高知大学 農林海洋科学部 大学院 総合人間自然科学研究科農林海洋科学専攻

教員情報(地域連携情報)

氏名

もり まきと

森 牧人
自己紹介
所属学系部門 自然科学系 農学部門 研究者情報
メールアドレス 高知大学研究者総覧
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研究紹介 1)広域大気モデルを用いた四国域の局地気象シミュレーション
2)地球温暖化が地域気象に及ぼす影響評価とその将来予測
3)農業施設内の新しい環境指標に関する研究
4)農作物の高品質化・高収益性を実現するための地域気象資源の利用
5)GIS/GPS支援型広域水循環モデルの開発と四国域の水環境評価
研究がこのように生かされています。
また、生かされることを期待しています。
近年、環境への関心が高まる中、自然環境や農業環境への関心が高まりつつあります。いずれも、生態系の保全・維持や環境への負荷軽減がその背景となっています。上記の研究テーマはさまざまですが、環境を定量的かつ客観的に測定・評価するような内容が多く含まれています。また、いずれも基礎的な色彩が強いのが特徴です。しかしながら、最終的には、中山間地の気象資源の発掘、地球温暖化を視野に入れてた先行的な環境対策の立案、環境負荷を最小限に抑えた施設内作物の生産技術の確立、および新しい環境指標を導入した地上付近の水蒸気環境の評価とその応用など多方面に生かされることが期待されます。
社会人を対象
とした講演
[題目]
「水蒸気センサーとしてのGPSの活用~GPS可降水量を利用した地域気象の解析~」

[内容]
GPS(Global Positioning System)は人工衛星を利用した高精度の測位システムとしてよく知られている。最近、GPSの測位データを基に、単位面積あたりの大気カラム中の水蒸気量を「GPS可降水量」として評価することが可能になった。GPS可降水量が本格的に研究に用いられるようになってまだ日は浅いが、気象学や水文学の研究分野で盛んに活用されている。講演では、西日本(高知・福岡)で得られたGPS可降水量のデータを用いて、上空の水蒸気量の変動の実態についてまず紹介する。次に、GPS可降水量と大雨の関係について水文気象学的な見地から解説する。最後に、GPS可降水量を援用した四国域の蒸発散量の広域分布の評価例を示すと共に、GPSの農業気象分野における活用についても展望する。
高校生を対象
とした授業
[題目]
「天気図には現れない気象の不思議」

[内容]
我々のまわりには天気図には現れない多くの気象現象が存在します。沿岸域でしばしば観測される海からの湿った風、夏の夜に山麓域で観測される涼しい風、ときとして甚大な被害をもたらす竜巻、都市の熱汚染とも呼ばれるヒートアイランドなどなど・・・。このような現象の発生には身近な地形、地被物、またしばしば植生さえまでもが深く関与します。授業では「天気図には現れない気象の不思議」と題して、そのような気象現象が起きる仕組みについて解説するとともに、それらと日常生活との関わりについても触れてみたいと思います。
小学生、中学生を対象
とした授業
[題目]
「土の中の温度の変化 ~空気の温度との違い~」

[内容]
校庭のすみでしばしば見かける百葉箱(ひゃくようばこ)-その中では空気の温度(気温)が測定ていされていることは皆さんよく知っていると思います。では、箱のすぐ下の土の中の温度(地温)はどうなっているのでしょう?蟻(あり)などをはじめ土の中で暮らしている生物にとって地温は大切な温度です。授業では、あまり知られていない土の中の温度の変化についてわかりやすく紹介(しょうかい)するとともに、空気の温度との違いについても触れることにします。最後に、土や空気の温度と農業を中心に私たちの生活との関わりについてお話しします。
キーワード 気象、農業気象、地域気象、局地気象、環境気象、気象教育