高知市を中心とした「地域の自然」及び「地域の社会」に関する調査「高知市総合調査」には,高知大学による緻密なデータや豊富な知識が網羅的に集約されており,2011高知市総合計画策定の基礎資料としても活用されています。この調査を教材として,高知市の持つ潜在力,可能性について講義します。
第1回:土佐湾の海底地形・地質とコアから読み取る環境変動
(土佐湾沿岸から土佐海盆における海底地形,海底地質構造,海底断層,および,堆積物の分布の特徴を概観するとともに,土佐海盆の柱状試料(コア)から復元される最終氷期から現在に至る海洋環境変遷について概説します。)
第2回:高知県の河川から土佐沖への物質流入とメタンハイドレートの形成
(高知県の一級河川である仁淀川から,土佐湾や沖合に運搬される堆積物,とくに有機物の挙動と,それらをもとに形成されるメタンハイドレートについてお話します。)
第3回:高知県の淡水・汽水域の魚類?日本の淡水魚の最近の話題?(高知市の鏡川水系や浦戸湾の魚類を中心に高知県内の淡水・汽水域の魚類相,最新の日本の淡水魚類の話題や外来魚の問題についてお話します。)
第4回:四国南部沿岸域の植生史
(花粉は種子をつくり次の世代を残す上で大切な役割を果たしています.しかし,実際に受精に預かる花粉は少なく,それ以外の多くは地上に落下します。これらの花粉が湖の底などに積もると,化石として数万年以上も残り,私たちに植生の歴史を教えてくれます.ここでは花粉化石から分かった四国南部の植生史を紹介します。)
第5回:南海地震に備える?東日本大震災の実情と反省点?
(M9.0の大地震が日本で発生することは誰も予想できなかった。869年の貞観の津波でさえM9.4であった。地震学の限界をふまえれば、近い将来発生する南海トラフの巨大地震も、その規模はわからないばかりか、津波の高さも不明である。この想定外の事態に対処すべき「対策」とは何か、考えてみたい。) |