)として、別途1,000円が必要となります。
注意事項等 ※定員10名 
講師

石川 充宏


石川 充宏(いしかわ みつひろ)
高知大学教育学部教授、附属中学校校長(生涯教育課程 芸術文化コース)
著書:「鍛金の実際」(共著)、「金属の工作工芸」
(社)日展審査員・(社)日本現代工芸美術家協会理事 

日程 9月3日、10日、17日
毎週土曜日 13時〜17時 
会場 高知大学 朝倉キャンパス 教育学部3号棟1階 金工実習室
受講料 6,200円

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講座名 石膏デッサン(中級)  
講座の内容
 絵を描く上での基礎となる力を養うために、昔から行われている石膏像の木炭デッサンの制作とその講評指導をいたします。
  今回は昨年の(初級)に続く(中級)として、石膏の胸像をモチーフに制作をします。
  目標は「空間の中に在る白い石膏像」です。
第1回 石膏デッサンについての講話、場所決め、制作開始
第2回〜4回 制作(随時指導)
第5回 制作、講評

モチーフ:アマゾン・闘士・アンティオコスIII世・アリアス 他
注意事項等 ※定員20名
木炭(中細軸)、木炭紙(MBM)3枚以上(下敷き用を含む)、デッサン用カルトン、食パン(スライス2枚ぐらいを乾燥しないようにラップした物)又は練りゴム、ガーゼ(ハンカチぐらいの大きさ)、6〜7cm巾のクリップ2個、カッターナイフをご用意ください。 
講師

加藤 勝久


加藤 勝久(かとう かつひさ)
高知大学教育学部教授
昭和17年東京都生まれ
昭和42年東京芸術大学美術学部油画科卒業
昭和44年東京芸術大学大学院修了
昭和49年モダンアート協会会員推挙
昭和62年より高知大学に勤務
研究テーマ:油彩による具象絵画の可能性の追求 

日程 10月7日、14日、21日、28日、11月4日
毎週金曜日 18時30分〜20時30分 
会場 高知大学 朝倉キャンパス 教育学部 2号棟5階 絵画室
受講料 6,200円

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講座名 書道に親しむ 
講座の内容
 学書にはいろいろの方法がありますが、本講座では、用筆法とか運筆法とか言われている筆使いから始めます。
  次に初歩の方、程度の高い方にいずれにもわかりやすく古典の臨書を通して、造形法の原理原則に触れていただく予定です。
  古典の美しさやよさを味わうことによって、これから書を学ぶ方々の参考、指針になれば、と思っております。
備考:書道用具一式およびノリとハサミをご用意願います。
注意事項等 ※定員20名 
講師

北川 修久


北川 修久(きたがわ のぶひさ)
高知大学教育学部教授
書家名:北川 修久(きたがわ しゅうきゅう)
毎日書道展審査員 

日程 8月27日、9月3日、10日、17日、24日
毎週土曜日 14時〜16時 
会場 高知大学 朝倉キャンパス 教育学部 4号棟2階 書道実習室
受講料 6,200円

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講座名 あなたもオーボエ通になれる!
−脇岡総一のオーボエと話しによるレクチャーコンサート− 
講座の内容
第1回 10月26日
「オーボエはバロック時代の花形だった。」
第2回 11月2日
「J.S.バッハとオーボエ族の楽器達」
第3回 11月9日
「ヘンデル、モーツァルトやベートーベン等の古典時代におけるオーボエは?」
第4回 11月16日
「ロマン派 ―お!コールアングレが使われはじめたぞ。」
第5回 11月30日
「近代フランス作品とトリッキーな現代作品」

※以上予定であり変更の場合あり 
講師

脇岡 総一


脇岡 総一(わきおか そういち)
  広島市に生まれる。1972年東京芸術大学音楽学部卒業。その後、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団楽団を経て、東京都交響楽団首席オーボ工奏者をつとめる。その間、1969年日本音楽コンクール入選、安宅賞受賞、卒業特別演奏会、NHK新人演奏会等に出演。1974年民音室内コンクール入選。1982年、文化庁海外派遣研修生として西ドイツ/ハンブルクにてW・リーバーマン氏に師事。
  1981年キングレコードより「メトロポリス木管五重奏団」のレコードが発売される。また、「東京ゾリステン」「古典音楽協会」武満徹主催の「ミュージックツデエー」等を始めとする数々の演奏会に出演。さらに、「FMクラシックアワー」「午後のリサイタル」「クラシックオンステージ」等多くのテレビ・ラジオ音楽番組に出演。
  日本の第一線のプレーヤーを集めた「アウロス チェンバー アンサンブル」を主宰して日本各地での演奏会、放送などを行う。また、ウィーン・トリオ、シカゴプロムジカ、M.クレメント(ob)等海外の演奏家との競演も数多く、1994年にはロリン・マゼール指揮のバイエルン放送交響楽団、ピンスカ・ズッカーマン指揮のイングリッシュ チェンバーオーケストラに出演する。
  “脇岡の音”と題するリサイタルシリーズやオーケストラとの競演を始めとする、独奏者としての数多くのソロ活動も精力的に行い、日本音楽コンクール、全日本吹奏楽コンクール等多くのコンクールの審査員もつとめている。日本演奏連盟会員。
  2005年3月に東京都交響楽団を退団し、4月より高知大学教育学部教授に就任しフリーのオーボエ奏者としても活動をしている。 

日程 10月26日、11月2日、9日、16日、30日
毎週水曜日 19時〜20時30分 
会場 イオン高知ショッピングセンター 3F ライラホール〔映画館前〕
Special Thanks 楽器堂
受講料 6,200円

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講座名 高齢者の健康
−動脈硬化による病気について考える − 
講座の内容
 私たちは皆、いつまでも健康でありたいと願います。年をとっても、元気で、活動的な生活を営むためには、高齢者に多い病気について知り、日頃からその予防を心掛けることが大切です。動脈硬化と癌という我が国の二大死因である病気を予防することが出来れば、健康長寿という願いも実現できるはずです。そこで今回は、その動脈硬化による病気について考えてみたいと思います。
  「人は動脈とともに老いる」という言葉が示すように、年齢とともに動脈硬化は進行します。しかし誰にでも起こる加齢現象としての動脈硬化と、病気を引き起こす病的な動脈硬化とは少し異なっています。病的な動脈硬化を進展させる危険因子として、高血圧、糖尿病、喫煙、高コレステロール血症が知られており、これらの危険因子を若い頃から正しくコントロールすることがまず重要な第一歩となります。病的な動脈硬化が進展すると、私たちの重要な臓器に障害が発生し、生命を脅かす病気となります。これらの動脈硬化による病気の中には、心臓病(心筋梗塞・狭心症)、大動脈瘤(胸・腹部大動脈瘤、解離性大動脈瘤)、腎臓病、脳卒中、などの重大な病気が含まれています。いずれの病気も突然発症し、生命を危険にさらす病気ですが、正しい生活習慣を日頃から保つことによって予防できる場合もあります。私たちひとりひとりの健康は自分で守るという意志を持つことが大切です。また現在問題となっている、寝たきりと痴呆についてもその予防法を学び、ひとりひとりが健康で、活動的な長寿を実現するために役立つセミナーとなれば幸いです。
第1回 「寝たきり予防と痴呆予防」 西永 正典
第2回 「大動脈瘤とその治療法を知る」 笹栗 志朗
第3回 「動脈硬化と腎臓病」 高田 淳
第4回 「脳卒中:予防のコツと治療法」 森田 ゆかり
第5回 「心臓病:予防のコツとチェック法」 杉浦 哲朗 
講師

西永 正典、笹栗 志朗、高田 淳、森田 ゆかり、杉浦 哲朗(講師)
土居 義典(コーディネーター)


西永 正典(にしなが まさひろ)
高知大学医学部助教授(老年病・循環器・神経内科学)
専門分野:老年医学、循環器内科
笹栗 志朗(ささぐり しろう)
高知大学医学部教授(呼吸・循環・再生外科学)
専門分野:心臓血管外科
高田 淳(たかた じゅん)
高知大学医学部講師(老年病・循環器・神経内科学)
専門分野:循環器内科、老年医学
森田 ゆかり(もりた ゆかり)
高知大学医学部助手(老年病・循環器・神経内科学)
専門分野:神経内科
杉浦 哲朗(すぎうら てつろう)
高知大学医学部教授(病態情報診断学)
専門分野:循環生理
土居 義典(どい よしのり) コーディネイター
高知大学医学部教授(老年病・循環器・神経内科学)
専門分野:循環器内科、老年医学 

日程 9月30日、10月7日、14日、21日、28日
毎週金曜日 19時〜20時30分 
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

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講座名 女性の健康 
講座の内容
 少子高齢化時代に入った我が国の女性が一生のうちに出産する子供の数は1.29(2004年、合計特殊出生率)で、平均寿命は85才を越えるようになり、あらゆる年代の女性が社会で活躍されています。それに伴い女性のすべてのライフステージにおける生活の質(クウォリティ・オブ・ライフ)の向上が求められてきています。
  本講では、思春期から更年期、老年期の間に女性の身体機能はどのように変化していくのか、各年代でどのような疾患が問題で健康を維持するにはどうすれば良いのかを産婦人科医師と母性看護の専門家がお話をさせていただきます。
第1回 「思春期の話 ―月経異常や性感染症」 深谷 孝夫
  思春期は卵巣機能の周期的な変動、すなわち排卵と月経が始まる時期です。月経とはどのような機序で起こるのか、また、心身のアンバランスな思春期の大きな問題としてクローズアップされている性感染症の現状をお話いたします。
第2回 「不妊から妊娠・出産へ」 林 和俊
  およそ1割の夫婦が不妊に悩んでいるといわれます。体外受精や顕微授精の進歩はこれまで妊娠が望めなかった夫婦にも福音を与え、今や体外受精児は出生児の1%を超えています。不妊治療に関わる立場から女性のライフサイクルの中で最も大きな出来事である妊娠、出産について考えてみたいと思います。
第3回 「更年期障害を上手に乗り越えるために」 池上 信夫
  人生80年のうちの後半は更年期から始まります。更年期は、のぼせや冷えなどいわゆる更年期障害以外の問題も始まる時期です。すなわち、動脈硬化、骨粗鬆症、子宮体がんなどです。これらの問題にどのように向かい合い、乗り越えればよいのか、研究データを交えてお示ししたいと思います。
第4回 「女性のライフサイクルと健康」 尾原 喜美子
  健康にいきいきと暮らすことは多くの女性の願いです。女性のライフサイクルの各期でそれぞれの課題を健康的に達成するためには特に家族の存在を欠かすことはできません。現代の家族関係や社会情勢、環境と女性の健康についてお話いたします。
第5回 「育児の始まり」 千浦 淑子
  おなかを痛めて子を産んだ体験を持った母親は強くなれます。妊娠中から胎児との繋がりを完成させ出産というかけがえのない貴重な体験によって、自らの体から新しい命を生み出したという実感によって身体的にも精神的にも大きな自信を持つこととなります。 
講師

深谷 孝夫、林 和俊、池上 信夫、尾原 喜美子、千浦 淑子(講師)
深谷 孝夫(コーディネーター)


深谷 孝夫(ふかや たかお)
高知大学医学部教授(生殖加齢病態学)
専門分野:産科婦人科学、生殖内分泌学、婦人科内視鏡下手術
研究テーマ:不妊症治療、子宮内膜症の治療
林 和俊(はやし かずとし)
高知大学医学部附属病院助教授(周産母子センター)
専門分野:産科婦人科学、生殖内分泌学
研究テーマ:不妊症治療、体外受精妊娠率の向上
池上 信夫(いけのうえ のぶお)
高知大学医学部助手(生殖加齢病態学)
専門分野:産科婦人科学、更年期学、周産期学
研究テーマ:閉経後女性のQOL(生活の質)向上に関する研究
       (ホルモン補充療法と動脈硬化について)
尾原 喜美子(おばら きみこ)
高知大学医学部看護学科教授 
専門分野:臨床看護学、小児看護学
研究テーマ:障害児看護、家族看護
千浦 淑子(ちうら よしこ)
高知大学医学部看護学科教授
専門分野:臨床看護学、母性看護学・助産学
研究テーマ:母性看護学、母子看護、母乳育児と人の育児
      周産期の女性と家族と地域での助産所支援
      インドネシアアリアンジャヤ山岳民族の子育てと暮らし 

日程 10月12日、19日、26日、11月2日、9日
毎週水曜日 19時〜20時30分 
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

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講座名 医薬品と食品のはざまで
−健康飲食品の功罪 − 
講座の内容
 近年、健康飲食品ブームが到来し、連日、テレビや新聞等において健康飲食品の報道や広告を目にしない日がないと言っても過言ではありません。しかしながら、健康飲食品の効用について謳われている通りの効果があるのか疑問を感じることもあるのではと思います。厚生労働省では一定の基準を設け、宣伝の規制をしていますが、紛らわしい表現が横行していることも事実です。そこで、健康飲食品についての評価を解説し、県民の皆様方の健康維持と予防対策に活用していただきます。
第1回 「高知特産物(枇杷)の医療への応用」 西岡 豊
  高知特産果実である枇杷の種子から抽出したエキスは、強力な抗酸化作用を有することを発見しました。枇杷種子由来エキスは、アルコール性肝障害や高脂血症など各種疾病の予防・治療及び抗癌剤投与時の副作用(口内炎)防止に有効であることを、実験データを用いて解説します。
第2回 「海洋深層水飲料の生理的効果に関して」 今村 潤
  長期間の厳密な飲用調査により、海洋深層水由来飲料水の長期飲用で消化管機能・末梢および腸管血流動態・貧血傾向・免疫学的検査値などの改善がもたらされ、「生活の質」(Quality of Life)の向上に役立つことが判明しました。予防医学と言う側面についてもお話します。
第3回 「緑茶カテキンの不思議な力」 山本 哲也
  緑茶カテキンは、正常細胞の分化・増殖を促進するのに対し癌細胞には細胞死を誘導することより、理想的な癌治療薬になりうる可能性があります。この機序を含め、カテキンの多彩な作用について概説します。
第4回 「健康食品利用の現状」 秋丸 国広
  一般の方々の健康食品に対する考え方や利用の状況について、高知県内で行ったアンケート調査の結果などから、眺めることにより、健康食品の正しい利用法を解説します。
第5回 「健康を素材とした天然資源の探索」 宮村 充彦
  21世紀の高齢化社会は、病気にならないための予防医学の時代と考えます。そのため、健康維持には、生体の機能を調節する作用を有する健康飲食品を日常摂取することが重要となります。私達は、天然資源の中から、このような作用を有する飲食品を探索し、その評価を行っており、実験データを用いて紹介致します。 
講師

西岡 豊、今村 潤、山本 哲也、秋丸 国広、宮村 充彦(講師)
西岡 豊(コーディネーター)


西岡 豊(にしおか ゆたか)
高知大学医学部附属病院教授(薬剤部・部長)
今村 潤(いまむら じゅん)
高知大学医学部附属病院(輸血部講師・副部長)
山本 哲也(やまもと てつや)
高知大学医学部教授(口腔腫瘍制御学)
秋丸 国広(あきまる くにひろ)
高知大学医学部講師(環境医学) 
宮村 充彦(みやむら みつひこ)
高知大学医学部附属病院薬剤部副部長 

日程 9月8日、15日、22日、29日、10月6日
毎週木曜日 19時〜20時30分 
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

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講座名 危機状態にある子どもの健康 
講座の内容
第1回 「ゲーム脳の恐怖」 脇口 宏
  我慢できない子ども、切れやすい子どもが増加している原因には親子関係の希薄さとIT機器の蔓延が指摘されている。とくに、テレビゲームは記憶と心の機能を強く障害し、中でも子どもは強く影響を受けやすい。我慢強く、思考力と記憶力のある子どもを育てるためにはどうすればよいかを皆さんとともに考えたい。
第2回 「楽しい学校生活をおくるために」 脇口 明子
  学習障害、ADHD、高機能自閉症、アスペルガー障害など、一見問題ないと見える子どもの中にも集団行動、学校での学習に障害のある子どもたちが少なくない。このような子どもたちが適切な対応を受けないと、心身症や不登校の原因となりやすい。家庭−学校―病院との連携と特別支援教育の現状を解説する。
第3回 「眠れない子どもたち」 原田 哲夫
  現代の子どもの睡眠時間は短縮している。その原因には多様な因子があるが、テレビ、ゲーム、父親の深夜帰宅などによるものが多い。睡眠不足による子どもの心と健康がむしばまれつつある。子どもの睡眠を守るためにはどうすればよいのであろうか。
第4回 「かぜ症候群による合併症と脳障害を防ぐ」 藤枝 幹也
  風邪は万病のもとと言われるが、つい軽視しがちである。予防接種のある感染症は麻疹、三種混合、風疹、日本脳炎、おたふくかぜ、インフルエンザなど合併症に脳炎・脳症を伴うものが多い。化膿性髄膜炎、重症肺炎を起こすインフルエンザ菌、肺炎球菌などもワクチンが開発された。これらの病気から大切なお子さんを守るためには予防接種が最善の方法であり、最新情報を含めて解説する。
第5回 「増加する子供のアレルギー」 篠原 示和
  ここ20-30年の間、特に先進国や西洋型の生活様式の諸国において、特異的IgE抗体が高値となることで定義されるアトピー体質およびアレルギー疾患の罹患率が増加しています。
  アレルギー疾患は、遺伝的要因および環境因子の作用により発症する多因子疾患であり、数十年の短期間で遺伝的要因は大きく変化しないため、近年のアレルギー疾患の増加は主に環境因子の影響によると考えられています。疫学的研究からは、アトピー性疾患の罹患率と兄弟数または感染症の罹患率の減少の間には負の相関関係があることが報告され、これは「衛生仮説」として知られています。
  本講座では、アトピー体質およびアレルギー疾患に対する、発症予防および発症後の症状コントロールの方法について、主に最新医学の知識に基づいた観点から概説します。 
講師

脇口 宏、脇口 明子、原田 哲夫、藤枝 幹也、篠原 示和(講師)
脇口 宏(コーディネーター)


脇口 宏(わきぐち ひろし)
高知大学医学部教授(小児思春期医学)
専門分野:小児科学
研究テーマ:感染症、血液腫瘍、心理、神経
脇口 明子(わきぐち あきこ)
高知大学医学部(小児思春期医学)
専門分野:小児科学、児童心理学、教育心理学
原田 哲夫(はらだ てつお)
高知大学教育学部教授(理科教育)
専門分野:環境生理学
研究テーマ:幼児・児童・生徒・学生の生活リズム・睡眠研究
藤枝 幹也(ふじえだ みきや)
高知大学医学部助教授(小児春期医学) 
研究テーマ:小児腎臓病、感染免疫、薬剤性腎障害の防御について、難治性小児腎疾患     の治療確立、移植後リンパ増殖症の予防・早期発見の確立
篠原 示和(しのはら みわ)
高知大学医学部助手(小児春期医学)
専門分野:小児科学
研究テーマ:アレルギー 

日程 10月31日、11月7日、14日、21日、28日
毎週月曜日 19時〜20時30分 
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

 HOME 公開講座 秋の公開講座 講座の内容紹介

講座名 アレルギーを克服する 
講座の内容
 近年のわが国において、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症、食物アレルギーなどのアレルギー性疾患は、著しく増加しており、健康への影響はもちろん、様々な生活や精神心理状況にも影響を与える点で、最も重要な健康問題の一つです。本講座では、アレルギー症を発症しないための予防法から、発症した場合の治療法に至るまで、実践的に、幅広くアレルギー症を解説します。
第1回 「気になる現代病、アレルギー病」 秋丸 国広
  アレルギー反応について、どのような症状が現れるか、どうして起こるのか、を説明し、アレルギーによって起こる病気について序論的に解説します。
第2回 「成人気管支喘息の病態と治療」 小林 誠
  気管支喘息はアレルギーによる病気で幼児から高齢者まで患者層の年令幅は広く、症状としては発作的な咳、呼吸困難、喘鳴が特徴です。近年「気管支喘息治療のガイドライン」が発表され、病態の理解と重症度に応じた治療の標準化が普及しつつあり、その概略をお話します。
第3回 「アトピー性皮膚炎を正しく理解する」 池田 光徳
  アレルギー性疾患として広く理解されているアトピー性皮膚炎は、純粋にアレルギー性疾患といえるのだろうか?アトピー性皮膚炎のアレルギー性および非アレルギー性の両側面を紹介して、アトピー性皮膚炎への正しい取り組み方をお話します。
第4回 「食物アレルギーに関する最近の話題」 森澤 豊
  食物アレルギーとは何か、国内における食物アレルギーの現況はどうか、について解説し、除去食療法適応の可否について考えます。また、食物アレルギーと他のアレルギーとの因果関係について解説し、最後に、テックスフルーツ症候群、アスピリン喘息と食品添加物などについて解説します。
第5回 「花粉症の予防と治療法の実際」 中村 裕之
  スギ花粉症は国民の30%にも及ぶ国民病です。来るべきスギ花粉症に備え、予防法を実践するとともに、正しい治療法を解説します。
  本講座では、アトピー体質およびアレルギー疾患に対する、発症予防および発症後の症状コントロールの方法について、主に最新医学の知識に基づいた観点から概説します。 
講師

秋丸 国広、小林 誠、池田 光徳、森澤 豊、中村 裕之(講師)
中村 裕之(コーディネーター)


秋丸 国広(あきまる くにひろ)
高知大学医学部講師(環境医学) 
小林 誠(こばやし まこと)
高知大学医学部助教授(血液呼吸器病態内科学)
池田 光徳(いけだ みつのり)
高知大学医学部助教授(皮膚機能病態学)
森澤 豊(もりさわ ゆたか)
高知大学医学部(小児思春期医学) 
中村 裕之(なかむら ひろゆき)
高知大学医学部教授(環境医学) 

日程 10月27日、11月10日、17日、24日、12月1日
毎週木曜日 19時〜20時30分 
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

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講座名 健康で安全な養殖魚づくり 
講座の内容
第1回 「クローンって何?」 関 伸吾
  野生生物を人が利用しやすい養殖用・栽培用生物に改良する技術(品種改良)は昔から行われてきました。そのような品種改良技術の1つとして、近年「クローン生物」作出の試みも行われるようになりました。クローン生物とはどのようなものか、また作出することにどのような問題があるかなどについて疑問を持つ人も多いと思います。ここでは、クローンを作る具体的手法について、哺乳類と魚類の2つの例をあげて説明し、遺伝子組換え法やこれまでの品種改良法との違いについて解説します。
第2回 「魚が健康に育つ環境づくり」 足立 真佐雄
  魚を安定的にかつ持続的に生産するためには、魚が健康に育つ環境を整えることが極めて重要です。現在日本沿岸海域では、工業廃水や生活排水、さらには畜産系廃水や水産系廃水に起因する富栄養化が進行していますが、その結果赤潮が多発するなどして魚の棲む環境を脅かしています。
  本講義では、この様な現状について概説し、問題解決のためにはどうすればよいかについて考えます。
第3回 「魚の病気と養殖魚の安全性」 川合 研兒
  養殖魚・放流魚・天然魚のいずれにも病気が起こります。魚に感染症(伝染病)を起こす病原体は、人の健康に影響はないか?養殖魚にどれだけ薬が使用されているか、また使われた薬の人に対する影響はどうか?薬を使わない育て方はないか?など、魚の健康とこれを食べるヒトの健康について、魚の感染症に焦点をおいて解説します。
第4回 「養殖魚のブランド化」 深田 陽久
  私たちが普段食べる主な肉類は牛、鶏、豚、魚ですが、このうち魚だけに天然物と養殖物が混ざっており、消費者は一般的に天然魚を好む傾向が強い。本講座では、なぜ養殖魚が避けられるのか、飼育環境・安全性・品質などの問題点を整理しながら、問題解決の取り組みについて説明します。また、以前は養殖魚であればどれも似かよったものでしたが、最近では産地によって独自に品質を改善し、「松阪牛」のようにブランド化した魚を育てて市場拡大を図る動きがあります。これまでに確立されているブランド魚と高知大学の「土佐のお魚」ブランドの取り組みについて紹介し、とくに養魚飼料の開発について詳細に解説します。 
第5回 「養殖魚の品質とは ―その評価とコントロールについて―」 森岡 克司
  近年、BSEや病原性大腸菌O-157などの問題もあり、食の安心・安全性に対する消費者の関心が高まっています。水産食品である養殖魚についても、食としての安心・安全性の確保がこれまで以上に求められるようになりました。一方、社会構造の変化に目を移すと、冷蔵保存技術の進歩や高速道路網の整備にともない、品質を保持したまま漁獲物を生産地から消費地へ短時間で流通させることが可能になりました。また、近年飛躍的に発達したインターネットなどの情報技術を利用して、生産物に関する情報を発信したり新たな配達システムをつくることもできるようになりました。本講義では、具体的な研究例を示しながら、養殖魚の食材としての品質の向上を目指す最近の取り組みについて解説します。
講師

関 伸吾、足立 真佐雄、川合 研兒、深田 陽久、森岡 克司(講師)
川合 研兒(コーディネーター)


関 伸吾(せき しんご)
高知大学農学部栽培漁業学科 水族生態学研究室 助教授 農学博士
専門分野:水族遺伝・育種学、魚類学
研究テーマ:水産生物の遺伝的多様性と地理的分化、魚類の品種改良
足立 真佐雄(あだち まさお)
高知大学農学部栽培漁業学科 水族環境学研究室 教授 農学博士
専門分野:海洋微生物学、マリンバイオテクノロジー
研究テーマ:海洋細菌類と微細藻類の相互作用、有毒・有害プランクトンの分子生態
川合 研兒(かわい けんじ)
高知大学農学部栽培漁業学科 水族病理学研究室 教授 農学博士
専門分野:水族病理学
研究テーマ:魚病の感染機構、魚病細菌の生理・生態、魚類ワクチンの開発
深田 陽久(ふかだ はるひさ)
高知大学農学部栽培漁業学科 水族栄養学研究室 助教授 博士(水産学)
日本学術振興会特別研究員として北海道大学で3年・アメリカワシントン大学で2年の研究活動
専門分野:魚類生理学、魚類栄養学
研究テーマ:魚の成長をホルモン、栄養(飼料)と成長
森岡 克司(もりおか かつじ)
高知大学農学部栽培漁業学科 水産利用学研究室 助教授 農学博士
専門分野:水産食品学
研究テーマ:養殖魚の肉質の評価・改善、水産物の品質評価、水産加工残滓の有効利用 

日程 11月1日、8日、15日、22日、29日
毎週火曜日 19時〜20時30分 
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

 HOME 公開講座 秋の公開講座 講座の内容紹介

講座名 次世代の森林と社会
講座の内容
第1回 「森林と環境 ―破壊から再生の時代へ―」 依光 良三
  20世紀、そして今なお続く地球レベルでの大規模な森林破壊.それにともなう環境問題も深刻化の一途をたどっている.次世代に良好な森林・緑環境を引き継ぐために、今、われわれ地球住民は何をなすべきか.東南アジア熱帯林(ボルネオ、フィリピン)、中国、そして日本の森林の実態と課題についてスライドでふれながら、「地球サミット」以降の世界と日本の森林再生に向けての取組みと、今後のあり方についてふれる。
第2回 「山から木を運ぶ ―道とお金とエネルギー―」 鈴木 保志
  循環利用が可能な森林資源を今にも増して利活用することは、地球規模の環境問題やエネルギー問題を解決するためのひとつの鍵です。そのためには、まず木材を山から運び出す必要があります。その運搬は経済的に見合うほど安価でなければならず、環境のためにはその時使われる化石燃料等のエネルギーは木材のエネルギー価値以下でなければなりません。高知県内の事例を紹介しながら、木材運搬における「道」と「経済性」と「エネルギー収支」の関係を考えたいと思います。
第3回 「地球温暖化防止に役立つ木材の利用 ―木が持っているすばらしい性質と使い方―」
藤原 新二
  環境問題への関心が高まるにつれて、地球温暖化防止対策としての森林や木材の役割が注目されています。木材を使うことは自然破壊ではなく、地球環境の保全に役立っているのです。人や環境に優しく暮らしの中に身近にある木製品の木の性質や樹種の特性を活かした使い方をみることによって、もう一度木の文化を見直してみましょう。
第4回 「循環型社会における森林資源とその利用 ―使われなかった資源を見直す―」
  後藤 純一
  人類は森林からの恵みを活用して発展してきました。しかし、効率性を重視するあまり山や製材工場などで利用されないで捨てられる部分がたくさんあります。また、以前は資源として利用されてきた竹や里山の産物も放置されてしまっています。農業でも日々の暮らしの中にもそのような資源がありませんか。このことをバイオマス資源のエネルギー利用の観点から見直そうとする動きが活発になっています。使われなくなった資源の利用について考えます。
第5回 「流域で森林を守る ―森林再生への住民参加―」 古川 泰
  高知県でも森林の衰退が進んでいます。森林所有者だけではもう森林を支えきれない状況になっています。そこで森林は地域の水資源の源だと考えている人達が、流域単位で森林を守る活動を行っています。物部川の流域を主たる事例として漁業協同組合、水利組合や一般市民の人達がどのように連携して森林と環境を守るための取り組みを行っているかを紹介しながら、地域において自分達に出来る亊とはなにか考えてみましょう。
講師

依光 良三、鈴木 保志、藤原 新二、後藤 純一、古川 泰(講師)
藤原 新二(コーディネーター)


依光 良三(よりみつ りょうぞう)
高知大学名誉教授(エルダー・プロフェッサー)
専門分野:森林環境問題,森林・山村経済学
研究テーマ:流域の環境保護、「森林再生」に関する研究
鈴木 保志 (すずき やすし)
高知大学農学部森林科学科助教授
1965年静岡県生まれ。
1987年京都大学農学部卒業、1989年より同助手を経て1996年高知大学農学部に着任。
専門分野:林業工学
大学の講義では林道の設計や森林作業の生産性に関する科目を担当しています。
藤原 新二(ふじわら しんじ)
高知大学教授(農学部森林科学科、森林資源利用学講座)
専門分野:木材組織学、木材理学
研究テーマ:林木の成長と材質の変動、年輪情報の解析
後藤 純一(ごとう じゅんいち)
1953年兵庫県生まれ
1979年高知大学農学部助手に採用
以降、森林資源の持続的な利用のための研究・教育に従事
専門分野:林業工学、森林利用学
研究課題:間伐作業の生産性、木質バイオマスエネルギー利用、森林作業による環境への影響評価と対策
古川 泰(ふるかわ やすし)
高知大学 農学部 森林科学科 助教授
1957年広島県生まれ
1994年より高知大学へ勤務
専門分野:林業経済、山村経済、地域自治論
研究テーマ:森林・林業、地域自治組織を地域活性化に生かす。

日程 10月12日、19日、26日、11月2日、9日
毎週水曜日 19時〜20時30分
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

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講座名 家庭園芸を楽しもう 
講座の内容
第1回 「どこでもできる家庭園芸の楽しみ方」 福元 康文
  野菜や花、果樹を育てるワザは、経験の積み重ねによって上達するものである。あらかじめ理論的なことが全部わからなければはじめられないというものではない。プロの農家の人でも、多くの失敗を重ねながら腕を磨いていくものである。失敗したらまたやり直せばよい。失敗を恐れずにはじめることだ。まずやってみなければ始まらない。
  しかし、あらかじめ見通しをたて、作物の一生とその過程で起こるさまざまな変化や必要な手入れを調べたり、準備をすることは、栽培を成功させかつ楽しくするために必要なことである。栽培を始める前にこれだけは知っておきたい基礎知識について説明します。
園芸療法が注目されるなか、作るものは生命体であり、育てることでやさしい心が体験できるし、明日への活力も養われます。
第2回 「くだもの野菜を作ってみよう」 山根 信三
  野菜の中でも好き嫌いが分かれるトマト。人によっては、トマト独特の青臭い臭いが鼻につくみたいです。それでも近年、全国各地で生産されるようになってきた果物のように甘味の強いトマトは、多くの消費者に大人気で、市場でも高値で取り引きされていて、安々とは私たちの口に入らないぐらいです。そこでこの甘いトマトはどうやってできるのかについてお話して、実際に自分でトマトを栽培して甘いトマトを作ってもらおうかと思います。そのほか意外に嫌いな人が多いパイナップル。話を聞くと、食べた時、のどがイガイガしてだめだといいます。でも完熟のものは、とても甘く、芯まで食べられて、そんなことはありません。ただ残念なことに本当の完熟果は、産地でしか食することができません。どうしてなのかをお話して、栽培にもチャレンジしてもらおうかと思います。
第3回 「日本の果物“カキ”の魅力・甘ガキ品種、渋ガキ品種の特徴などについて」
長谷川 耕二郎
  日本ではカキは果樹の中では4番目に多く生産されている伝統的な果物で(1番ウンシュウミカン、2番リンゴ、3番ニホンナシ、5番ブドウ)、高知県の落葉果樹ではニホンナシに次いで2番目に多く(17%)生産されています。
  本講義ではカキの果樹としての魅力を特に、カキ果実の健康食品としてのすばらしさを中心に説明するとともに、主要な甘ガキ品種、渋ガキ品種の特徴と品種改良により最近普及してきた‘太秋’などの有望甘ガキ品種を紹介する。また、カキには雌花、雄花及び両性花があり、主要な品種には雌花だけしか着生せず、種子の形成には雄花着生品種の花粉が必要であることなど栽培重要事項なども説明する。
第4回 「柑橘がたどってきた道」 尾形 凡生
  ミカン、ユズ、ブンタン、オレンジ、レモン、シトロン、カラタチ、キンカン、グレープフルーツ、タチバナ、シークワシャー・・・ 柑橘のルーツをさかのぼると、紅茶で有名なインドのアッサム地方に行き着きます。太古の昔に、ガンジス川の支流ブラマプトラ川流域の密林地帯で柑橘の先祖植物の落とした種子が、厳しい環境に耐えながら少しずつ姿形を変え、あるものは南下してマレー半島へ、あるものは西進して乾燥地帯へ、そしてあるものはヒマラヤを越えて雲南へと、長い年月をかけて伝播し、そうして現在のような多様多彩な柑橘が生まれました。柑橘の誕生と栽培の歴史にまつわるエピソードをいくつか選んで、皆さんにご紹介しましょう。
第5回 「蘭のバイオの技術の基礎」 島崎 一彦
  植物バイオ技術が進歩し、以前は高級でなかなか手に入らなかった蘭もいまや身近に楽しむことができるようになりました。また、現在は自然では絶滅寸前の蘭もバイオの技術によって貴重な遺伝資源を保存することが可能になってきました。
講義では蘭のクローンはどのようにして短期間に大量に生産できるのかを培地の話や無菌操作の基礎技術から、プロトコームとよばれる特別な器官のはなしなどを紹介するとともに、昆虫を誘うためにおもしろい形態をもっている蘭の花のしくみや交配のしかたなどを、国内外の蘭の話題を交えて紹介します。
注意事項等 ※定員55名
外での見学もありますので帽子を持参してきてください。
材料代は無料です。 
講師

福元 康文、山根 信三、長谷川 耕二郎、尾形 凡生、島崎 一彦(講師)
福元 康文(コーディネーター)


福元 康文(ふくもと やすふみ)
高知大学農学部暖地農学科教授,博士(農学).
専門分野:蔬菜園芸学
研究テーマ:野菜の生育生理、野菜の生理障害、野菜の養液栽培
山根 信三 (やまね しんぞう)
高知大学農学部附属暖地フィールドサイエンス教育研究センター講師
専門分野:蔬菜園芸学
研究テーマ:果菜類の発育生理に関する研究,果菜類の整枝誘引方法に関する研究
長谷川 耕二郎(はせがわ こうじろう)
高知大学農学部暖地農学科教授(農学博士)
専門分野:果樹園芸学
研究テーマ:果樹の開花・結実および果実発育に関する研究(主としてカキ)
尾形 凡生(おがた つねお)
高知大学農学部附属暖地フィールドサイエンス教育研究センター助教授、博士(農学)
1960年高松生まれ。生後1ヵ月で大阪に移り、以後,大阪・京都・神戸の三都を渡り歩くもののもっぱら関西圏で暮らす。昨年7月に44年ぶりに四国に帰参。趣味は食べること.土佐料理は味付けが濃いがおいしい。肥満がさらに進行して不健康極まりない。
専門分野:果樹園芸学、柑橘学
研究テーマ:生理活性物質による果樹の生長制御技術の開発,ならびに接ぎ木不親和機構の解明
島崎 一彦(しまさき かずひこ)
高知大学農学部助教授(農学博士)
九州大学農学部・大学院修了
専門分野:園芸学(野菜と花)
研究テーマ:園芸植物の生長制御,蘭の組織培養による増殖,植物ホルモン 

日程 9月3日、4日(日)、10日、17日、24日
毎週土曜日 13時30分〜15時 
会場 高知大学 物部キャンパス 5-4教室 ※開催日により教室が異なります。
受講料 6,200円

 HOME 公開講座 秋の公開講座 講座の内容紹介

講座名 災害を知り、災害から身を守る 
講座の内容
この講座では、土砂災害を対象としてお話しします。高知県では、これまでも幾度か土砂災害を経験してきました。土砂災害に対処するには、災害を知り、自らで行動できるようになる必要があります。
第1回 「災害とは何か?」、「逃げると云うこと」
  災害の定義、災害から逃げることができるのか?についてお話しします。
第2回 「水は方円の器に従う」、「治水と水防」
  水は土砂を動かします。どのような形にも変形する水と我々の先祖はどの様に対応してきたか?についてお話しします。
第3回 「雨の降り方を科学する」
  豪雨が土砂災害の引き金になりますが、雨は一体どのように計るのか?降雨指標と土砂災害の発生要件との関係についてお話しします。
第4回 「土石流災害と地すべり災害」
  土砂災害の中でもっとも被害の大きい、土石流・地すべりについて、どのような条件で発生するのか?対策はどうするのか?逃げることはできるのかについてお話しします。
第5回 「火山・地震が原因となる土砂災害」
  火山・地震災害では直接の災害発生するだけでなく、影響を受けた地域がその後の豪雨によって土砂災害を発生し易くなります。どのような災害の可能性があるのかについてお話しします。 
講師

日浦 啓全


日浦 啓全(ひうら ひろまさ)
高知大学教授(農学部)
1971年 京都大学大学院博士課程修了
農学博士
研究テーマ:竹林の防災機能、地すべり地における陸水の挙動と移動機構等 

日程 11月1日、8日、15日、22日、29日
毎週火曜日 19時〜20時30分
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

 HOME 公開講座 秋の公開講座 講座の内容紹介

講座名 自然と人の共生 
講座の内容
第1回 「造礁サンゴはエコ・コモンズの夢を見るか?」 新保 輝幸
  高知県西南部の柏島周辺海域は、広範囲にわたる造礁サンゴの群生がみられるとともに、日本で現在確認されている魚種の1/4にあたる143科884種もの魚類が生息しており、日本一多様な魚類相を誇っている。希少な魚類も多く見られることから、近年この海域はダイビングスポットとして有名になり、県内外から多くのダイバーが訪れるようになった。しかしそれに伴い、海中のサンゴや生物相が悪影響を受けたり、漁民やダイビング業者の間で紛争が起こるなど様々な問題が生じている。
  実は日本では、同様な問題があちこちの南の海で起こっている。近年ダイビング業が大きく発展し、場所によっては地域活性化に大きく貢献しているが、海の利用をめぐり漁業との関係が各地で問題になっている。またダイビング業が依拠する造礁サンゴをめぐる生態系は、人間活動の影響を受けやすく、開発や環境悪化のため各地で劣化していっている。
  このような現状を打開し、地域の重要な資源である造礁サンゴとその関連生態系を保全していくためには、どのような道があるか。美しいサンゴの海の利用や保全をめぐって起こるさまざまな問題を経済学の視点で読み解き、その解決方向について考えていく。
第2回 「自然を食べて元気になる」 大谷 和弘
  現代の日本での医療はいわゆる西洋医学が中心で、漢方薬や民間薬は代替医療として捉えられています。しかしクスリの起源は言うまでもなく薬草であり、古くから人は病気の治療に薬草を用いてきました。興味深いことに、チンパンジーなどの霊長類も、体調が悪い時には普段口にすることのない植物を食べ、治療をしていることもわかってきました。植物と健康は切り離せない関係にあるといえます。民間薬や漢方薬は、人類の経験の積み重ねが生んだ貴重なクスリではありますが、昨今の健康ブームは、怪しげな民間薬や漢方薬の氾濫を招き、かえって健康を損なうような事例も数多く見受けられるようになってきました。
  この講義では、自然科学者の目から見た正しい民間薬、漢方薬との付き合い方、比較的簡単に手に入る薬草の利用法などについて考えていきます。
第3回 「植物の成長・分化を知り、操る」 峯 一朗
  「植物にあって動物にはない細胞の構造を3つ挙げよ」という問いには、「葉緑体」「細胞壁」「液胞」と答えればとりあえずOKです。植物の細胞を特徴づけるこれらの構造は、顕微鏡でようやく見える細胞よりもさらに小さな構造ですが、地球上の多くの生物が生きていくために必要なエネルギー源や生活の場をもたらす、という植物の役割を支える重要な働きを担っています。講義では、このような細胞の構造が、植物の一生を通じてどのように働いて植物のからだを形づくっていくのか、そしてその働きは周囲の環境条件によってどのようにコントロールされるのか、ということを解説し、植物の細胞というミクロの世界と自然環境とのつながりを考えます。
第4回 「共生する藻類」 関田 諭子
  藻類の大多数は水中で生活していますが、その生育環境は非常に多様で、他の生物と共生する種類も存在しています。そのような藻類は共生藻と呼ばれ、宿主生物との間で互いに栄養を与え合う関係を持っています。例えば、褐虫藻と呼ばれる渦鞭毛藻のある種はサンゴ類と共生し、光合成を行っていることはよく知られています。また、菌類と共生して地衣体を構成するラン藻類や緑藻類も存在しています。私たちの身近に存在する共生体を紹介し、それらが生態系の維持に深く関わっていることを考えます。
第5回 「熱帯雨林で生きる人」 田中 壮太
  熱帯地域では、現在も焼畑農業を営み、森と共生して生活している人々がいます。本講義では、マレーシア・サラワク州で、全人口の3割を占める最大の単一民族、イバン人について紹介します。イバン人は、首狩の風習でよく知られていますが、一方で、稲を大切に栽培し、文化や生活の全てが稲作に関連していると言っても過言ではありません。また、有用植物などの林産物の採取を通して、熱帯雨林から様々な恵みを享受しています。しかし、他の熱帯地域と同様に、社会システムの変化や貨幣経済の浸透により、イバン人も大きな影響を受けるようになりました。そこで、イバン人の伝統文化、生活や農業を概説するとともに、彼らが現在置かれている状況をお話ししたいと思います。人と森の共生、熱帯地域に住む人々の幸せとは何かを一緒に考えてみましょう。
講師

新保 輝幸、大谷 和弘、峯 一朗、関田 諭子、田中 壮太(講師)
田中 壮太(コーディネーター)


新保 輝幸(しんぼ てるゆき)
高知大学大学院黒潮圏海洋科学研究科助教授
京都大学大学院農学研究科・博士 (農学)
専門分野:環境経済学・農業経済学
研究テーマ:黒潮圏における地域資源・地域環境の最適利用に関わる経済学的研究、
環境の経済学的評価と政策分析
大谷 和弘(おおたに かずひろ)
高知大学大学院黒潮圏海洋科学研究科助教授
広島大学医学系研究科・薬学博士
専門分野:天然物有機化学・生物有機化学
研究テーマ:免疫を制御する海洋天然有機化合物,抗アレルギー作用を有する植物成分
峯 一朗(みね いちろう)
高知大学大学院黒潮圏海洋科学研究科助教授
北海道大学大学院理学研究科・博士(理学)
専門分野:藻類の細胞生物学
研究テーマ:細胞壁をもつ細胞の成長と形態形成,およびそれに関連する細胞運動の制御
機構と細胞壁の構造と力学的性質
関田 諭子(せきだ さとこ)
高知大学大学院黒潮圏海洋科学研究科助手(理学博士)
専門分野:細胞生物学,形態形成学
研究テーマ:渦鞭毛藻の細胞外被のかたちが決まるしくみの解明。
田中 壮太(たなか そうた)
高知大学大学院黒潮圏海洋科学研究科助手
京都府立大学大学院農学研究科・博士(農学)
専門分野:熱帯土壌学,土壌生態学
研究テーマ:熱帯における焼畑農耕地の物質動態,農耕地土壌の微生物群集解析 

日程 10月5日、12日、19日、26日、11月2日
毎週水曜日 19時〜20時30分 
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

 HOME 公開講座 秋の公開講座 講座の内容紹介

講座名 やさしく学ぼうお金の話 
講座の内容
第1回 「私たちのくらしと日本経済」
  バブルの生成とその崩壊を経て、十数年が過ぎてようやく立ち上がる兆しが見えるわが国の経済の現状と今後の課題について、わかりやすく簡単に解説します。また、日本経済が「デフレ」に陥った原因と、今後についてどのように考えればよいのか、歴史的観点も交えて丁寧に解説します。
第2回 「くらしとお金」
  様々な世論調査等に示されるデータをもとに、セカンドライフにかかる費用、得られる収入、平均的な資産残高などの実例と、自らの資産状況を比較検討しながら、今後のセカンドライフを過ごすために必要な具体的行動内容を学習することを目指します。
第3回 「お金の上手な活かし方」
  「衝動買い」や「使いすぎ」など、お金に関する失敗談は枚挙に暇がありません。簡単そうで実は難しい「お金」との「上手なつきあい方」について、「お金にまつわる心の動き」の観点から実例を交えて分かりやすく解説し、「お金の上手な利用法」、すなわち「『おかね心』のコントロール法」について学習します。
第4回 「元気企業に学びましょう」
  さまざまな形で私たちの暮らしと関わりの深い「企業」。いま企業は生き残りをかけて、たゆまぬ努力を行っています。この厳しい環境の中でも“元気”な企業の戦略は、私たちが暮らしていく上でも応用できるヒントがたくさんあります。ここでは、具体的な事例を交えて、元気企業の秘密をご紹介していきます。
第5回 「自己責任時代のマネープラン」
  これからの時代は「自己責任」が求められる時代となってきます。自分自身の年金について、自ら運用先を選択する必要が出てきた現状を踏まえ、自身の将来設計に促した具体的資金計画、すなわち「マネープラン」の作成に必要な知識を分かりやすく解説します。 
講師

原田 伸之


原田 伸之(はらだ のぶゆき)
生年月日:昭和26年8月7日
本籍地:神奈川県
学  歴:昭和49年3月 東海大学政経学部 卒業
職  歴:昭和49年4月1日 大学卒業後、野村證券株式会社に入社
              名古屋駅前支店
昭和52年12月6日 吉祥寺支店
昭和55年11月14日 本店営業部
昭和59年7月1日 東大阪支店 資産管理課課長
昭和62年2月27日 岡山支店
昭和63年7月1日 岡山支店 次長
平成2年11月15日 鶴見支店 支店長
平成3年11月14日 本店第一企業部
平成8年6月1日 京都支店
平成11年6月1日 名古屋支店企業部
平成13年7月1日 大阪支店企業部
平成13年11月1日 大阪支店企業金融三部
平成15年4月1日 投資情報部
現在に至る  

日程 9月6日(休講)、13日、20日、27日、10月4日、11日
毎週火曜日 19時〜20時30分 
会場 高知大学 朝倉キャンパス
受講料 6,200円

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