農学部生産環境工学科の教育プログラム
JABEE認定を受ける



 
 かねてより高知大学農学部生産環境工学科では,流域環境工学教育コースの教育プログラムについて,JABEE(日本技術者教育認定機構)の審査を受けるべく,準備を進めてきました。このたび,自己点検書による書類審査および2005年11月6日〜8日の実地審査に基づく2006年春のJABEE認定審査委員会および理事会等の審議を経て,晴れて,JABEEプログラムとして認定されました。
 これは高知大学にとって初の快挙であり,技術者育成のために求められる所定の品質を保証する大学教育を適切に実施していることが,第三者機関により評価されたことになります。

JABEE認定プログラム
教育機関名 高知大学農学部生産環境工学科
認定プログラム名 流域環境工学教育コース
認定分野 農業工学関連分野
http://www.jabee.org/OpenHomePage/program-title.htm#nougyou


認定証
(PDF)

JABEEとは

 JABEEとは,非政府系機関である「日本技術者教育認定機構」の英訳Japan Accreditation Board for Engineering Education の頭文字をとったものです。JABEEは,各大学・高専などの技術者教育を行う学科からの申請に基づき,その教育プログラム(カリキュラム,教育方法,教員,設備・環境等)が技術者教育システムとして国内外の社会の要求水準を満たしているか否かを,技術系学協会と密接に連携しながら公平に審査・評価します。これにより,認定されたプログラムの修了生は,国際水準を有する技術者への出発点に立つと見なされることになります。

 なお,JABEEの活動は教育機関に一定のカリキュラムや達成度を押し付けたり,教育機関の教育レベルを調べて順位付けし公表したりするものではありません.むしろ,各教育機関に独自の教育理念と教育目標の公開を要請し,新しい教育プログラムや教育手法の開発を促進し,日本や世界で必要とされる多様な能力をもつ技術者の育成を支援するものです。

ここで,JABEEは技術者教育を以下のように定義づけています。

 「技術者教育」とは、数理科学、エンジニアリング・サイエンス、情報技術などの知識・手法を駆使し、社会や自然に対する影響を予見しながら、人類の生存・福祉・安全に必要なシステムを研究・開発・製造・運用・保全する専門職業すなわち技術業等のための高等基礎教育であり、工学教育のみならず、理学教育、農学教育などを含む幅広い概念である。

 JABEE 認定プログラムの修了生は「技術士」資格に関連する特典も得られます。技術士とは,「技術士法」に基づいて実施される国家試験(技術士第一次及び第二次試験)に合格し,登録した人にだけ与えられる称号です。JABEE認定プログラム修了生は,この第一次試験が免除され,自動的に「修習技術者」の資格が与えられ,申請によって「技術士補」として登録されます。その後,指導技術士の下で実務経験(4年以上)を積んだ後,第二次試験を受験し,合格後,登録することにより「技術士」の資格が得られます。

 JABEE認定プログラムの修了は「技術士」への近道というだけでなく,将来的には技術士資格の必須要件となっていくと思われます。技術系の会社では,「技術士」を何人擁しているかで会社の格付けがなされるため,給与・人事面で技術士は大いに優遇されることになります。したがって,JABEE認定プログラム修了生は,就職・採用の際にもきわめて有利になることが予想されます。




JABEE,技術士資格,本学科の詳細については,次のホームページをご覧ください。

JABEE http://www.jabee.org/
日本技術士会 http://www.engineer.or.jp/
生産環境工学科 http://www.ee.kochi-u.ac.jp/welcome/index.htm



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